学校マネジメント 2005年5月号
なぜ“学力が上がらないか”ムダな努力37

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学校マネジメント 2005年5月号なぜ“学力が上がらないか”ムダな努力37

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2005年4月7日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 なぜ“学力が上がらないか”ムダな努力37
“学力づくりをめぐる議論”と私の意見
OECD学力調査のショック報道に思う
学力と指導力、学習意欲と指導意欲
森 隆夫
何を生かさなければならないのか
堀井 啓幸
学力論議に何を求めるか
北神 正行
中山文相の競争意識涵養の学テに思う
要は理念と運用の問題
貝塚 茂樹
学力向上は子どもの生活習慣の改善から
玉井 康之
学テは学校改善の始まり
小松 郁夫
教委の学力到達度公開に思う
競争から共創のために
志水 廣
確かな目標値と成果にそった学力論議が基本
池田 輝政
失敗を公開できない現状について
西川 純
学力向上フロンティアスクール体験して思うこと
学校・保護者が一体となって学力向上を!
伊藤 孝
教師の意識の変化が子どもを変える
熊谷 浩明
「指導」は不可欠、しかし…
杵淵 眞
学校再生に向けた学びの風土づくり
原脇 俊幸
“学力づくり”から見た学校生活の見直し点
“年間計画”のムダ・ムリ発見と改善策
向山 行雄
“学校行事”のムダ・ムリ発見と改善策
杉田 洋
“日課表・時間割”のムダ・ムリ発見と改善策
神澤 賢
“校内研修”のムダ・ムリ発見と改善策
天笠 茂
“テスト実施”のムダ・ムリ発見と改善策
川神 正輝
“宿題・家庭学習”のムダ・ムリ発見と改善策
古川 治
いま“学力づくりの方策”の検証と改善策
“習熟度別指導”のムダ・ムリ発見と改善策
長南 博昭
“少人数指導”のムダ・ムリ発見と改善策
吉田 道雄
“到達度評価”のムダ・ムリ発見と改善策
木村 重夫
“補充指導”のムダ・ムリ発見と改善策
鍋島 祥郎
“ドリル学習”のムダ・ムリ発見と改善策
松岡 宏之
学力づくりは授業づくり:校内モラールの高め方
授業参観の仕組み―ムダ・ムリ発見と改善策
都田 康弘
授業評価の仕組み―ムダ・ムリ発見と改善策
井手 眞理
教育環境づくり―ムダ・ムリ発見と改善策
赤井 俊夫
研究冊子づくり―ムダ・ムリ発見と改善策
吉永 順一
管理職から見た“学力づくり・授業づくり”のポイント
指導案チェックのポイントと改善策
安藤 輝次
授業技量の自己評価 ポイントと改善策
山極 隆
外部評価の入れ方 ポイントと改善策
矢野 俊一
子ども・保護者の反応チェックのポイントと改善策
松下 裕
参観授業の工夫 ポイントと改善策
田山 修三
通信簿をめぐる改革のポイントと改善策
澁澤 文隆
匿名で一言=教職員の勤務評定・自己申告に思うこと
具体的な指導例が書けない教師
形成的な評価の重視で職能開発を
写真で語る学校の仕事―365日の記録 (第2回)
1年生プロジェクト+会議+新学期準備
大森 修
ドキュメントあなたの学校も参入しませんか!その道のプロが届ける“出前授業” (第2回)
東京電力の工夫を凝らした「エネルギー講座」
佐桑 徹
勝方信一が発信する“教育の問題所在” (第2回)
フリーターは戦後教育の産物でもある
勝方 信一
往復書簡―地方分権時代:トップと現場のコミュニケーション 新潟市・篠田市長と大森校長の教育問答 (第2回)
ミレニアムプロジェクト
往信 ミレニアムプロジェクトの行方
大森 修
復信 成果主義を徹底し、プロジェクトは検証を
篠田 昭
東京都が進める“学校経営診断”の構想 (第2回)
学校経営診断の意義について
黒崎 一朗
アジア的シチズンシップ―道徳教育の再構築 (第2回)
競争する国と民に共有を求める人の道と徳の教材化を
馬居 政幸
「される側」から見上げる「百花繚乱・教育改革プランの採点簿」 (第2回)
誰も知らなかったイギリスの教育改革
齋藤 武夫
新しいスクールリーダー像―30代・40代教師への提言 (第2回)
学校ミドルの役割変容
小島 弘道
子どもの心―成長の軌跡にどう向き合うか (第2回)
不登校になりやすい子どもの特徴
高橋 良臣
校長の仕事日記―HPでの交流録 (第2回)
仕事日記が教え子を呼ぶ!
玉置 崇
心の健康・研究ネット発:子どもの学校ストレスとメンタルヘルス (第2回)
疫学的視点からみた児童生徒の抑うつ症状とその関連要因について
高倉 実
日本の教育をダメにしている―ヒト・モノ・コト (第2回)
人は石垣、人は城
西澤 潤一
文教ニュース
文科相が指導要領見直しを要請/中教審が幼児教育充実案を答申
安達 拓二
編集後記
樋口 雅子江部 満
地域運営学校の志気 (第2回)
朝の課外の取り組みで基礎基本のパワーアップ!
三原 徹

編集後記

○…中山文相の私案「蘇れ、日本」には、「このままでは東洋の老小国とか、国家戦略としての教育、学力向上―世界のトップへ、競争意識の涵養、全国学力テスト実施」(04・11・2)というような、5年前でしたら、ブーイングがでそうな改革コンセプトが並んでいます。

 このところ、学校教育の基礎基本である学力形成への叫び声が大きくなっていることに伴い、学力向上フロンティアスクールのような試みもなされ、その成果も着々とあがっているようですが、それが全体を押し上げるには至っていない―という証左が前記の結果となって現れたということでしょうか。

 ところで、千葉の野口芳宏先生がこういうことを書かれていました。

 親しい指導主事が「指導力不足教員も確かに問題だが、それはごく少数だ。それより向上意欲不足教員の方がもっと問題だ。その数は指導力不足教員とは比べものにならない」と言っていると。

 こういう現状をどうにかして変えようということで、東京では「授業スペシャリスト」の養成に力を入れる「東京教師道」を立ち上げました。つまり、学力を形成するにはまずは授業をよくすることがもっとも近道ではないか―ということだと思います。

 本号は、どこを見なおしていけばよいのか、いまやっていることのどこにどんなムダやムリがあるのか、ご指摘いただきながら改善への方途をご提案いただきました。

(樋口雅子)

○…学習指導要領の改訂作業が始まっているが、「学力低下論争」を受けての作業であるだけに、今年秋ごろに出るとされているその結論に注目したい。多くの新聞は「ゆとり教育の見直し」と報じているが、一番大事なのは学力向上のためには教科書を作り直すことではないか。「ゆとり教育」や学力低下を批判するだけならば簡単であるが、具体的にどうするかということが、これからの本論であろう。

○…『諸君!』三月号が「ゆとりで学力崩壊」という特集を組んでいるが、ジャーナリストの櫻井よしこ氏が「ゆとり教育」のスポークスマンであった文化庁文化部長の寺脇研氏を相手に文科省の責任を追及している。櫻井氏の追及は厳しく寺脇氏は「二〇〇二年度以前に行われていたゆとり教育は間違っていた」と認めている。しかし〇二年度の改訂で「最低規準」としたことで、「ゆとり教育」は今までと異なり、授業内容の画一的、一律的な削減ではないと明言している。櫻井氏も指摘しているが、教育現場が大きく方向転換することを期待したい。

(江部 満)

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