- 特集 自由と規律―ケジメのある教育システム
- 自由と規律の教育システム=何をやり何をやめるといいのか
- 公共的存在としての「自律」
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- ルール・マナー・モラルの有機的関係
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- 自由と規律の教育システム
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- 「自由と規律―ケジメある指導とは」―と聞かれたら
- 理念を共有し、一貫した指導を
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- 自由な活動の中にあって、規律は自覚され、創られる
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- 「自由」と「平等」のマイナス面に気付かせる
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- 規律の中の自由という視点で公共の心を育成する
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- 「自由と規律」―世界史のエピソードで考える
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- この本、いま読んで何を学べるか
- 池田潔「自由と規律」を読む
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- 池田潔「自由と規律」を読む
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- マカレンコ「ソビエト学校教育の諸問題」を読む
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- マカレンコ「規律の教育」を読む
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- ケジメのある教育システム構築の為に―新学期からのアクションプラン
- 教職員間の共通認識をどうつくるか
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- 新教育課程編成で何を改変するか
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- 全校的活動で何を改変するか
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- 保護者対応で何を改変するか
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- 「自由と規律」で教育現場を立て直すヒント
- 「自由と規律」で荒れる学校を立て直すヒント
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- 「自由と規律」で荒れる学級を立て直すヒント
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- 「自由と規律」で荒れる学校行事を立て直すヒント
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- 「自由と規律」で荒れる授業を立て直すヒント
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- 「自由と規律」をめぐって―ケジメのつけ方
- 校則違反を繰り返す児童生徒への対応ヒント
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- 発達障害児への対応ヒント
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- しつけと称する虐待への対応ヒント
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- 遅刻常習犯への対応ヒント
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- 喧嘩常習犯への対応ヒント
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- 授業妨害への対応ヒント
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- 忘れ物常習犯への対応ヒント
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- 「自由と規律」のケジメ指導のチェックポイント
- 授業―ケジメ指導のチェックポイント
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- 掃除―ケジメ指導のチェックポイント
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- 給食―ケジメ指導のチェックポイント
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- 整列―ケジメ指導のチェックポイント
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- 集合―ケジメ指導のチェックポイント
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- 「自由と規律」=管理職から教職員へのプレゼンのヒント
- 『自由と規律』でなく『自由は規律』と考えるべき
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- あせらず、気長に、ボチボチと
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- 豆腐づくりでなく、納豆づくりを
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- 道徳教育で使える!「自由と規律」にかかわる“ことわざ・箴言”
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- NIEで“言語力up”の教育活動をつくる (第12回)
- 送り手の意図を読み取る独創的なNIE活動
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- 〜大阪府大阪市立昭和中学校〜
- 食育ネットワークで学校をもっと楽しく (第12回)
- 食育ネットワークをつくろう―食育を通じて子どもがどうなったか
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- “反徳目主義”の道徳授業―その虚像と実像 (第12回)
- 反徳目主義の破綻
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- 教育思想の温故知新―日本の古典に学ぶ (第12回)
- 熊沢蕃山に学ぶ(その3)
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- 最強の反教師論―文句あるなら出てこい (第12回)
- 教育を変える決め手
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- 学力・授業力upにつながる学校評価マネジメント (第12回)
- 連載の最後にあたり
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- 指導主事は授業のどこを見ているか (第12回)
- 確かな信念をもって
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- 新しい学校経営ウオッチング (第12回)
- 統廃合で地域を作り直す
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- 教師の気になる言動―止めさせる効果があるアプローチ (第12回)
- 前例がない。だからこそやる!
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- 〜管理職編(2)〜
- 戦後教育問題史―あの時代は何だった? (第12回)
- 第三の道を目指す教科書検定改革
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- 編集後記
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- 日本語と英語で学ぶ“ことわざ” (第12回)
- 虎穴に入らずんば虎児を得ず/能ある鷹は爪を隠す
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編集後記
○…このタイトル、実は、池田潔著「自由と規律 イギリスの学校生活」を思い出してつけたのですが、きっかけは、ある実践家の学級づくり本の書名を考えていて、連想ゲームのように、この本が記憶のストックから浮上してきたというわけです。
前述の実践家には、「自由と規律を使い分ける学級づくり〜」のようなことでメールしたのですが、考えてみると、
・自由と規律って、使い分けるようなものなのか。
・自由といえば、好き勝手にすることであり、指導する立場から考えると、放任とどこが違うのか―という疑問もありそうです。自由保育のでたらめ? で小1プロブレムが起こっているという説もあるほどで、教育の現場での捉え方にはそれこそ、雲泥の開きがあるようです。
・規律といえば、北朝鮮の、あの行進が映像として、すぐ思い浮かびますが見る分には整然としていて美しくもありますが、どう考えても? 一糸乱れぬ姿は不気味でもあります。
ということで、この問題はさまざまな疑問点をはらんでいるという気もします。
しかし、翻って考えてみるに、最近起こっている様々な教育の問題の多くは、この観点への自覚?が無いことに由来していることが少なくないように思います。
(樋口雅子)
○…「正論」二月号の巻頭対談は明るい展望を聞くものであった。安倍晋三氏(元総理)と山谷えり子氏(元総理補佐官)の「保守はこの試練に耐えられるか」と題するものである。「誇りと自信を持てる国に、戦後レジーム脱却が使命」とした、当時の安倍総理の強力なリーダシップが教育基本法と教育三法(教育職員免許法、学校教育法、地方教育行政法)の改正を長時間審議の上、成立させたからである。
○…教育再生の目的は子どもたちに高い学力と規範意識を身に付けさせることであるが、安倍元総理が言うごとく「文部科学省のゆとり路線の失敗」を認めさせ、将来的に転換する必要がある、というべきである。
○…ところが今回の学習指導要領改訂でも率直にその事実は認めようとはしない。特に道徳の教科化は見送られるなど、山谷氏が言うごとく「戦後レジームからの脱却はむずかしい」と言える。とはいえ安倍元首相が指摘されたようにアメリカ占領軍が作った教育基本法が改正されたのだから喜ばしいといわねばならない。
(江部 満)
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- 明治図書