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特集の解説
1分間で準備ができる体ほぐしの運動
千葉市立あやめ台小学校
根本正雄
体ほぐしの授業は簡単な準備でできるのが理想である。どの子も参加できるためには、複雑な用具や器具ではできない。
そこで、体ほぐしにとってどんな準備をするかは、極めて大切になる。
本特集では、それぞれの場面でどんな準備をしたらよいかが紹介されている。
それには、学習内容をどのようにおさえ、どのような組み立てをするのかが大切になる。文部省の指導資料には次の内容が示されている。
最初はやや活動的な運動である。最初から激しい運動をするのではなく、歩いたり走ったりしての律動的な動きをしていく。
世界の挨拶という動きがある。歩きながら片手タッチ、両手タッチ、握手をしていく。
スキンシップをしながら楽しく活動していく中で、体と心がほぐれていく。
次は静的な気付きの運動である。活動的な運動の後は、やや静的な運動をしていく。
その場で一人のストレッチング、二人でのストレッチングを行う。特に二人でのストレッチングは仲間作りに適している。
お互いの体を揉んだりたたいたりほぐしたりする中で、相手への気付きがなされていくようにする。
強かったら「もう少し弱くして」とか「もうちょっと優しく」とか相手に注文をする。
お互いに相手の体や気持ちに合わせていく。用具は使用しない。
最後は活動的な動きである。これは最後の運動であるから思い切り行う。
特に形態的にはグループで行うようにする。グループで行うことによって運動量が増えていくのである。
ここでは用具を活用すると指導がしやすい。用具が動きを引き出すからである。
用具があれば、用具が子供の動きを引き出していく。用具を媒介にして仲間作りができ、楽しい活動になっていくのである。
用具としては身近にある物が適している。身近にあり、子供がなれ親しんでいる用具が適している。
ボール、輪、棒、新聞紙、風船などはすぐに準備できる用具である。
用具を使用することがなぜいいのか。
一つは具体物があった方が動きやすいからである。何もないところで動きを作り出すことは難しい。
ところが新聞紙や風船を使うと、新聞紙や風船が動きを引き出してくれる。
風船を手で打ったり投げることは簡単である。誰にでもできる。しかも動きは多様である。高く上がったり、横に上がったりする。
それを追いかけて行く中で運動量が増え、動きの質が高まっていく。
どんな目的でどんな方法で動きを作るかで体ほぐしの学習になっていく。
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