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特集の解説
子供がもっと熱中するドッジボール種目集
千葉市立弥生小学校
根本正雄
ドッジボールは子供が一番喜んで行う種目である。「体育で何がしたいですか」と聞くと、必ずドッジボールという答が返ってくる。
それほど子供には人気のある教材である。学習指導要領では1〜2年生のボールゲームに例示されている。
1〜2年生だけではなく、他の学年でもバスケットボール型への発展として活用できる。
高学年の子供もボール当てに熱中する。投捕の学習をするには、大変よい教材なのである。
ボール投げの運動能力が低下している中で、ドッジボールは遊びの中で投げる力がついていく。
なぜ、ドッジボールはそれほど子供に人気があるのであろうか。
1.ルールが簡単である。
2.男女に関係なく誰でも参加できる。
3.何人でもチーム編成ができる。
4.ボール1個でゲームができる。
5.コートが自由に作れ、どこでもできる。
体育の時間だけでなく、いつでも誰でもどこでもできる教材なのである。
本特集ではそういう特性を持つドッジボールを集めて、多様な遊び方ができるように紹介してある。
楽しく活動的なドッジボールにするには、コートとルールと作戦の工夫をすることである。
いつも四角のコートではなく、三角、ダイヤモンド、円形などのコートの工夫をする。すると動きに変化が起こり子供同士の関わりも多くなる。
本特集ではいろいろなコートでの実践が紹介されている。子供の実態に応じて活用してほしい。
次はルールの工夫である。ドッジボールでよく見られるのは、力のある子供は外野で当ててすぐに内野に戻れるが、一度当てられ外野に出た子供がなかなか内野に戻れないことである。
力のある子供にボールが集中しがちになる傾向がある。それを解消するために、本誌「ビデオ診断」で江見和彦氏は次のルールを紹介している。
復活ドッジ 当てられたら、先生(又は見学の子)とジャンケンをして、勝ったら入る。負けたら体育館1周してから入る。あいこはなわとびの前跳びを20回してから入る。
天国と地獄 当てられたら輪の中に入る。3つの輪を置き、3つ目の輪にきたら内野に入れる。
活動の様子を実際にビデオで見たが、子供たちは嬉々として楽しそうに動いていた。
ルールの工夫で子供の動きは変わる。当てられてもジャンケンで復活できれば、失敗を恐れないで挑戦できる。
いつも逃げてばかりいないで、時にはボールのキャッチにトライしていく。積極的な活動につながる。
最後は作戦の工夫である。王様ドッジボールというのがある。一人王様を決めておいて、その王様を当てたチームが勝ちというルールである。
そうするとチームの作戦が必要になる。誰を先に当てていくのか、誰が王様なのかを予測して運動するようになっていく。
このように、コート、ルール、作戦の工夫によって多様なドッジボールがなされていく。
本特集は、基本的に次の項目で紹介されている。
1.種目 2.ルール 3.場作り 4.作戦
5.留意点 6.発展 7.参考文献
必要に応じてルール、場作り、作戦を工夫していく。あるいは子供たちに工夫させ、より楽しいゲームになるように指導していってほしい。
そして、どの子供も生き生きと力一杯運動し、ドッジボールの楽しさを体験させてほしい。
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