- 特集 陸上運動―こう変わった18の指導ポイント
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特集の解説
陸上運動―こう変わった18の指導ポイント
千葉市立弥生小学校
根本正雄
新学習指導要領実施に伴い、どこがどのように変わったのかという声を聞く。
本号では、陸上運動について具体的に変わったところを取り上げ、検討している。学習指導要領に示された陸上運動の内容は、次の通りである。
自己の能力に適した課題をもって次の運動を行い、その技能を身に付け、競争したり、記録を高めたりすることができるようにする。
ア 短距離走・リレー及びハードル走
イ 走り幅跳び及び走り高跳び
(以下省略)
主な改訂点は次の通りである。
@「リレー・短距離走」を「短距離走・リレー」に改めたこと。
A「障害走」を「ハードル走」に改めたこと。
@については、短距離走とリレーを弾力的に扱えるようにとの配慮である。Aについては、高学年になるとハードルを用いての学習が多いために改められたものである。
また、陸上運動の指導上の留意点としては次のような点が挙げられている。
@競争の場面では勝敗が伴うことから、多くの子供に勝つチャンスが与えられるように競争を工夫するとともに、勝敗の結果をめぐって正しい態度がとれるようにする。
A記録に挑戦する活動では、自己の能力に適した目標記録や課題をもち、適切な運動の行ない方を知って、記録を高めることができる。
本特集では、以上の2点から「新学習指導要領の改善点」の実践が紹介されている。
短距離走・リレーの活動例としては、次のような例が考えられる。
@短距離走
a いろいろなスタートで行なう
b 50〜80mを全力で走る
c コーナーを利用しての短距離走
Aリレー
a いろいろな距離でリレーする
b 走る順番を工夫したり走る距離を工夫したりしてリレーする
ハードル走の活動例としては、次のような例が考えられる。
@40〜60mハードル走
A個人やグループ間での距離を工夫した競走
走り幅跳びの活動例としては、次のような例が考えられる。
@5m程度の短い距離から助走して遠くに跳ぶ。
A15〜20m程度の距離から助走にスピードをつけて踏み切りゾーンに合わせて跳ぶ。
B競争の仕方を工夫して、個人やグループ間での走り幅跳び競争をする。
走り高跳びの活動例としては、次のような例が考えられる。
@5〜7歩程度リズミカルな助走から高く跳ぶ。
Aはさみ跳びで足から着地する安全な跳び方で高く跳ぶ。
B競争の仕方を工夫して、個人やグループ間での走り高跳び競争をする。
本特集では、以上のような新学習指導要領・陸上運動の変わった点についての実践例が紹介されている。変わった内容について十分検討し、学校や子供の実態に応じて実践していくことが大切である。子供の動きが具体的に変わる授業づくりをしてほしい。
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