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特集の解説
なわ跳びの基本+人気絶大の新メニュー18
千葉市立弥生小学校
根本正雄
なわ跳びはいつでもどこでも誰でも運動できる教材である。運動量もあり、感覚づくりにもすぐれている。
基本となる短なわ跳び、長なわ跳びについてはすでに実践されている。本特集ではなわ跳びのバリエーションが紹介されている。
授業の流れとしては最初に基本の跳び方を指導する。基本の跳び方ができるようになったら、バリエーション
を指導する。
つまり跳び方の発展学習である。一つの跳び方が習熟したら別の跳び方に挑戦させていく。
本特集では、基本の跳び方と合わせてそのほかのバリエーションが紹介してある。
長なわ跳びにダブルダッチというのがある。長なわ跳びのバリエーションとして、子供に人気がある。
ダブルダッチをどのように指導していくのかという問題がある。
秋田大学の林恒明氏は6年生でダブルダッチの指導をされた。指導の手順は次の通りである。
@かぶりなわの練習4人一組でくぐり抜けをする。
A8の字スピード跳びをする。
Bどちらがかぶりなわかの発見をする。
C入り方の練習をする。
林氏のダブルダッチの指導は追試のできる内容である。特に8の字スピード跳びが1分間で120回以上跳べることが大事だと指導されている。
そのくらいのスピードがないとダブルダッチのかぶりなわの入り方も跳び方も難しいのである。
まったく初めて経験する子供が10回以上跳んでいた。ある動きが習熟していると、そんなに難しくない跳び方であることが分かる。
しかし、1分間で120回以上跳べない子供にとっては、難しい跳び方である。指導としては、8の字スピード跳びの練習が大切である。
次に、回し手のコツが指導できずに、2本が絡まってしまうという問題がある。
これも慣れないと難しい。跳ぶことよりも回し手の方が難しい。なわをタイミングよく回せるように指導していくことが成功の秘訣である。
回し手のコツに対して福井県の石丸真一氏は次の方法で指導をされている。
「歌を歌わせています。何でもよいのですが、『おさるのかごや』です
@歌のリズムに合わせて入る。
A歌のリズムに合わせて回る。
これでリズム関係の問題は解決します。
なわはそれぞれ責任を決めます。最初は、なわ1本だけ責任を持たせます。右手に回しているなわにしました。
ところがこうすると責任のない左手が止まります。つまり止まるから絡むのです。今まではどうして絡むか原因が分からなかったはずです。これをはっきりさせます。
回す練習も必要です。まず、歌1曲分、左手が止まらないで回せればOKです。それまでは、空なわでやります」
このような具体的な指導によって問題は解決し、子供はできるようになるのです。
本特集では、林氏、石丸氏のような具体的なバリエーションと指導方法が、次の項目で紹介されている。
1.題材
2.跳び方(跳び方を説明する)
3.方法(指導の手順を示す)
4.指導のコツ(具体的な指導法を述べる)
5.指導の実際(授業の様子を示す)
基本の練習を最初に身に付け、それからバリエーション(発展学習)の指導をしていくと、楽しく学習できるようになる。本特集をもとにして、なわ跳びの楽しさを指導していってほしい。
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- 明治図書