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特集の解説
抜群の運動量が確保できる“ボール運動18選”
千葉市立弥生小学校
根本正雄
体育の授業の大きなねらいは運動量の確保である。どんなに理論的に優れた内容でも運動量が少なければ子供
のためにはならない。
運動量を確保する中で体力も高まり、技能も高まっていく。結果として運動が上達していく。
本特集では運動量があって、すぐにボール運動が上達する指導法が紹介されている。
サッカーで、両部桂一氏はボールを使ったドリブル中心の基礎感覚作りで次のような指導をされた。
1.ボールタッチ(10秒間)
@目標 足の裏でボールをさわる。
A方法 ・ボールをなでるように足の裏で軽くさわる。
・なれてきたらなるべくボールを見ないようにする。
B場作り 【略】
C評価 3回できた 5回できた 10回できた
15回できた 20回できた 25回できた
D運動量を高める工夫
・ボールタッチの時間を10秒間から20秒間、30秒間と長くしていく。
・できる回数を多くしていく。
E上達させるコツ
・目線を上げてボールを見ない。
・体の軸を固定し、足だけの動きにする。
2.フリードリブル
@目標 自由にドリブルができる
A方法 ・足のいろいろなところを使う。
・周りを見て人のいないところへドリブルする。
B場作り 【略】
C評価 ぶつからないでできる右足だけでできる
左足だけでできる
足の内側でできた
足の外側でできた
足のうらでできた
D運動量を高める工夫
・足のいろいろな部分でドリブルができるようにする。
・できる回数を多くしていく。
E上達させるコツ
・目線を上げてボールを見ない。
・体からボールが離れないようにコントロールする。
以上のように運動量を高め、上達させるための具体的
な指導が次の観点でまとめられている。
@目標
A方法
B場作り
C評価
D運動量を高める工夫
E上達させるコツ
特に評価の仕方については運動量を高めるために大切である。どのような評価をするのかが示してある。
実際に模擬授業で教師を相手に授業を行なった。目標、方法が明確で評価もきちんとされていたので、運動量も多くなった。結果として技能も上達したのである。
特に目標、方法、評価が一貫していることである。目標に対してどの程度達成できたかを常に評価していく。
達成していれば、さらに伸ばす指導をしていく。逆に達成していなければ、達成する指導を工夫していく。
評価活動が適切に行なわれることが運動量を高めるためには重要である。
何回できたのか、どの足でできたのかを両部氏の実践のように具体的に示していくのである。
その結果として子供は技能が高まり、ボール運動も好きになっていくのである。
本特集をもとにしてよりよい実践をしてほしい。
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- 明治図書