楽しい体育の授業 2004年9月号
あなたの陸上指導―基礎基本を忘れていませんか

K178

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楽しい体育の授業 2004年9月号あなたの陸上指導―基礎基本を忘れていませんか

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2004年8月4日
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 あなたの陸上指導―基礎基本を忘れていませんか
特集の解説
根本 正雄
実践事例
基本の運動:走
子供は走りたがっている
梶野 修次郎
姿勢を低くしてスタートできるようにする
村田 正樹
走の基礎感覚「リズム感覚」をリズム太鼓で
藤野 弘子
基本の運動:跳
基礎感覚 しっかり育てて 楽しい体育
岩野 節男
楽しい設定と発問で基礎感覚づくり
小野 宏二
立ち幅跳び スモールステップと個別評定で記録を伸ばす
水谷 かおり
短距離走・リレー
この運動で基礎感覚を育てる
細川 晃
これで勝てた全員リレー バトンパスの指導
坂本 和康
バトンパスはトップスピードで
波多野 匠
ハードル走
習熟過程を意識しながらシンプルに行う
寺本 聡
ハードル走は4拍子のリズムで
塚口 誠
走りぬく感覚を大切にしたハードル走の指導
高本 英樹
走り幅跳び
力強く踏み切るために
小石 俊聡
基礎基本を踏まえ、場を工夫する
原田 誉一
基礎的な4つの運動パーツを向上させる
牟田 卓生
走り高跳び
3歩助走と体のひねり
田村 弘之
「一時に一事」と「個別評定」で基礎基本の定着を
後藤 圭一
発想の転換! 汗をかく走り高跳びの指導
櫻井 智雄
ミニ特集 新学習指導要領への提言「短距離走・リレー」
走り方の基本を学ばせよ
根津 盛吾
ステップを踏んで効率よくバトンパスの練習を
斉藤 建樹
足の楕円運動を大きくし速く走る
松井 靖国
上手なバトンパスができないのは、指導していないからである
小路 健太郎
何度でも楽しめるリレー
竹森 正人
ライブで体感!TOSS体育講座
授業の腕を上げ、子供たちが笑顔になるTOSS流授業づくり
村田 斎
レベルアップ!ここが体育授業のポイント
子供に適した教具の選択でレベルアップ
石黒 修
マンガで見る楽しい体育指導 (第54回)
根本体育直伝マンガ(走・跳の運動遊びの巻)
岩野 節男岩野 紀子
1秒・1cmの記録アップはこの指示で起こす
長なわ1分間で100回を達成するための7つのポイント
土屋 洋之
集中・熱中このゲームが子供を変える
短時間で、運動量が豊富なものを
星島 成壱
障害児体育の実践 (第6回)
棒を使った徒競走
多田 友子
体育を好きにする女教師の体育指導 (第6回)
低学年の楽しい体育
鈴木 恭子
〜サッカー遊び〜
子供が喜ぶ体育授業のシステム化 (第6回)
器械運動の授業システム
渡辺 喜男
〜鉄棒運動〜
効果絶大 インターネットの活用
体育主任として、インターネットを活用する
保土田 佳敬
健康な生活習慣を育む食の授業 (第6回)
食の授業ここを気をつけよ
三好 保雄
時代の流れに対応した「性教育・エイズ教育」 (第6回)
エイズ感染の有無はインターネットランドを使って授業する
戸井 和彦
TOSS体育研究会報告
TOSS体育HPがリニューアル!
田代 光章
TOSS体育最前線
「向山式開脚跳び指導法」C式とは?
駒井 隆治
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
リレー遊び(低学年)
河村 要和
〜楽しそうで簡単!「うさぎくんのリレー学習カード」〜
ハードル走(高学年)
伊藤 展博
〜スモールステップで覚える「ハードル走」〜
今、子供に伝えたい保健の指導
ハッキリと断ろう・飲酒のすすめ
山口 浩彦
ライフスキルと健康教育 (第30回)
もう一人の自分日記を書く メタ認知スキルトレーニング(2)
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第149回)
もう一歩の厳密さを!
向山 洋一
体育科における学力保障 (第18回)
池上正氏のサッカーの授業@
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第33回)
テクニカルポイントはここだ! (第30回)
熱中 集中 すぐにできる鬼遊び1
並木 孝樹

特集の解説

あなたの陸上指導―基礎基本を忘れていませんか

TOSS体育授業研究会代表

根本正雄


 陸上運動の指導で気がつくのは、陸上運動の基礎感覚、基礎技能についての指導がなされていないことである。陸上運動の基礎が分かっていれば指導も変わってくる。例えばハードル走では、スピードを落とさないで踏み切り、連続して障害を跳ぶことが指導のポイントになる。

 ハードル走は連続リズム走であり、一定のリズムで走り抜くことが求められる。5〜6年生でハードル走の授業に入る。その時に、「3歩のリズムで走りなさい」「遠くから踏み切り、ハードルの近くに着地しなさい」といっても子供の動きは変わらない。

 ハードル走で記録を上げるにはどのようにしたらよいのであろうか。

 それには、ハードル走の基礎感覚、基礎技能を高めていくことである。低学年から中学年にかけて、ハードル走に必要な感覚づくり、基礎技能づくりを行っていく。

 ハードル走に必要な動き作りをしてきた子供と全然してこなかった子供とを比較すると大きな違いがある。感覚づくりは、5〜6年生では遅い。低学年から、ハードル走に向けた動きづくりを頭に入れて指導する必要がある。

 ハードル走の運動構造は一般的には、助走、踏み切り、空中姿勢、着地の観点で分析される。

 基礎感覚もそれらの観点から見ていく。次の感覚が必要である。

 @ リズムのある助走  リズム感覚

 A 片足で踏み切る   跳感覚

 B 空間に体を投げ出す 平衡感覚

 C 片足で着地する   平衡感覚

 助走で問題になるのは、リズムのあるスピードコントロールである。スピードがあれば記録が伸びるかというとそうではない。

 踏み切りを合わせるには、助走のスピードをコントロールしていく必要がある。リズムのある助走をするには、リズム感覚を育てておくことである。

 次は踏み切りの問題である。ハードル走の踏み切りは片足で行う。日常の生活の中で、片足でまたぎ越すという動きは少ない。しかも遠くから踏み切るという動きはない。片足で遠くから踏み切るためには、片足でのキック力が必要である。もし、強いキックをさせたかったら、普段の体育の中で片足で跳ぶ動きづくりをしておくことである。片足での跳感覚が必要なのである。

 踏み切った後、体は空中に投げ出される。両足は空中で前後に開いている。しかも高さがある。不安定な状態で跳んでいるために、空間でバランスをとる平衡感覚が大切になる。

 最後は着地である。着地は片足で行うが体重がかかる。着地の衝撃を片足で受けるのであるから、片足の平衡感覚を育てておく必要がある。

 このようにみてくると、ハードル走の基礎技能としては次の内容を考えている。

 @ 川跳び

 A 輪跳び

 B ジグザグ・曲線走

 C タイヤ跳び

 D ダンボール跳び

 E 跳び箱の台跳び

 川跳びは地面にラインを引いておいて、連続して跳んでいく。川幅を変えて、自分の跳びやすいところを選択させる。そこが跳べるようになったら、広めの川幅を選択させ挑戦させていくようにする。

 踏み切りは右足だけでなく、左足でもできるようにする。両方の足で踏み切れることが大切である。この運動は障害走の基礎技能づくりの基本である。川幅は高さのない障害である。

 連続して一定のリズムで跳んでいく中で、ハードル走に必要な技能が身に付く。以上のような基礎感覚・基礎技能づくりを通して、運動能力が高まっていくのである。

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