- 特集 向山型体育指導の原理原則―5つの重点
- 特集の解説
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- 実践事例
- 授業のシステム化
- 「ボール投げゲーム」における授業のシステム化
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- システムで子供が楽しく動く
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- 授業開始から終了まで、システム化を目指す
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- なわ跳び指導のシステム化
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- リズム・テンポ
- 指示+誉め言葉で子供を引き込む!かけっこ・リレー遊び
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- 教師の言葉を削ってリズムとテンポを
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- マット運動テンポのよい指示で運動量を確保!
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- カエル足は変化のある繰り返しで
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- 変化のある繰り返し
- 全員熱中! 紅白帽子を使ったしっぽ取り
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- 変化のある前転の繰り返しで楽しく技能を育てる
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- 変化のある繰り返しで楽しく基礎技能づくり
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- 子供が盛り上がるハードル指導
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- 個別評定
- 前回りはテープを貼って
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- 合同体育、TTでの個別評定に挑戦
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- 「はさみ跳び」テクニカルポイントを一つ一つ限定して評定する
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- 誉め・励ます
- 誉め、励ますための視点と感性をもつ
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- 担任が手本を見せなくてもどんどんできるようになる水泳・なわ跳び運動
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- 子供の進歩を誉め・励ます
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- ミニ特集 新学習指導要領への提言「走り幅跳び」
- 子供の記録を伸ばす三つの指導ポイント!
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- グループ対抗の跳び比べ競争をやめよう
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- ポイントは「リズミカルな助走」と「調子のよい踏み切り」である
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- 低学年のうちに基礎感覚づくりを!
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- 評価観点の単純化と腹への意識
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- ライブで体感!TOSS体育講座
- 体育授業の我流を克服する
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- レベルアップ!ここが体育授業のポイント
- 「教える力」と「見抜く眼」を
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- マンガで見る楽しい体育指導 (第55回)
- 根本体育直伝マンガ(バスケットボール型ゲームの巻)
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- 1秒・1cmの記録アップはこの指示で起こす
- 具体的な指示が動きを変えていく
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- 集中・熱中このゲームが子供を変える
- 段ボール箱跳び越えリレー
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- 障害児体育の実践 (第7回)
- スタンプと「スコアカード」で運動量を視覚化する
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- 体育を好きにする女教師の体育指導 (第7回)
- 『あたまで握手』で笑顔全開!みんななかよし
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- 子供が喜ぶ体育授業のシステム化 (第7回)
- 器械運動の授業システム
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- 〜跳び箱運動〜
- 効果絶大 インターネットの活用
- 動画サイトを活用しよう
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- 健康な生活習慣を育む食の授業 (第7回)
- 変わってきた日本人の食生活に目を向ける
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- 時代の流れに対応した「性教育・エイズ教育」 (第7回)
- 「平均寿命5歳」生まれながらのエイズの子供たち
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- TOSS体育研究会報告
- 全43研究会 充実のラインナップ
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- TOSS体育最前線
- DVDで検証した「圧巻!名人の逆上がり指導」
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- 効果抜群!ファックスできる体育学習カード
- 幅跳び(中学年)
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- 〜記録と反省で評価に役立つ学習カード〜
- 走り幅跳び(高学年)
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- 〜ザ・シフト幅跳び〜
- 今、子供に伝えたい保健の指導
- 飲み物は、成分表示をよく見て選ぼう
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- ライフスキルと健康教育 (第31回)
- リフレーミングを促す対話例
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- 授業の腕を高める論文審査 (第150回)
- 良い実践だが、成長を願って「B°」
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- 体育科における学力保障 (第19回)
- 池上正氏のサッカーの授業A
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- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
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- TOSS体育ニュース (第34回)
- テクニカルポイントはここだ! (第31回)
- 熱中 集中 すぐにできる鬼遊び2
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特集の解説
向山型体育指導の原理原則
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
――5つの重点
向山洋一氏は次の5つの指導をされている。これは体育指導でも役立つ方法である。
@授業のシステム化
Aリズム・テンポ
B変化のある繰り返し
C個別評定
D誉め・励ます
授業のシステム化は準備運動をはじめ、各種目において作っておく。バスケットボールの授業では、次のようなシステムが考えられる。
@ドリブルの練習をする。
Aシュートの練習をする。
Bチームで課題練習をする。
Cチーム対抗のゲームをする。
ドリブル、シュートの内容については各チームで話し合い、決めておくようにする。体育館に行ったら自分たちで学習ができるようなシステムを作るのである。
本特集ではこのような具体的なシステム化が紹介されている。すぐに役立つ内容である。
リズム・テンポのある授業は体育でも不可欠である。一番大切なのは運動量の確保と発問・指示・説明である。
短い歯切れのある発問・指示・説明によって、リズム・テンポのある授業が生まれる。授業がだれるのは教師の説明が長い授業である。
適度な運動量と発問・指示の組み合わせによって、心地よい授業が展開される。どのようにしてリズム・テンポのある授業を作るかが大切なのである。
変化のある繰り返しは、技能を定着させたり技能を高める上で必要である。
マット運動で単調な前転・後転の練習だけではあきてしまう。ところが前転したらジャンプをする、ボールを投げて前転してから捕る、二人で連続して前転するなどの変化のある繰り返しをしていくと、子供の関心・意欲は高まる。
結果的に楽しく技能が高まっていく。挑戦意欲が湧き、何度でも練習していくからである。本特集では、効果の上がった変化のある繰り返しの実践例が紹介されている。
個別評定は子供を集中させ、動きの質を高めていく。
合格か不合格かを即座に評定することによって、子供は自分の動きをフィードバックする。
どこが良かったのかどこが悪かったのかを検討するのである。個別評定によって、技のポイントを発見するようになる。
跳び箱で着手の位置を評定していく。評定されることによって、子供は正しい動きを認識し、技能化していく。不合格になることによって、自分の動きを振り返る。
正しい動きはどれか、正しい動きになるにはどのようにすればよいのか、どのような練習をすればよいのかの追求が始まるのである。
個別評定によって、子供の動きが変容したという実践例が紹介されている。
最後は誉め・励ます指導である。誉め・励ますことによって子供は意欲を高め、自信をもつことができる。
鈴木恭子氏はリズムダンスの模擬授業で「すごい、うまい、すてき、できている、それいい、動きがきれい」という言葉を連発し、授業にのせていた。
誉め・励ますことによって、子供は動きの方向が理解できるのである。
今踊った動きが「すごい、うまい、すてき」と認められれば、「この動きで正しいんだ」と強化される。もっと誉められようと努力する。
本特集ではこのような誉め・励ます事例が紹介されている。本当に効果があるのか実際に確かめていただきたい。そしてより良い実践を作ってほしい。
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- 明治図書