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特集の解説
学年末・みんなが盛り上がる「楽しいゲーム18」
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
学年末を迎えて学級も一つにまとまってほしい時期である。みんなの心が一つになって進級し、卒業できたら素晴らしいことである。
体育の授業でもクラスの男女の仲が良くなり、一つにまとまる授業をしていけたらと思っている。
授業の始めや終わりに男女の仲が良くなるゲームを行うことによって、クラスが一つになる。
さらに授業の雰囲気が良くなり、学習意欲が高まっていく。阪下誠氏は次のような報告をしている。
「岡山で甲本先生に教えていただいた『もしカメ』(体ほぐし)。やってみて、すごいことに気付きました。なんとこのゲームは、指示・説明が全くなしでできるのです。さらに楽しく、男女の仲が良くなります。方法は次のようです。
1.バスケットサークルに全員が長座姿勢で輪になって座ります。(教師も入ります)ぎゅうぎゅうなので入りそびれたおとなしい女子2名。いつも行動の遅いのんびり男子1名。まわりの子がサッと詰めて入れてあげていました。
2.教師が『もしもしカメよ…』と歌いながら自分の膝をトントン叩きます。1曲終わるまで続けます。
大半の子が真似をし始めました。やっていない子がいてもおかまいなし。高学年が男女で肩を寄せ合って、座っているんですから。それだけでも十分です。
3.続けてまた歌い始めます。今度は自分の膝(もしもし)、左隣の膝(カメよー)、自分の膝(カメさん)、右隣の膝(よー)の順に繰り返します。
ここでも恥ずかしそうな動きの小さい子数名。高学年だからそれで当たり前。
4.次はスピードアップして歌います。テンポに巻き込まれて自然と参加してしまう子がいます。
5.その次は一人とばします。触れ合いが多くなります。
恥ずかしさはかなりとんでしまっていたようです。あくまで高学年だから、やらない子がいてもいいんです。
6.最後に一押し、これもスピードアップです。なんだか分かりませんがみんな笑顔。恥ずかしくて動きの小さい子も笑顔。この後やった男女対抗大根抜きゲームも大盛りあがり」。
この実践は指示・説明が全くなしでできるゲームである。誰でもすぐに追試ができる。
さらに方法が簡単である。誰でもゲームに参加し、楽しくできる。
ゲームを楽しく行っている内に、男女の区別なく触れ合いができ、結果として男女の仲が良くなっていく。
本特集ではこのようなゲームが紹介されている。ゲームは基本的に次の項目でまとめてある。
1 ゲーム名
2 方法
3 留意点
4 効果
5 発展
6 参考文献
方法はできるだけ簡単に分かりやすく示してある。図、イラスト、写真で示してあるので、すぐに追試ができるように分かりやすく紹介されている。
留意点では、ゲームが盛り上がるワンポイントアドバイスが示してある。
さらにゲームによって、どんな効果が生じたのかが明らかになっているので、発展教材として使用できる。
発展した方法によって、さらに深い楽しさを体験させていってほしい。
男女仲良くできる学級経営に役立つゲームである。体育だけでなく、他の学習にも活用して楽しい授業づくりをしていってほしい。
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