- 特集 なわ跳びに変化!魅力のバリエーション18
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特集の解説
なわ跳びに変化!魅力のバリエーション18
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
なわ跳びはいつでもどこでも運動できる教材である。しかも1年生から6年生まで同じ跳び方で楽しめる。
交差跳びという種目がある。両腕を体の前で交差して跳ぶ。できるだけ交差を大きくして、腕がクロスするようにするのが上達のポイントである。
交差跳びができるようになった子どもには、どのような指導をしたらよいのであろうか。
兵庫県の藤澤芳昭氏は、6年生で背面交差跳びの指導報告をしてくれた。
背面交差跳びというのは、体の前面で交差するのではなく、背面で交差して回す跳び方である。
慣れないと難しい種目であるが、藤澤芳昭氏の6年生のクラスでは、28名中22名ができるようになったとのことである。
しかも、連続20回以上跳ぶ子どもが2人もいたという。これは素晴らしい指導の成果である。
一見大人には難しいと思われる種目でも、子どもは指導すると容易にできていく。
同じ種目をずっと練習させることも大切であるが、背面交差跳びのようにバリエーションを増やしていくと、さらに子どもは意欲をもって取り組んでいく。
富山県の鈴木信也氏は6年生のクラスで、ダブルダッチの1回跳びにチャレンジしたという報告をしてくれた。
15分を2回、つまり30分間練習して、4分の3ほどが跳べるようになったとのことである。
今まで、ダブルダッチをしたことのない、運動の苦手な女の子が跳べて、他の種目では何回も跳べるなわ跳びの得意な子どもが引っかかるという逆転現象が起きたという。
この実践は素晴らしい。ダブルダッチというと2本のなわを同時に跳ぶので難しいように思われている。
しかし、鈴木信也氏の実践では30分間の練習で、4分の3の子どもができ、逆転現象まで起きたのである。
私の勤務した学校でも1年生から6年生までダブルダッチを指導したことがある。すると、1年生の子どもが指導して10分でできるようになった。
1人ではなく何人もできるようになり、中にはなわの中で回転する子までいた。
それを見て、今まで難しいと思いこんでいたダブルダッチが意外と易しい跳び方であることが分かった。
短時間で誰でも跳べるダブルダッチを指導することによって、長なわのバリエーションを増やすことができる。
本特集では、藤澤芳昭氏や鈴木信也氏の実践のように一つの種目だけでなく、子どもが挑戦意欲をもって取り組めるようなバリエーションのある種目が紹介されている。
内容は、次の項目でまとめてある。誰でも指導できるようになっているので、実践をしてほしい。
@ 基本となる種目名
A 基本の種目の跳び方・方法
B 基本の種目のポイント
C バリエーション種目名
D バリエーション種目の跳び方・方法
E バリエーション種目のポイント
最初に基本となる種目が紹介してある。いきなりバリエーションの種目を教えてもできない。
きちんと基本を指導することである。二重跳びの基本は一回旋一跳躍である。
二重跳びだけを必死に練習させている教師がいる。これでは上達は遅い。二重跳びをさせる前に基本の一回旋一跳躍の跳び方を指導するのである。
なわの持ち方、なわの長さをきちんと教える。効率のよい跳び方をさせるのである。
次は一回旋一跳躍を30秒間で70回以上跳ばせるようにする。30秒間で70回以上跳べるようになって、二重跳びに必要な基礎感覚、基礎技能が身に付く。
本特集では、基本の種目の跳び方・方法、ポイントと合わせて、バリエーション種目の跳び方・方法が示されている。
基本ができるようになった子どもには、バリエーション種目を指導するようにしていってほしい。
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