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特集の解説
“ゲーム遊び”大変身!プラスαの工夫例
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
本年度のTOSS体育全国セミナーで、並木孝樹氏は「すぐにいつでもできる子どもが熱中!楽しい鬼遊び」の模擬授業をされた。
特に優れていたのは物を使っての鬼遊びであった。バトン鬼ごっこでは次の方法で行った。
@ バトンを持っている人が鬼になる。
A バトンでタッチされたら鬼となる。
B 最後にバトンを持っていた人が負け。
今までの鬼遊びはタッチされたら鬼になるというものであった。ところが並木氏は手のタッチではなく、バトンを使用した。
その結果、鬼がはっきりとした。逃げている中で、バトンを持っている人が鬼なので、逃げる方向、スピードに変化がでて、運動量が多くなった。
鬼遊びはすぐにでき、運動量が多く、安全にできる教材である。楽しくできる方法としては次の2点がある。
@ ルールを工夫する。
A 作戦を工夫する。
並木氏の「バトンを持っている人が鬼になる」というのは、ルールの工夫である。
バトン鬼ごっこの場合は、一度鬼になっても復活できるルールにしていく。そうすると何度でもゲームに参加できる。鬼の人数を変えていくこともできる。
子どもの実態に応じてルールを工夫していくことが、楽しい体育指導につながっていく。
また、チーム対抗のゲームにすることで作戦が工夫できる。さらに、何回戦かチーム交替で鬼になり得点化していく。
勝敗を数値化していく中で、作戦の必要が生まれるのである。作戦を立てて活動していく中でチームの関わり合いが生まれ、仲間作りがされていく。
得点の増減によって、相手に勝つための作戦の善し悪しが評価できる。どんな作戦を立てたら得点が増えるかを考えさせていく。
並木氏は留意点として@バトンを投げない Aバトンで叩かないと指示した。
物を持たせると鬼がはっきりするのはよいが、危険性も出てくる。
バトンを投げたり、叩いたりする危険があるので、そういう場面ではゲームを中断して指導する必要がある。危険な行為をそのままにしておくとゲームが崩れて、楽しくなくなる。
並木氏は、最後にバトン鬼ごっこの発展ゲームについても述べている。
@ おもちゃボールバージョン1 バトンをおもちゃのボールに替える。
A おもちゃボールバージョン2 バトンをおもちゃのボールに替え、投げ当ててもよい。
一つの教材でもバージョンを変化させることにより、子どもの興味や楽しさを深めていくことができる。
バトンの替りを工夫する。留意点は渡しやすいものにする。ボールも小さくては渡しにくい。学年に応じて大きさを変えていく。
本特集では並木氏の実践のように、子どもが熱中する体育ゲーム・運動遊びが紹介してある。次の項目、内容で示されている
@ 教材名
A 方法
B 留意点
C 発展バージョン
D 授業の実際(ルールの工夫・作戦の工夫の紹介)
実践してうまく行かないところは、クラスの実態に応じて修正していく。
そして、子どもが熱中する体育ゲーム・運動遊びが、よい授業作りにつながっていくようにする。
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- 明治図書