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特集の解説
TOSS体育授業研究会代表 根本正雄
準備簡単で拍手喝采の運動会種目集
運動会種目を検討するときに最も悩むのは、どれだけ準備がかかるかということである。
どんなに面白くて見栄えがしても、準備に時間がかかり手間がかかれば、実施は難しくなる。
理想的なのは準備がゼロの種目が一番よい。本特集では、簡単に準備ができ、指導もしやすい運動会種目が紹介されている。
「先生といっしょ」という個人種目がある。子ども2人に先生1人の3人1組で、3人4脚を行う。
小学生最後の6年生の種目として、お世話になった先生方との思い出に残る競技である。
走って行き、途中でカードを拾う。カードに書いてある先生を見つけて、3人4脚をする。
準備する物は先生の名前の書いてあるカードと、脚をつなぐタオルだけである。タオルは各自が家庭から持ってくるようにする。
ここで大切なのは、準備は簡単でもレースにはドラマがあり、見て楽しい、やって楽しいという内容にすることである。途中で逆転現象が起こり、ハラハラ、ドキドキする内容である。
3人4脚は2人3脚より難しい。しかも子どもと大人ですからバランスが取れずに途中で転んでしまう。3人の呼吸がうまく合わないと速く走れない。
どの先生と一緒に走るかも分からないので、事前に練習することもできない。
全くのぶっつけ本番である。本番のレースの中で、いかに速くタオルを脚に巻き、呼吸を合わせるかが勝負である。
見ている観客は、うまくいくチーム、途中で転ぶチームといろいろなレースがあり、最後までどうなるか目が離せない。どのチームが勝つか分からないというのがこの種目の面白いところである。
ハラハラ、ドキドキした分、ゴールしたチームには大きな拍手が起こる。観客と子どもとが一体感を共有できるからである。
団体種目に「アリの行列」というのがある。
低学年の子どもが6〜8人でセーフティマットを頭まで上に持ちあげて、ポールを回って引き継ぐ種目である。マットを落としたらやり直しとなる。
低学年の子どもにとってセーフティマットを頭の上まで持ち上げ、走るということは大変難しい。
1人だけ速くても勝てない。全員が力を合わせるチームワークが必要になる。そこで大切なのが作戦である。
「どうしたら速く運んで、レースに勝てるか」の方法をみんなで相談して考えていく。
うまく作戦の立てられたチームは、よい成績を残すことができる。
Aチームは掛け声を出して走るようにした。「イチ、ニー、イチ、ニー」と全員で声を合わせていく。
マットの持ち上げる高さも大事になる。1人だけ高く上げても他が下がるから落としてしまう。
どれくらいの高さがよいのかを話し合って確かめておく必要がある。
「先生といっしょ」の種目と同様に逆転現象が起こる。最後まで、どのチームが勝つか分からない。観客も一体になって応援する。
本特集では次の項目、準備に簡単な種目が紹介されている。実際に行い、試して欲しい。
@タイトル A種目の説明 B準備物
C方法 D場づくり E実際の様子
F留意点 G発展 H参考文献
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