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特集の解説
盛り上がる運動会―定番種目が蘇るアレンジ術
TOSS体育授業研究会代表
根本正雄
秋の運動会の季節である。運動会の種目も目新しい、面白い種目はなかなか見つからない。
そこで大切なのは、すでにある種目をリニューアルして、競技を盛り上げる種目のコツを行うことである。同じ種目でもアレンジの仕方で変わってくる。
鹿児島県の山下しのぶ氏は、「一発逆転のチャンスのある『黄金のしっぽとり伝説』」(『運動会のすべて―てんこ盛り事典』明治図書)を紹介している。
「しっぽとり」というのは体育の授業でも行われているものである。それを山下氏は次のようにリニューアルしている。
1 種目名 黄金のしっぽとり伝説
2 種目のあらまし
しっぽ用カラーリボンを体操リボンに挟んで、取り合う「しっぽとり鬼ごっこ」です。しっぽを取られた子どもは、コートの外にある円陣(A)に入り、新しいしっぽをつけて待機します。
何本かのしっぽ用カラーリボンの端に金色のテープを巻いておき(相手チームには見えないように、体操ズボンの中に入れるようにする)。
その金色のテープを巻いたしっぽを取ったチームは、円陣の中にいる子どもたちが復活できるルールにより、しっぽを取られてしまった子どもも、もう一度、競技に参加することができる。
3 時間設定
・準備と作戦会議(約1分間)と1試合(2分間)×3回で勝負する。
・1回目は、女子対女子。
・2回目は、男子対男子。
・3回目は、全員等と組み合わせの工夫をする。競技の終了時間に、コートにいた人数の多い組が勝ちとなる。
4 準備物 略
5 指導のポイント 略
6 競技を盛り上げるアナウンス 略
山下氏は一般的に行われている「しっぽとり鬼ごっこ」をアレンジした。金色のしっぽを取ったチームは、円陣にいる捕まった子どもを復活できるようにした。
しっぽを取られてしまった子どもも、もう一度、競技に参加することができるルールにした。これは画期的な事である。
復活した子どもの活躍で劣勢だったチームが、優勢になる可能性もある。そして、勝利することも起こりえるのである。
体育の時間にやっている単純なしっぽ取り遊びが、子どもの目の輝くダイナミックな種目に変わっていく。
もう一つ工夫されているのは、競技を盛り上げるアナウンスである。
アナウンスすることで、競技する子どもたちの緊張感を高め、観客にも状況を分かりやすくする。
競技中の実況中継や結果発表で盛り上げていく。そうすることによって、観客も競技に参加して一緒に楽しむことができる。
本特集では、山下氏のように従来ある種目をリニューアルして、上手に見せる演技指導を行う実践が紹介されている。次の項目で示されている。
1 種目名
2 種目のあらまし
3 準備物
4 指導のポイント
5 競技を盛り上げるコツ
6 発展
実際に実践し確かめてほしい。そして、さらに工夫をして楽しい種目にしていってほしい。何回か繰り返すことで、よりよい種目になっていく。
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- 明治図書