楽しい体育の授業 2012年4月号
黄金の3日間―プロが仕込む体育の基礎基本

K271

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楽しい体育の授業 2012年4月号黄金の3日間―プロが仕込む体育の基礎基本

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2012年3月7日
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 黄金の3日間―プロが仕込む体育の基礎基本
特集の解説
黄金の3日間―プロが仕込む体育の基礎基本
根本 正雄
実践事例1/学習のマネージメント
〈低学年〉体育授業のルーティン活動
渡部 麻衣子
〈中学年〉1年間の授業のはじまりは、これできまり!
吉良 由美子
〈高学年〉授業を安定させるため、マネージメントは最初に指導する
佐藤 貴子
実践事例2/学習の組み立て
<低学年>互いに学び合って楽しく活動する
渡部 博子
<中学年>なぜ上手にできているのかを問う
辻 和彦
<高学年>男女がふれ合える活動を仕込む
高橋 恒久
実践事例3/できない子どもへの指導
<低学年>ケンケンパができない子への指導
小平 和代
<中学年>逆上がりができない子にはこう指導する!
中宿 清美
<高学年>予備運動を次々に仕組む
高橋 一行
実践事例4/学習の評価
<低学年>低学年の体育指導の基本を頭に入れて評価する〜学習カードは「○を塗る・選択する」という誰にでもすぐにできる構成にする〜
桑原 和彦
<中学年>評価基準のつくり方
阪下 誠
<高学年>活動させる中で授業のルールを教えていく
松島 博昭
実践事例5/論理的思考能力の指導
<低学年>教師の指示をよく聞きながら
谷岡 眞史
<中学年>「考え」「見つけ」「試す」繰り返しで論理的思考を伸ばす!
松田 大央
<高学年>テクニカルポイントを示すことは考える足場を与えること
中野 慎也
実践事例6/コミュニケーション能力の指導
<低学年>男女仲よくなる作戦会議〜ボール運び鬼〜
光村 拓也
<中学年>声と体でふれあうと心がふれあう〜「ほめ方」「励まし方」を始めに決めよう〜
鈴木 恭子
<高学年>変化のある繰り返しでゲームをする
小嶋 広明
ミニ特集 4月 すぐに授業ができる!今月の単元計画
<低学年>子どもたちの体力向上のための体育授業とは〜学習規律を確立し、基礎感覚づくりを行う〜
原田 朋哉
<中学年>補助運動を有効に活用する
前島 康志
<高学年>授業開きでしっかりとルールを示し、子どもを統率しよう!
平山 勇輔
ライブで体感!TOSS体育講座
授業解説で指導力を向上させる
村田 斎
〜第1回TOSS体育北海道フレッシュセミナー〜
レベルアップ これだけは押さえたい体育授業の基礎・基本
「運動」ができるレベルをどう考え、どう指導するべきか?
山本 悟
マンガで見る楽しい体育指導 (第145回)
TOSS体育直伝マンガ(ダブルダッチの謎が解けた!)
石橋 健一郎
いくつ知っていますか?遊具を使った運動遊び (第1回)
のぼり棒は「変化のある繰り返し」で楽しく!
水谷 洋克
10分で分かる体育指導のコツ (第1回)
パーツパーツに「分けて」子どもに教える
村田 淳
すぐ役立つ体育授業のマネージメント (第1回)
4月だから子どもに指導が入る!集団行動のマネージメント
本宮 淳平
若手教員必見!教材・教具のユースウェア (第1回)
向山式開脚跳び指導法のユースウェア(1)
根津 盛吾
〜書かれていない部分にこそ「神」が宿っている〜
このルールで全員が得点! ボールゲーム (第1回)
得点した子は、次の点が入るまで休みとする
加藤 真一
組体操 成功への道のり (第1回)
学年に文章で提案
佐藤 泰之
〜下準備バッチリで子どもたちに価値ある“組体操”を〜
参観日オススメ授業アラカルト (第1回)
集合整列ゲーム
小田原 誠一
子どもが運動好きになるニュースポーツ (第1回)
ボール運動の基礎感覚が身に付くアルティメット
東條 正興
最新情報を取り入れた保健の授業 (第1回)
ファイトケミカルを摂って健康な生活を送ろう
郡司 崇人
〜最新の研究で、果物や野菜の成分による効果が注目されていることを知り、病気の予防の仕方について考える〜
ライフスキルと健康教育 (第121回)
メタライフスキル
武田 敏
特別支援の体育指導、この手立てでできた! (第1回)
1年間安定した授業にするための継続的な指導が、子どもたちの成長を引き出す
野ア 隆
体育的行事の運営計画はこうやる (第1回)
4月の仕事術と花形である運動会を滞りなくすすめる段取り
佐藤 大輔
実録「根本ワクワク体操教室」 (第1回)
できない子どもたちのために体操教室は必要とされている
小林 正快
TOSS体育ときめき情報 (第13回)
体育指導が苦手な先生を救う!―ライブで学び、まねること―
TOSS体育中央事務局
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
低学年/かけっこリレー
横田 裕二
〜前半の反省を後半に活かす〜
中学年/短距離・リレー
佐藤 大輔
〜変化のある繰り返しで走るのが大好きになる〜
高学年/短距離・リレー
小松 和重
〜二重跳び完成までの7ステップ〜
授業の腕を高める論文審査 (第240回)
論文の骨格を勉強すること
向山 洋一
体育科における学力保障 (第109回)
十文字学園女子大学・山本悟氏 短なわ跳び1回旋1跳躍の指導
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第123回)
4月号
TOSS体育中央事務局
授業の腕を上げる体育クリニック (第13回)
1年間で子どもに身に付けさせたい運動@
佐藤 泰之

特集の解説 黄金の3日間―プロが仕込む体育の基礎基本

TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄


 平成23年11月、十文字女子大学の山本悟氏の「短なわ跳び・変身ロープリレー」の授業を参観する機会があった。

 1・2年生を相手の授業であった。体育の基礎基本がきちんと指導されていた。

 初めての子どもへの飛び込みの授業だった。そのため、学年初めの授業で、どのように指導したらよいのかがよく理解できた。

1 学習のマネージメント  2 学習の組み立て

3 できない子どもへの指導 4 学習の評価

5 論理的思考能力の指導 6 コミュニケーション能力の指導

 初めての学級で、山本氏は学習のマネージメントをきめ細かに指導された。

 変身ロープリレーの最初の場面で、床に赤と緑のビニルテープで×をつけた。赤はカラーコーンを置いておく目印である。緑はスタートの目印である。緑の×を足で踏まなければならない。

 この二つの目印によって、変身ロープリレーのルールが確立された。二つの位置を固定することによって、リレーはどんなことがあっても崩れないのである。

 カラーコーンが倒れても、元に修正ができる。スタートラインを踏んでいなければ、相互チェックができる。

 教師の手を離れて、子どもだけで競争ができるようにマネージメントされていたのである。

 学習の組み立ては、教師が一方的に教えるのではなく、子どもがよい動きを発見していくようになっていた。

 「跳んでみて、上手なところがあるんじゃないかな。秘密があるんじゃないかな」と発問している。

 このあと、一番回数の多かったK男君に跳んでもらった。上手な子どもの動きを見て、よい跳び方の秘密を発見させていったのである。これは、論理的思考能力の指導にもつながっている。

 1・2年生なので、秘密は出にくいと判断した山本氏は、手、腰、手首、つま先と視点を与えて考えさせていた。

 一方的に教師から指示するのではなく、子どもの思考を促す問い方をしたのである。跳び方の秘密、コツが分かったところで、2回戦を行っていった。

 練習する→よい子どもに示範させる→跳び方のコツを発見する→2回戦を行うという組み立てになっていた。

 できない子どもへの指導は、次のようにしていた。

 短なわ跳び1回旋1跳躍を30秒間で何回跳べるかを行った場面で、山本氏は腰をおろして、太鼓のヘリをバチで打ち続けた。皮の部分ではなく、太鼓の木囲みを打つので、高い音がする。

 やや速めのリズムで打っていた。速いリズムで叩くことによって、子どもの動きを速くして、回数が多くなるように指導したのである。

 子どもは、何のリズムもなければゆっくりと跳んでしまう。リズム太鼓の使用によって、技能を高めていった。

 山本氏は必ず、学習の評価を行っている。授業の最初に必ずプリントを配布して、本時の目当てを記入させ、授業の終わりに記録をまとめさせていた。

 1回旋1跳躍の1回目と2回目の記録をかかせ、なわ跳びのコツやポイントを確認させた。この作業が論理的思考能力につながっていくのである。

 最後は、コミュニケーション能力の育成である。変身ロープリレーで、応援の場が走路になっているロープの外側ではなく、内側になっていた。

 ロープの中なので、必然的に狭い場所に全員が入るので一体感が生まれた。目の前を走っていくので、親近感が生まれる。選手と応援者が一体になれるのである。

 勝った感動が大きくなり、負けた悔しさも深くなる。応援する場の工夫によって、盛り上がるシステムになり、結果的にコミュニケーション能力が育成されていった。

 本特集では、山本悟氏の実践のように、1〜6の項目から「黄金の3日間」で確立する体育の基礎基本が紹介されている。

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