- 特集 「黄金の3日間」で仕込む体育スキル16
- 特集の解説
- 「黄金の3日間」で仕込む体育スキル16
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- 仲間づくりができる体ほぐし
- <低学年>ケンパで楽しく「動き・仲間」づくり
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- <中・高学年>気持ちを合わせて、平均台でバランスウォーク
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- できない子ができる器械運動の基礎・基本
- <マット運動/低学年>めざせ、ゆりかご名人!
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- <マット運動/中・高学年>細分化と個別評定で「できる」を保証する
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- <跳び箱運動/低学年>黄金の3日間で全員が跳べた瞬間を味わい、これからの1年に胸を膨らませる
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- <跳び箱運動/中・高学年>開脚跳びで「可能性」を伝える
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- <鉄棒運動/低学年>全員を鉄棒好きにするこの授業!
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- <鉄棒運動/中・高学年>くるりんベルトと場の工夫で「さか上がりができるようになる」までの見通しをもたせる
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- 「ゲームの楽しさ」を保証するボール運動
- <低学年/ボール蹴り遊び>場づくりを簡単にして、「できる」ということを体感させる
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- <高学年/バスケットボール>ルールを工夫することは、学級経営そのものである
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- 技能が上達する陸上運動の指導
- <低学年/リレー・かけっこ>低学年でも楽しく取り組める回旋リレーの実践
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- <中学年/走り幅跳び>全員の心をわしづかみにする幅跳び
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- <高学年/ハードル走>リズムよくハードリングできるための声かけ「ストン」
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- 心も体も解放する表現運動
- <低学年>遊びとリズム言葉でみんな「生き物に変身!」
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- <中学年>リズムダンスは、8カウントを意識することから
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- <高学年>「黄金の3日間」は、マネジメントと楽しい運動を!
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- ミニ特集 4月・すぐに授業ができる!今月の単元計画
- <低学年/短距離走・リレー>変化のあるくり返しで、遊びながら「つま先感覚」を鍛えよう!
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- <中学年/短距離走・リレー>仕組みの中で、速く走るための工夫を見つけさせる
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- <高学年/短距離走・リレー>熱中し、思考する8秒間走と8秒間バトンパスリレー
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- ライブで体感!TOSS体育講座
- 教室で自己実現力を高めるライフスキル教育
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- 〜教師の「その一言」が子どもを変える〜
- レベルアップ 体育の授業を変える (第1回)
- 「体育科の思考活動」をどう捉えるべきなのか?
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- 体育の基本用語事典 (第1回)
- マネジメント
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- スポーツ選手にインタビュー/子どもたちへのメッセージ (第10回)
- 指導者にできることは、信じてあげること
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- 〜プロゴルファーのトレーナー・野崎 美夫氏〜
- みんな笑顔!コーディネーション運動 (第1回)
- 補助運動で楽しく続ける!
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- 体育授業始まりの5分間体力づくり (第1回)
- 「腕支持感覚」「逆さ感覚」を鍛えて、倒立をマスターさせる
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- 体育の授業を変える微細技術 (第1回)
- 6つの工夫と配慮
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- 初任者必見!「はじめての体育」 (第1回)
- 4月の準備が1年間の体育授業を決定づける
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- 〜「もの」と「第1時」の準備に全力を尽くす。体育も“黄金の3日間”には、4月第1時の指導が授業を安定させるための重要条件である〜
- 子どもの動きが高まる体育ローテーション (第1回)
- 体育ローテーションで、楽しく体力アップ!
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- 効果のある指導・やってはいけない指導 (第1回)
- テクニカルポイントをふまえた二重まわしの指導
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- 簡単・楽しい準備運動バリエーション (第1回)
- 1年生・これならできる最初の準備運動
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- 基本から応用までバッチリ分かる体育クイズ (第1回)
- 陸上競技は、2800年の歴史の上に
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- 知的・楽しい最新保健の授業 (第1回)
- 睡眠のしくみとはたらき
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- ライフスキルと健康教育 (第133回)
- 脳機能の解明を教育に〈1〉
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- 「骨理論」による体育指導 (第1回)
- なぜ「筋肉」ではなく「骨」なのか?
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- 論理的思考力を高める「発問」 (第1回)
- 拡散的発問から集中的発問へ
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- 実録「根本ワクワク体操教室」 (第13回)
- 「意志決定」と「成功体験」でできない子をできるようにする
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- TOSS体育サークル紹介 (第1回)
- 栃木向体研「クロスロード」
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- 〜向山型体育・TOSS体育をディープに研究する〜
- 効果抜群!ファックスできる体育学習カード
- 低学年/かけっこ・リレー
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- 〜簡単な場づくりで行える折り返しリレー〜
- 中学年/短距離走・リレー
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- 〜カーブ8秒間走〜
- 高学年/短距離走・リレー
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- 〜バトンパスの技能を向上させ、リレーを楽しむ〜
- 授業の腕を高める論文審査 (第252回)
- くるりんベルトの上達のステップを具体的に研究せよ
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- 体育科における学力保障 (第121回)
- 中国上海師範大学実験学校・小学3年@/体ほぐしの授業
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- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
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- TOSS体育ニュース (第135回)
- 4月号
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- 授業の腕を上げる体育クリニック (第25回)
- 体育授業の微細技術@
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- 〜授業の始まりは整列?集合?〜
特集の解説 「黄金の3日間」 で仕込む体育スキル16
TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄
TOSS体育関東フレッシュセミナーin群馬が開催された。その中での「ドラマをプロデュースする教育技術はこれだ」の授業で、本宮淳平氏は新聞紙を使った表現運動を行った。
2人1組になり、1人が新聞紙を持ち、もう1人がその動きに合わせて動くのである。教師の指示、説明が分かりやすく、多様な動きが出て楽しい学習であった。
最後は二重円になり、全員が輪になって前後で向かい合い、1人が新聞紙を持ち、1人が動きを真似ていく。
音楽に合わせ、途中で相手を変える。次々に相手が変わることでコミュニケーション能力ができていった。
この授業は、三重県で行われた「てんこ盛りセミナー」で、三重県の福井慎氏が授業されたものである。
本宮氏は福井氏の追試を自分のものにして、楽しい授業づくりに成功した。
「黄金の3日間」、学年始めでどんな授業をしたらよいかという問題がある。
黄金の3日間の授業で、子どもの体育に対する意欲を高めれば、体育に興味を持つようになる。体育の授業は楽しい、みんなと仲よくできるという気持ちが持てれば、体育の授業に参加する態度も変わってくる。
本特集では、学年初めで身に付けさせたい体育スキルとそのための授業が紹介してある。
本宮氏の授業は、次の内容で示されている。
@誰でも参加できる教材
A基本の動きを習得し、活用できる内容の工夫
Bペア、グループ、一斉などの学習形態の工夫
Cコミュニケーション能力を高める仲間づくりの工夫
D音楽などの授業を盛り上げる工夫
学年初めの授業であるから、誰でも参加できる教材が望ましい。新聞紙、輪、ボールなどは簡単に操作できるので、全員が参加できる。
そのためには教材の内容も基本をしっかりと指導し、次第にその内容を深めて活用できるものにしていく。
特に大切なのは、コミュニケーション能力を高める仲間づくりの工夫である。
新しい学級になり、初めて会う子どももいる。そういう子どもが、楽しくできる体育授業で仲間になれるように指導するのである。
特集では、次の観点でまとめてある。
(1)仲間づくりができる体ほぐし
(2)できない子ができる器械運動の基礎・基本
(3)「ゲームの楽しさ」を保証するボール運動
(4)技能が上達する陸上運動の指導
(5)心も体も解放する表現運動
(1)「仲間づくりができる体ほぐし」では、男女がふれ合える運動、「男女の壁」を低くする教材が紹介してある。
初めて出会う子どもが楽しく、簡単な運動を通して仲間づくりができる。
(2)「できない子ができる器械運動の基礎・基本」では、マット、跳び箱、鉄棒で短時間にできるようになる指導法が紹介されている。
マットでのゆりかご、跳び箱の開脚跳び、鉄棒のこうもり振り下りなどの教材はすぐにできる教材である。
(3)「『ゲームの楽しさ』を保証するボール運動」では、運動の苦手な子どもでも参加できるルールの工夫、場の工夫をした教材が紹介されている。
女子がゴールできたら100点、などのルールは盛り上がる。どんなルールが盛り上がるかが紹介されている。
(4)「技能が上達する陸上運動の指導」では、リレーのバトンパス、走り幅跳び、ハードル走の技能が高まる指導法が紹介されている。
リズムのよい走り方、跳び方の指導なども参考にしてほしい。
(5)「心も体も解放する表現運動」では、教師の発問・指示で動きが変わっていく表現運動の指導法が示されている。
どんな言葉掛け、場の工夫をしたら楽しい表現運動ができるかが紹介されている。
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- 明治図書