- 特集 できた!達成感100%保障の体育基本ワザ
- 特集の解説
- できた!達成感100%保障の体育基本ワザ
- /
- 実践
- 【前回り・後ろ回り】スモールステップできれいな前回り、後ろ回りを身に付けよう!
- /
- 【開脚前転・開脚後転】開脚前転を成功させる三つのポイント
- /
- 【側方倒立回転】基礎感覚づくりとリズムで進める
- /
- 【逆上がり】負けん気爆発!ライバルと伸びる
- /
- 【後方膝かけ回り】後方膝かけ回り習熟のための基礎技能と子どもが動く言葉「膝をカチッと入れなさい」
- /
- 【開脚跳び】向山A式B式を忠実に追試する
- /
- 【抱え込み跳び】抱え込み跳び達成に向けて、戦略をもつ
- /
- 【台上前転】変化のある繰り返しを場づくりで行う
- /
- 【短距離走】個人差を埋めることが、達成率100%につながる
- /
- 【走り高跳び】習熟過程をよりスモールステップ化する
- /
- 【走り幅跳び】「踏み切り」こそが、走り幅跳びの心臓部だ
- /
- 【ボール投げ】子どもが熱中する道具で「投げる技能」を身に付ける
- /
- 【ボール蹴り】蹴り方の三つのポイントを示し、ゲームで実践する
- /
- 【あや跳び】リズム言葉と「8の字」空がきで全員できた!!
- /
- 【交差跳び】スーパーとびなわを使い、うまく交差した状態を教える
- /
- 【二重跳び】楽しく練習を継続すれば、自然とできる
- /
- ミニ特集 5月・すぐに授業ができる!今月の単元計画
- <低学年/跳び箱遊び>「踏み越し」遊びで、安定した着地と高さ感覚を楽しく身に付けさせよう!
- /
- <中学年/跳び箱運動>前転する条件を発展的に変化させていく
- /
- <高学年/跳び箱運動>場づくりを工夫して意欲と運動量が増す授業
- /
- ライブで体感!TOSS体育講座
- 世界で通用する体育授業
- /
- 〜根本正雄氏・上海師範大学実験学校での授業〜
- レベルアップ 体育の授業を変える (第2回)
- 「正しい指導」を「よい指導」に変える
- /
- 体育の基本用語事典 (第2回)
- 体育科における発問・指示
- /
- 〜子どもの動きを引き出すポイント〜
- スポーツ選手にインタビュー/子どもたちへのメッセージ (第11回)
- 多くの人と、時間を忘れるくらい遊んでほしい
- /
- 〜ゴルフのティーチングプロ・鈴木 真一氏〜
- みんな笑顔!コーディネーション運動 (第2回)
- 「鬼ごっこ」で運動神経がみるみるアップ!
- /
- 体育授業始まりの5分間体力づくり (第2回)
- 投げる力を高める運動
- /
- 体育の授業を変える微細技術 (第2回)
- 集めることと並べることは別の指導
- /
- 初任者必見!「はじめての体育」 (第2回)
- 準備運動はゲーム化しよう
- /
- 子どもの動きが高まる体育ローテーション (第2回)
- シングルエイジ期の体育指導
- /
- 〜長丘幼稚園の指導を例に〜
- 効果のある指導・やってはいけない指導 (第2回)
- 集合のスピード・聞く態度のレベルをあげる
- /
- 簡単・楽しい準備運動バリエーション (第2回)
- 器械運動に必要な基礎感覚づくり
- /
- 基本から応用までバッチリ分かる体育クイズ (第2回)
- 野球のルールは、刻々と変化していった
- /
- 知的・楽しい最新保健の授業 (第2回)
- 日本人を守る食べ物
- /
- 〜納豆の効用〜
- ライフスキルと健康教育 (第134回)
- 「マダニの運ぶ病(重症熱性血小板減少症候群)」を防ぐスキル
- /
- 「骨理論」による体育指導 (第2回)
- 動きの主役は背骨にある
- /
- 論理的思考力を高める「発問」 (第2回)
- AかBかを問うことで、テクニカルポイントを理解させる
- /
- 実録「根本ワクワク体操教室」 (第14回)
- 1年生以上、全員できた8の字あや跳び指導法
- /
- TOSS体育サークル紹介 (第2回)
- TOSS上川
- /
- 〜「TOSS体育&スキーセミナー」「TOSS体育フレッシュセミナー」を開催!〜
- 効果抜群!ファックスできる体育学習カード
- 低学年/跳び箱遊び
- /
- 〜運動感覚づくりのための遊び〜
- 中学年/跳び箱運動
- /
- 〜開脚跳びをマスターする準備運動学習カード〜
- 高学年/跳び箱運動
- /
- 〜スモールステップで頭はね跳びに挑戦!〜
- 授業の腕を高める論文審査 (第253回)
- エビデンスのある研究報告を
- /
- 体育科における学力保障 (第122回)
- 中国上海師範大学実験学校・小学3年A/歓声の上がった「輪」「ボール」を使った体ほぐし
- /
- 読者のページ My Opinion
- 編集後記
- /
- TOSS体育ニュース (第136回)
- 5月号
- /
- 授業の腕を上げる体育クリニック (第26回)
- 体育授業の微細技術A
- /
- 〜教師の立ち位置は?(集合時の説明で)〜
特集の解説 できた!達成感100%保障の体育基本ワザ
TOSS体育授業研究会代表/根本 正雄
福井県の辻岡義介氏は、逆上がりの指導で、5年生50名の学年全員が達成したと報告をされている。
9月5日、体育の時間に逆上がりのできない子を調べると、学年で50人中11人いたという。
11月20日、46回目の指導でできなかった11人全員ができたと報告されている。最後の子どもの指導は次のように行った。
@くるりんベルトで練習
Aくるりんベルト+跳び箱2段
Bくるりんベルト+跳び箱1段
Cくるりんベルト+踏み板
Dくるりんベルトのみ
くるりんベルトと跳び箱の活用で、できなかった子どもが100%できるようになったのである。
12月8日、千葉県酒々井町立大室台小学校で「根本ワクワク体操教室」が開催された。2〜3年生になわ跳びのあや跳びを指導した。
あや跳びのできない子どもが12名いた。
増尾彰子氏が12名を指導してくれたところ、5分後に全員ができるようになった。
実際に跳んでもらって確かめた。確かに全員、あや跳びができている。この中で一番効果のあったのは、最初の、指で8の字をかく方法である。
漢字指導で指かきをする。それと同じように指で8の字をかくことで、あや跳びの動きの軌跡が理解できる。そこで、次の方法で全国の先生方に追試をお願いした。
@なわをもたないで、右手の人さし指で8の字をかく。10回。
Aなわをもたないで、左手の人差し指で8の字をかく。10回。
Bなわをもたないで、両手で8の字をかく。10回。
Cなわを持って、跳ばないで8の字をかく。10回。
Dなわを持って、あや跳びをする。
時間については次のとおり。
@練習時間は1回15分とする。
Aそれでもできない時には、別の時間に同じ手順で行う。
村田正樹氏は追試をし、次の報告をしてくれた。
「根本式8の字あや跳び指導法を、同僚に追試してもらっている。追試してくれた同僚からは、『すぐにできるようになりました』という報告をもらっている。
学年 できない子 できた子 達成率
6年生 11人 9人 81・8%
5年生 5人 4人 80・0%
4年生 5名 4名 80・0%
3年生 7人 5人 71・4%
わずか数分の指導で、この達成率。すごい達成率だ」
全国の先生方の追試の結果をまとめると、根本式8の字あや跳び指導法は、15分の指導で、できない子どもの約80%の達成率があることが分かった。
本特集では、辻岡氏や増尾氏のように、基本技の達成率100%をめざす方法が次のような内容で紹介されている。
@基本技
A方法
B達成率
C留意点
D実際の指導
Aでは、基本技を100%できるようにした方法が示されている。スモールステップで手順が紹介されている。
必要に応じ写真、図、イラストなども示してある。分かりやすいので、すぐに追試ができる。
Bでは、達成率が示されている。100%の達成率が望ましいが、100%達成できない場合は、できたところまでの達成率が示されている。
達成率が示されていると、追試の目安が分かる。追試をするときの根拠になるので参考にしてほしい。
達成したらそこで終わりにしないで、さらに発展させていってほしい。本特集では基本技の紹介であるが、領域によってはさらにレベルを上げた指導をしてほしい。
-
- 明治図書