生活指導 2001年1月号
メディアのウソとホント

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生活指導 2001年1月号メディアのウソとホント

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ジャンル:
生活・生徒・進路指導
刊行:
2000年12月
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 メディアのウソとホント―情報教育の視点
メディアのウソとホント
高橋 廉
メディアと子どもの文化
生活の現実にそって―遊戯王カードの学び―
新谷 開
わかってほしいけど……
上北 広
メディア(漫画)とジェンダー
河田 秀明
自分の町はどんな町?
門馬 寛
「生きる力」としての「読む力」
小倉 和子
私のメディア・リテラシー
情報を話題化することと発信すること
塩崎 義明
メディアからの刷り込みの影響
宮万江 ゆき
「国を愛する」「国を守る」の「国」とは―名づけ・表現の問題を考える―
柏木 修
【コメント】学びを変えるメディアリテラシー
庄井 良信
実践記録
ポケモンたんけんたい!
原田 真知子
【コメント】具体的な生活現実から学習課題が立ち上がる
原田実践を読んで
庄井 良信
コメントを受けて
原田 真知子
身体・自我・メディア
メディア・リテラシーの深層
藤井 啓之
第2特集 総合学習の試み(1)
自分のことが好きに
丹下 加代子
総合学習の話し合いから見えてきたこと
本田 広行
「平和」へのこだわりの三年間
及川 和貴
いま、どのような総合学習をどのように創り出すのか
船越 勝
今月のメッセージ
ウソとホントを見ぬく学びを考える
栗城 順一
書評
改憲策動の本質に抗するための認識・論理の強化を
関 誠
読書案内
ナショナル・アイデンティティをめぐって
小関 一也
子ども・若者文化考
古代エジプトの遊び
篠崎 純子
小さな物語
キヨシ
吉本 和郎
ため息と怒りからの出発
一人じゃ、やだよ
佐伯 隆
学校リストラの現場から
埼玉における学校管理規則改悪反対のたたかい
遠藤 譲
読者の声
11月号を読んで
案内板 集会・学習会のお知らせ
すれちがいから出会いの場へ―現代学校の探求 (第21回)
学校を地域に開くということ
植田 一夫
〜「教育改革」の波を子ども・保護者の学校参加で切り拓く〜
【コメント】学校協議会制や評議員制をどのように受けとめ、対処するか
大和久 勝
同時代を生きる教師たち (第1回)
教育という仕事
小林 義次
〜教師としての自己変革〜
ほっとたいむ サークルからの発信
元気の源、山口市生研
赤羽 とも子
全生研の窓
編集後記
荒井 伸夫

今月のメッセージ

ウソとホントを見ぬく学びを考える

常任委員 栗城 順一


「総合的な学習の時間」で何を学習するのか、どこの学校でもいろいろな論議が行なわれている。しかし、「学ぶ」とはどういうことなのか、そのとらえ直しをしないまま何をどう学習していくのかの論議は「向こう側」のねらいに囲いこまれかねない。

「総合的な学習の時間」をめぐって今こそ「学ぶとはなにか」をおおいに議論し、学習活動に生かしていきたいものである。「総合的な学習の時間」をめぐるウソとホントを見抜くためにも自分たちの言葉で「学ぶ」とはなにかをつかんでいく必要がある。

「学び」をめぐって考えていかなければならないひとつに、現実の世界と自分との接点が見いだせない「学び」の問題がある。学びを通して人間らしく生きていくための職業観、社会観、世界観がつくれないのである。いやそれだけでなく、子どもの内面にも「自己否定」「自己卑下」の感情をつくり、仲間との関係を差別的、排他的にしている。そうした現実をふまえて「学ぶ」とはなにかを考えていきたいものである。

中学一年生が行なった進路を考えるシンポジュームに参加した保安警備員をしているという若者の話は、子どもたちだけでなく、教師にも「学ぶ」とはなにか考えさせるものだった。

「中学校の頃は、大学附属の高校にいっていれば何となく大学にいけるし、大学にいってから仕事を探せばいいと思っていた。結構成績も良かったし大学の附属に入れた。しかし、高校に入ってからいろいろなことを考えはじめた、このままでいいのかってね。結局、大学には行かず『ぷーたろー』してたんだ。親にもまわりにもいろいろ言われたなぁ。はじめて挫折感を感じたときだった。

本気でどんな仕事について、生きていけばいいのか真剣に考えはじめたのはその時だった。今の自分にとってはいい経験だったと思う。少しまわり道だったけどね。

今の仕事ガードマンだろ、親は大反対したんだ。誰だってやれる仕事じゃないかって。大学いってもう一度考えろってね。でもなぁ、この仕事誰でもやれる仕事に見えるけど、結構大変なんだ。それに今の世の中でなくてはならない仕事だと思っている。だってそうだろ、警察がやれる仕事って決まっている。警備保安はこれからますます求められる仕事だと思っている。

大事なのは、どういう高校や大学にいくとか、いい会社に就職するということじゃなくて、自分でやりたいことを自分で決めて、自分で責任をもつことだと思う。

今の仕事に就いた俺って捨てたもんじゃないなぁと思っている」また、収入のことを聞かれた若者は、「金のことを考えていたら仕事はやっていけない。やりがいというか、仕事は大変だけどおもしろいというのがなければ駄目だ。そうすればお金はついてくる。お金のことばかり考えて仕事やったら続かない」

学ぶとはどういうことだろうか。一つは「自分がわかる」こと。学ぶことを通して自己肯定や自己信頼がつくられていくことだ。二つめには「仲間がつくれる」こと。教材を介して教師との関係はもちろん子ども同士の関係を学ぶにふさわしいものにしていくことだ。三つめには「自分の生き方が見える」こと。そのためにも現実の世界と自分との接点が見える学びの世界を用意する必要がある。

目の前の子どもたちの現実をふまえて、学ぶとは何かおおいに議論していきたいものである。

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