心を育てる学級経営 2000年8月号
「家庭教育」のどこを見直すべきか

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心を育てる学級経営 2000年8月号「家庭教育」のどこを見直すべきか

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2000年7月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「家庭教育」のどこを見直すべきか
提言・家庭教育の状況変化―教師はどう対応すべきか
偶発的、具体的場での活動
坂本 昇一
親子で過ごす時間を増やして善悪の判断を教える
松原 達哉
“松田聖子世代”の親とはこうつきあえ
諸富 祥彦
教師自身の内省と深謀の成果を
野口 芳宏
学級は子供にも親にも貴重な共同体
岩下 修
家庭教育の課題
行動規範・価値観をどう育むか
「当たり前のこと」十か条を学校から家庭へ
柏木 英樹
家訓を掲示する
松本 勝男
芯となる行動規範・価値観をもとう
小池 哲也
責任感をどう育むか
子どもに仕事を与えて感謝しよう!
井関 和代
「やり切らせること」で責任感を育む
辻 弘一
手伝いを仕事に変えると責任感が育まれる
新里 誠
友人との交流をどう育むか
創造的ガキおやじの勧め
大堀 真
自分の子どもぐらい言うべき時は言え! 守るべき時は守れ!
古川 光弘
親だから、もっと叱っていい
染谷 幸二
チャレンジする力をどう育むか
励ますことに徹せよ
杉森 至
保護者と教師が手をとりあって
丸亀 貴彦
子どもにチャレンジする力をつけない七つの方法
小田 和也
挫折を乗り越える力をどう育むか
小さな挫折をたくさん乗り越えさせる
新牧 賢三郎
小さな不安を支えた親だけが、最後の不安を支えることができる
石丸 真一
「無駄」と「見直し」が必要だ
長野 藤夫
教師との信頼関係づくり―どこに留意するか
「子どもの事実を示す」それが家庭との信頼関係を築く唯一無二の法則である
吉武 徹也
まずは、お互いに向き合うことから
相庭 良規
信頼関係づくり3つのポイント
西邑 裕子
家庭内での男女平等教育―どう助言するか
生き方を見せていく教育
塚内 素子
男女平等教育への助言
小松 裕明
互いの重要さの度合いが同じ
大串 正弘
家庭と学校との連携―どこに留意するか
誠意をもって対応する
舘野 健三
日頃からいい関係作りに努め、共に子育てする
澤田 好男
学校の責任を果たす
浅尾 三吉
小特集 自学力が育つ面白宿題づくり
「意欲的に動くには……」を意識して
森 康行
漢字の問題づくり
岡 篤
授業と授業をつなぐ面白宿題
田中 力
授業とのつながりをより強化しよう
青柳 滋
マネしたくなる面白宿題を仕組む
福山 憲市
自学ノートを大いにほめる
並木 孝樹
固有な知の体系を評価する
三橋 秋彦
楽しく、それぞれの力に応じてできる宿題
大北 修一
ノート指導と連携させる
大鐘 雅勝
教室環境改善のアイデア
3年2組 渡辺学級
渡辺 喜男
子どもを励ます言葉
朝食を食べて成績をあげよう
舘野 健三
学級教育改革のための提言
遊びを仕掛けよう
森下 人志
説得型授業から納得型授業へ
北岡 隆行
高学年にやる気を出させる3つのほめ方
野崎 史雄
「動的係り活動」で「仕切り屋」を育てる
中原 勇治
子どもが参画するクラス編成
岡田 篤
子どもを感動させた父の一言・母の一言 (第5回)
悔しいね、泣きなさい、私はあなたの味方だから
明石 要一
討論が出来る学級を創る (第5回)
○×Qから始めよう
石黒 修
学級集団としてのまとめ方 (第5回)
変化する学級集団と子どもの理解と対応(その2)
河村 茂雄
学級教育の改革―どこから手をつけるか (第5回)
学級の男子の仲間集団が変わった
明石 要一
編集後記
江部 満

編集後記

〇…子どもの教育と発達をめぐって、家庭と学校はどのような関係にあるべきか、という課題は永遠の問題といえるようです。例えば両者の関係は密であればあるほどよいとの考え方があります。家庭と学校の一体的協力という面では戦前から現在に至るまで、けっこう上手に実績を上げてきたという評価もあります。

〇…しかし、その結果、進学をめぐる受験競争が激化してきて、学校教育の正常なあり方が歪められ、家庭での「しつけ」がおろそかとなり、子どもらしい遊びが失われ、生徒指導の強化により子どもたちの生活の管理が進み、他方では「問題行動」が噴出するというさまざまな事態が起こっているとの見解も出されています。

〇…近いところでは九八年六月に出された中教審答申が「家庭のあり方の改善」をこと細かく盛り込んで話題となりました。そこでは「新しい時代を拓く心を育てる」ことの重要性が指摘されていました。学校の道徳教育の見直しや家庭のしつけの望ましいあり方がこと細かく提示されていました。この答申に対して「道徳屋のお説教」であり具体的内容があまりにも陳腐ではないかとする批判も出されたりしました。

〇…答申の状況認識の甘ささえ批判の対象となっていました。例えば「家庭の教育力はほんとうに低下しているのか」「しつけへの自信を喪失し努力を避ける大人が増えているのか」等々、家庭のしつけや教育する力が低下しているという見方は果たして正しいのだろうかというわけです。そこにはある種の誇張や歪曲が働いているのではないか、というわけです。

〇…本号は、家庭と学校の関係を問い直すことでその教育的機能と歪みを改めて考えてみたいとする特集です。

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