- 特集 「集団の統率力」で学級崩壊を防ぐ
- 提言・学級統率の要諦は何か―集団の教育力を引き出す
- 三つのことが機能する集団づくりを
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- 要求によって集団を統率する
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- 子どもと共にあそぶゆとりを
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- 教師の「責任感」が要である
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- 体を満たす授業とルールへの強力な要求
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- 学級統率の原理・原則を考える―低学年
- 低学年だからこそ
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- 「自主性」「子どもらしさ」という放任をやめ「学級の統率」を意識する
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- 学級統率の原理・原則を考える―中学年
- 授業でこそ学級統率の土壌は築かれる
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- 建国のソフトウエアに学ぶ
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- 学級統率の原理・原則を考える―高学年
- 子供との人間関係を作る
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- 「責任」と「自由」をセットに!
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- 学級統率の原理・原則を考える―中学校
- 教師の責任観念と四つの原理・原則
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- 楽しく知的な授業、そして、お互いの責任感
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- 学級集団運営の工夫
- 共通の目標をどう仕組むか
- “場の設定”で意識が変わる
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- 目標達成の仕組みをどう作るか
- 意識を高めて目標設定をする
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- 学級の秩序・帰属意識の高め方
- 全員の帰属意識を高めた4つの記念日
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- 学級の団結力の高め方
- 教師の「やる気」が団結力の源である
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- 集団になじめない子への対応
- 統率者としての確固たる信念を示す
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- 「学び合う共同体としての学級」をどう統率するか
- 「学び合う共同体」は「聞き合い」で育つ
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- 信頼を勝ち得る指導をする
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- 自己成長の援助者として、指導者として
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- 「道徳」授業で勝負
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- 努力目標と学習技能で統率する
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- 「成功体験」を子どもたちにどう与えるか
- メイクドラマ〜三点倒立全員成功〜
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- 向山型算数で成功体験を子どもたちに与える
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- 小さな喜びをもたせる!
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- 仕事をさせる新五ヶ条の御誓文
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- ここまでできれば大成功です
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- 何よりも「趣意説明」をきちんと行うこと
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- 「集団の統率力」を身につけるための努力
- 技術を身につけ、使いこなす努力を続けよ
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- 三つの側に立つ
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- 小さなアドバルーンと闘う日々の授業で育む
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- 小特集1 夏休みおもしろ体験発表会・私の試み
- 事前に予告し、教師が例示しよう
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- 写真を使ったクイズで体験発表会!
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- モノの用意とクイズ形式で、魅力的な会にしよう
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- ズバリ「喜怒哀楽」で思い出発表会
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- 失敗談の発表会
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- パソコン画面を使って「ショウ アンド テル」
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- 小特集2 崩壊させない二学期の学級組織づくり・私の提案
- 論理的な「語り」で、学級を崩壊させない!
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- 支え合い・学び合いの組織をつくろう
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- 「イベント」「授業」そして「チェック」
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- 学期初めの三日間の戦略と準備
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- 分散化した組織を動かす
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- 教室環境改善のアイデア
- 6年 西村学級
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- 子どもを励ます言葉
- 3回続けてミスして
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- 子どもを感動させた父の一言・母の一言 (第6回)
- 世間様に笑われるようなことをするな
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- 討論が出来る学級を創る (第6回)
- ○×Qとフォーマットで討論がかみあってくる
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- 学級集団としてのまとめ方 (第6回)
- 学級崩壊を防ぐ集団理解と早期対応
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- 学級教育の改革―どこから手をつけるか (第6回)
- 学級の仲間集団は変わらない
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- 編集後記
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編集後記
〇…向山洋一氏が編集した『学級崩壊からの生還』には、多くの教師の本音が語られていて興味深いものがあります。中でも「学級を統率するのは教師」と題した中年教師の告白に引きつけられました。「私には学級を統率しようとする意識、教師としての権威、アドバルーンに対する毅然とした態度、それらがすべて欠けていた。それがわかった時、私は学級崩壊から生還したのである」と。
〇…もうひとりの中年教師も「教師は学級の統率者という自覚をもつこと」の大切さを強調していました。また別の若い教師も学級が荒れた最大の原因は「集団を統率する力が弱かったこと」であると告白しています。
〇…では、「集団の統率力」とは何か。向山氏によれば「統率力とは、統御と指揮のことである。統率するためには、共通の目標をつくる、目標達成のしくみをつくる、子ども集団を動かす、という三つの段階をクリアしなければならない」ということになります。水野正司氏によると「夢と秩序―この二つが集団統率の要諦である。この二つが子どもたちの可能性を開花させる」と主張しています。
〇…他方で現職校長が書いた『ストップ・ザ・学級崩壊』には、つぎのような言葉も見えます。「学級崩壊とはいわば流行語である。流行にまどわされずに、教師が教師として教師らしく、教育技術を十分に身につけ、教育愛に根ざして日々の教育活動を実践するなら、学級は崩壊しない」と。
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- 明治図書