心を育てる学級経営 2000年9月号
「集団の統率力」で学級崩壊を防ぐ

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心を育てる学級経営 2000年9月号「集団の統率力」で学級崩壊を防ぐ

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2000年8月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「集団の統率力」で学級崩壊を防ぐ
提言・学級統率の要諦は何か―集団の教育力を引き出す
三つのことが機能する集団づくりを
有田 和正
要求によって集団を統率する
高田 清
子どもと共にあそぶゆとりを
豊田 ひさき
教師の「責任感」が要である
大森 修
体を満たす授業とルールへの強力な要求
岩下 修
学級統率の原理・原則を考える―低学年
低学年だからこそ
石川 裕美
「自主性」「子どもらしさ」という放任をやめ「学級の統率」を意識する
岸本 勝義
学級統率の原理・原則を考える―中学年
授業でこそ学級統率の土壌は築かれる
鈴木 康一
建国のソフトウエアに学ぶ
中島 優
学級統率の原理・原則を考える―高学年
子供との人間関係を作る
青坂 信司
「責任」と「自由」をセットに!
佐々原 正樹
学級統率の原理・原則を考える―中学校
教師の責任観念と四つの原理・原則
長野 藤夫
楽しく知的な授業、そして、お互いの責任感
垣内 秀明
学級集団運営の工夫
共通の目標をどう仕組むか
“場の設定”で意識が変わる
戸田 正敏
目標達成の仕組みをどう作るか
意識を高めて目標設定をする
真柄 二郎
学級の秩序・帰属意識の高め方
全員の帰属意識を高めた4つの記念日
古川 光弘
学級の団結力の高め方
教師の「やる気」が団結力の源である
馬場 慶典
集団になじめない子への対応
統率者としての確固たる信念を示す
佐藤 正寿
「学び合う共同体としての学級」をどう統率するか
「学び合う共同体」は「聞き合い」で育つ
森 成美
信頼を勝ち得る指導をする
大谷 和明
自己成長の援助者として、指導者として
大木 馨
「道徳」授業で勝負
大江 浩光
努力目標と学習技能で統率する
松下 準市
「成功体験」を子どもたちにどう与えるか
メイクドラマ〜三点倒立全員成功〜
久保寺 千広
向山型算数で成功体験を子どもたちに与える
末永 賢行
小さな喜びをもたせる!
川口 達実
仕事をさせる新五ヶ条の御誓文
阪部 保
ここまでできれば大成功です
門島 伸佳
何よりも「趣意説明」をきちんと行うこと
川神 正輝
「集団の統率力」を身につけるための努力
技術を身につけ、使いこなす努力を続けよ
松藤 司
三つの側に立つ
水野 正司
小さなアドバルーンと闘う日々の授業で育む
菅澤 孝年
小特集1 夏休みおもしろ体験発表会・私の試み
事前に予告し、教師が例示しよう
本井 訓
写真を使ったクイズで体験発表会!
大島 英明
モノの用意とクイズ形式で、魅力的な会にしよう
山口 正仁
ズバリ「喜怒哀楽」で思い出発表会
平藤 幸男
失敗談の発表会
野崎 史雄
パソコン画面を使って「ショウ アンド テル」
伊藤 和子
小特集2 崩壊させない二学期の学級組織づくり・私の提案
論理的な「語り」で、学級を崩壊させない!
柳谷 直明
支え合い・学び合いの組織をつくろう
羽鳥 悟
「イベント」「授業」そして「チェック」
土作 彰
学期初めの三日間の戦略と準備
大野木 一雄
分散化した組織を動かす
堀田 実
教室環境改善のアイデア
6年 西村学級
西村 一夫
子どもを励ます言葉
3回続けてミスして
市毛 勝雄
子どもを感動させた父の一言・母の一言 (第6回)
世間様に笑われるようなことをするな
明石 要一
討論が出来る学級を創る (第6回)
○×Qとフォーマットで討論がかみあってくる
石黒 修
学級集団としてのまとめ方 (第6回)
学級崩壊を防ぐ集団理解と早期対応
河村 茂雄
学級教育の改革―どこから手をつけるか (第6回)
学級の仲間集団は変わらない
明石 要一
編集後記
江部 満

編集後記

〇…向山洋一氏が編集した『学級崩壊からの生還』には、多くの教師の本音が語られていて興味深いものがあります。中でも「学級を統率するのは教師」と題した中年教師の告白に引きつけられました。「私には学級を統率しようとする意識、教師としての権威、アドバルーンに対する毅然とした態度、それらがすべて欠けていた。それがわかった時、私は学級崩壊から生還したのである」と。

〇…もうひとりの中年教師も「教師は学級の統率者という自覚をもつこと」の大切さを強調していました。また別の若い教師も学級が荒れた最大の原因は「集団を統率する力が弱かったこと」であると告白しています。

〇…では、「集団の統率力」とは何か。向山氏によれば「統率力とは、統御と指揮のことである。統率するためには、共通の目標をつくる、目標達成のしくみをつくる、子ども集団を動かす、という三つの段階をクリアしなければならない」ということになります。水野正司氏によると「夢と秩序―この二つが集団統率の要諦である。この二つが子どもたちの可能性を開花させる」と主張しています。

〇…他方で現職校長が書いた『ストップ・ザ・学級崩壊』には、つぎのような言葉も見えます。「学級崩壊とはいわば流行語である。流行にまどわされずに、教師が教師として教師らしく、教育技術を十分に身につけ、教育愛に根ざして日々の教育活動を実践するなら、学級は崩壊しない」と。

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