- 特集 知的興味を伸ばす授業の組み立て方
- 提言・子どもの知的興味を引き出すには
- 興味を生み出す教師のタクト
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- 教材文から対立する要素を取り出して
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- 四つのことを考えて授業を組織する
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- 授業における「否定」への着目、重視を
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- テンポのよい繰り返し
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- 知的興味を育てる学級づくり―何が大事か
- 低学年の子どもの興味・関心の引き出し方
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- 中学年の子どもの興味・関心の引き出し方
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- 高学年の子どもの興味・関心の引き出し方
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- 中学生の子どもの興味・関心の引き出し方
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- 面白い授業・面白くない授業―知的興味を伸ばす条件
- 知っているはずのことが全く分からない
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- わかる・できる授業がおもしろい
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- 意欲喚起ができるかどうか
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- おもしろネタも使いようで逆効果
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- 知的興味を伸ばす国語授業の組み立て方
- TOSSLANDを活用する
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- 討論を中心にすえた授業を組み立てる
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- 環境の俳句鑑賞句会
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- 知的興味を伸ばす社会科授業の組み立て方
- 内部情報を蓄積し、討論をする
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- 情報を蓄積させながら知的興味を引き出す
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- キーワードは学びの「履歴」
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- 知的興味を伸ばす算数・数学授業の組み立て方
- 教師が説明しない授業で子どもは力を伸ばす
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- 二つのものをくらべて考えさせる
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- 教科書を使ったリズム・テンポのある授業
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- 知的興味を伸ばす理科授業の組み立て方
- 家庭とつなぐ理科が、知的興味を伸ばす
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- 「与える」のではなく、「触れさせる」のだ
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- 教師自身がわくわくする授業を
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- 小特集1 よい聞き役になる家庭訪問のポイント
- 保護者の話したくなる気持ちを引き出す
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- 何事も導入が大切
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- 家庭訪問・個人面談チェックリスト
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- 話は切り出すより聞き出す構えで
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- 遅刻しない家庭訪問
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- 小特集2 学び方のわかるノートのとらせ方
- 体育はノートで「知的」に鍛えよう
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- 「学び方」の初歩から始めるノートのとらせ方
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- 自分の学習の記録が残るノートを
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- うっとりするノート作りを
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- 国語のノートは向山型国語でばっちり
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- 生き生き学級活動
- 総合学習で、子どもイキイキ!
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- 学級集団への励ましの言葉
- 努力とはしんどい時にもう一歩頑張ること
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- 学級の集団機能をどう立て直すか/小学校 (第2回)
- 善悪・行動の基準は学級担任でなければならない
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- 学級の集団機能をどう立て直すか/中学校 (第2回)
- 教室に規範を打ち立てる
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- 子どもが熱中する「学習システム」 (第2回)
- 「給食システム」と「指名なし討論のシステム」を確立しよう!
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- サークル自慢 (第2回)
- 法則化一筋十四年
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- 三つの「キー・レター」が活動方針
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- 学級の人権総合学習 (第2回)
- 人権総合学習とはどんなことか
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- 学級の裏文化 (第2回)
- 教師六年目、進級パーティーを実践する(上)
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- 学級の社会学 (第2回)
- 少人数学級は果たしてよいのか
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- 編集後記
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編集後記
〇…子どもの知的興味は、子どもの内から自然発生的に出てくるものではなく、教師や親など周囲の働きかけによって学習される動機であると言われています。ですから知的好奇心が満たされれば知的興味は増大しますが、逆に不満足の状態が続けば当然の結果として知的興味は減退することになるわけです。学習活動の面でも生活活動の面でも、絶えず知的興味を起こさせるような場をたくさん用意し、子どもの知的発達を促すように工夫する必要があります。
〇…かつて本誌の特集の巻頭言で「楽しく知的な授業づくりの条件」をあげた有田和正氏は、第一に「これだけは教えたい(考えさせたい)」という教材・内容が鮮明であること。教科書の内容でよいから、それを研究して付加価値をつけること。第二には子どもが考えたり、活動せざるを得ないようにすること、などをあげていました。
〇…野口芳宏氏は、魅力の根本は「向上的変容」の具現にあると言い、自分を顧みて「伸びた!」「伸びている!」と実感できることほど「知的で」「楽しい」喜びはない。この快感を得ようとして子どもたちはまた学び続けるのだ。教育にはそれが欠けていないか、と呼びかけています。
〇…さらに知的興味を育てるためには、学習者中心の学級経営が必須の条件であるとの提言もあります。教師中心の教え込み型授業に慣れてきている子どもたちは再生的知識には強くても学習態度が受け身になりがちだというわけです。
〇…そのためには子どもの「問い」を育てることが大事になり、問題解決の過程を通じて発展性のある知的興味が高まるというわけです。本号は知的興味を伸ばすための方略を実践レベルで考えてみたいとする特集です。
(江部)
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- 明治図書