心を育てる学級経営 2003年3月号
「やり残したこと」はないか点検する

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心を育てる学級経営 2003年3月号「やり残したこと」はないか点検する

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2003年2月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「やり残したこと」はないか点検する
提言・年度末「やり残したこと」の点検とは?
三年生で県名と漢字の練習は必ずした
有田 和正
やっぱり鉄は熱いうちに
星野 恵美子
年度初めが勝負。学期末に慌てても無駄。でも間に合うことがある。
横田 経一郎
身に付けたいことを早くから点検! まだ遅くない。
岩下 修
「やればできる!」を実感させたか
浅川 清
心残りのないように進級・卒業させたい―教師の願いと思い(低学年)
「楽しかったよ、またね」
成田 信子
自信を持たせて進級させる
平藤 幸男
心残りのないように進級・卒業させたい―教師の願いと思い(中学年)
漢字まとめテストで全員90点以上を!
小野 真弓
ほめる毎日で教師の思いが通じた!
瀬川 恵子
心残りのないように進級・卒業させたい―教師の願いと思い(高学年)
中学校への心の準備と小学校最後の日々の充実を
岡田 健治
都道府県名、歴史人物名と業績を覚えさせる
上木 信弘
心残りのないように進級・卒業させたい―教師の願いと思い(中学校)
授業の中で「生きる力」を育てる
竹中 廣司
ささやかな三つのこと
森 寛
子どもたちに聞きたい「やり残したこと」―小学校
小学校最後の大舞台を成功させた三つの原則
大澤 智
次への希望を持たせるための三段階
福岡 美智雪
子ども・教師がやり残したこと三つのT
岩崎 秀幸
子どもたちに聞きたい「やり残したこと」―中学校
学級に誇りがあれば、やり残しはない
坂井 ふき子
早くに気づかせてやりたい「やり残し」
斉藤 満幸
「やり残したこと」調査のための点検項目―低学年
ピカピカの2年生になろう!
勇 和代
年度当初の目標に準じて点検する
伊藤 雅亮
「やり残したこと」調査のための点検項目―中学年
一つに執着し達成するまで行う、あとはあきらめる
松本 勝男
3つの視点から30項目を点検
大河内 義雄
「やり残したこと」調査のための点検項目―高学年
保護者会で活用すると効果倍増
桜木 泰自
全員を輝かせて卒業させよう
二瓶 祐子
「やり残したこと」調査のための点検項目―中学校
「必達目標」で点検する
田上 義浩
学習内容の習得状況を調査する
大鐘 雅勝
ベテラン教師の一味違う点検項目
「討論の授業」のための点検項目
石黒 修
かけ算九九ができない子供は何人か
椿原 正和
基礎学力の定着と別れの準備、それに評価項目も
小林 幸雄
子供が残した作品の整理はできているか
吉田 高志
保護者会で公言したことを見直す
師尾 喜代子
人前で「馬鹿」になれるか
堀 裕嗣
クラスに誇りをもっているか
小森 栄治
小特集 学年末の保護者会はこんな内容で
子供たち、そして、保護者にも感謝
浦崎 隆徳
成長の喜びと感動を共有し感謝で終える!
池田 操
子どもたちの成長を語り合おう!
漆山 仁志
向上的変容を具体的に示す
竹川 訓由
一人一人の成長が感じられるように
中嶋 敦
子どもの成長をともに喜ぶ保護者会にしよう
須田 尚
連続特集 基礎学力の保障に挑む
数値で実態を把握し優れた教材を使う
小貫 義智
国語の基礎学力をつける六つの指導
川口 達実
心の学力と基礎学力、その必要性と相乗効果
佐藤 幸司
生き生き学級活動
笑顔と涙のある学級
佐々木 尚子
心を育てる言葉かけ
「○○さん、元気?」と声をかける
吉川 廣二
サークル自慢 (第12回)
楽しく、そして地道に活動を継続していくサークルを
白石 周二
学ぼうとする姿勢こそ大切な一歩である
雨宮 久
担任の子どもの「実力」を見抜く法 (第12回)
子どもの実力を見抜くことは、教師の仕事の一つ
石川 裕美
授業につまずいている子への助言 (第12回)
つまずいている子たちへの対応(理論編)
岡 篤
「家庭教育」を学校でどう問うか (第12回)
子育てを楽しむ─この最良の楽しみ
野口 芳宏
続・子どもウオッチングの技術 (第12回)
国際理解ウオッチング
明石 要一
パフォーマンス・トレーニング (第12回)
卒業式でパフォーマンスの本質を知る
有田 和正
編集後記
江部 満

編集後記

〇…三月という時期は、教師にとって自己の実践を総括する時であると同時に、子どもたち一人ひとりにとっても一年間の自分たちの学習活動のまとめの時であり、次の学年への展望を持たせる時でもあります。

〇…有田正和氏は『追究の鬼を育てる学級づくり』で、子どものやり残したことはないかを点検しようと呼びかけています。例えば、六年生には、「卒業まであと一か月、やり残したことはないでしょうか。もしあれば、きちんとして卒業しましょう。心残りがないようにして卒業しましょう。」と語りかけています。そうすると、さまざまな答えが返ってくると例をあげていますが、やり残したことが多すぎるということは、これまで子どもたちの願いを実現してこなかったことを意味しており、子どもたちの「やりたいこと」やそのサインが見えなかったことだと指摘しています。

〇…さらに、一年生の例をもとに、三月は「二年生になると、もっと楽しいことがあるぞ」と思わせる月でもあり、前向きに希望を持たせたいとしています。過去を振り返るより、前へ、未来へと思いをはせたいものだとしています。これは、各学年とも共通していることでしょう。

〇…では、「教師のやり残したこと」はないかと改めて問われることになります。有田氏は、教師の方も担任が変わるかもしれないので、今の子どもたちにやり残したことがないように、早めに手をうつ必要があるとしています。

〇…学習の基本である「聞く力」は十分についたか、表現力はついているか、辞書・資料の使い方は出来ているか、さらには掃除の仕方、協力の仕方はこのままでよいかなど。意外にこういう点検をしない教師が多すぎるとまで言っています。

〇…本号は、三月の学級づくりを「やり残したこと」はないか、点検を軸に特集を組みました。

(江部 満)

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