心を育てる学級経営 2003年11月号
討論の授業で「道徳」を活性化させる

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心を育てる学級経営 2003年11月号討論の授業で「道徳」を活性化させる

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2003年10月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 討論の授業で「道徳」を活性化させる
提言・なぜ討論の授業が「道徳」を活性化させるか
討論で人間理解を深める
押谷 由夫
確定された意見の深い眠り
香西 秀信
決め手は認知的不均衡を引き出す道徳的な問題場面にある!
荒木 紀幸
ディベートで、「自分とは異なった立場」への理解が始まる
石黒 修
全てのマンネリ化を打破するために
槇田 健
「道徳」を活性化させる討論授業の組み立て方
低学年/身近な経験のある題材を使う
石川 裕美
中学年/A、Bの良さを示し、どちらかを問え
柏木 英樹
高学年/目的の明確化と適切な方向づけを
堀田 泰永
中学校/定石を学べ
垣内 秀明
討論の授業に向く「道徳」のテーマ
低学年/「なぜ、どうして」の心を育みたい
植田 和也
中学年/よい資料が用意できるテーマで
菊池 靖志
高学年/自分たちの意見を討論のネタにする
竹田 博之
中学校/社会的テーマを旬のネタで討論する
大木 敏道
中学校/強くて上手な先輩が良い先輩ですか
高橋 正和
モラルジレンマによる討論の授業の展開
小学校/伝え合うことで学ぶ
大島 貴子
小学校/モラルディスカッションと学級づくり
岡田 達也
小学校/モラルジレンマ授業を学び直して
佐々木 寿洋
中学校/活性化する道徳授業を
田村 浩司
中学校/心を育てるモラルジレンマによる討論の授業
鈴木 憲
実践・「道徳」を活性化させた討論の授業
小学校/「わたしのいもうと」の授業
山口 正仁
小学校/教師の挑発的な発問で授業の活性化を図る
星野 裕二
小学校/討論を導くような素材(資料)であるか
内海 俊行
中学校/討論で「立場の違い」に気づかせる
木野村 寧
中学校/0からの討論 失敗の理由
西邑 裕子
連続特集 補充学習に挑む
補充的な学習の教材開発と指導のポイント―第一学年「繰り下がりのあるひき算」―
小西 豊文
削除された内容を発展的扱いで補う―六年算数「カレンダーの秘密」―
三浦 芳雄
「わかった」つもりを突く
大谷 和明
学び合い励まし合う学級活動 (第8回)
安心して発信できる学級づくりをめざして
深谷 幸恵
心を育てる言葉かけ
「これはヒミツ」は意外と効く
長尾 彰夫
11月の仕事
不登校を無くす戦略(不登校を防ぐ対策とは/不登校はこうやって防ぐ)
不登校にも型がある
安冨 篤
言葉がけを多くしよう
中野 浩彰
授業で成功体験を積み上げる
鈴木 康一
よりよい人間関係の構築が原則
岩井 信康
勉強のやり方を教える
川神 正輝
保護者懇談会に向けての準備
「経過説明責任」を果たす
竹川 訓由
三原則をふまえて準備を進める
飛田 政彦
アンケートで保護者に子どもの姿を知らせる
駒井 隆治
説明責任・実行責任・結果責任を果たす準備をする
吉川 誠仁
保護者にとって役立つ資料をそろえる
酒井 冨美江
学級の統率十二か月はこうして進める (第8回)
小学校低学年/天才は荒れてなんかいられません
岡 惠子
小学校中学年/子どもとの闘い方A
神谷 祐子
小学校高学年/学芸会の練習は全体像で示せ!
太田 恵子
中学校/「当番」活動をシステム化する
長野 藤夫
向山型学級経営のシステム化 (第8回)
本物の教育は親と教師の連帯から生まれる
青坂 信司
「いのちの授業」―いま大事な視点を考える (第8回)
自分の命を大切にする(1)
河田 孝文
〜テレビゲームから自分の脳を守る〜
「ものづくり」理科の提唱 (第6回)
子どもの理解を助ける提示モデルとしてのものづくり二題
大堀 真
学級担任教師の責任 (第8回)
担任の責任の第一は、「学力をつけること」
有田 和正
編集後記
江部 満

編集後記

〇…『現代教育科学』誌で八年ほど前に「道徳の時間は不要である?」という特集を組み、誌上シンポジウムがありました。その号に感想を寄せていただいた当時の文部省の担当調査官であった押谷由夫氏は次のように述べていました。

〇…「道徳の時間は、道徳的価値の学習を通して人間理解、他者理解、自己理解を深め、自らの人間としての在り方や生き方を主体的に考えられるようにしていくものである。道徳の時間は分かりきったことを学習するから(分かりきった内容の副読本を使うから)おもしろくないというのは、逆に徳目定着的発想からぬけきれないといえるかもしれない。おもしろく、ためになる道徳の時間の追求を、以上の観点から提案いただければと願っている」と。

〇…同じ号に感想を寄せた新堀通也氏も「教科書のない道徳では、教師は副読本に頼ろうとするが、結論があらかじめ見えすいた副読本には、子どもに訴えかける力が乏しい」と主張されていました。

〇…他方で、モラルジレンマ授業を繰り返すことが、子どもたちの道徳性や役割取得能力の発達に大きな効果があると主張する荒木紀幸氏は、「道徳の時間で価値の押しつけにならず学ぶ値打ちのある、実のある楽しい時間とすることができるか」と問いかけ、そのためには「徳目主義をさけ自律の道徳」をめざせと主張されました。

〇…本号の特集のように討論という形式を授業に採用する所以は、香西秀信氏が言われるように「異質な意見を対立・衝突させることによって思考を深め、それをより高次なものへと発展させる」ことにあるといえます。〇…本号の特集は「討論の授業」によって「道徳」の活性化を意図したものです。

(江部 満)

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