- 特集 保護者との信頼関係の築き方
- 提言・学校と家庭との連携を深めるポイント
- 役割分担と責任を明確にした連携が成功のポイントである
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- 信頼と尊敬があれば「連携」は「連繋」になる
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- 全校体制で、学力の保障と、言い分を聞くことに取り組む
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- 治そうとするな、分かろうとせよ
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- 日々の実践を保護者にうけとめてもらう
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- 保護者との信頼関係を築く授業参観・学級懇談会の持ち方―小学校
- 子どもの活躍する場面が見えるから保護者は信頼をするのである
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- 向山型の授業と子どもを語る懇談
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- 参観授業に懇談会で「話したいこと」を刷り込ませる!
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- 保護者との信頼関係を築く授業参観・学級懇談会の持ち方―中学校
- 最初が肝心!明るく笑顔で
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- 学年集団のまとまりをアピールする
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- 保護者との信頼関係を築く家庭訪問の仕方―小学校
- 批判的なことは言わない、時間を守る……これが基本
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- 子どもが小さい頃の写真を見ながら、話す
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- 時間を守る。具体的に誉める。礼儀正しくする。これらのことが信頼関係を築く。
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- 保護者との信頼関係を築く家庭訪問の仕方―中学校
- 教師の姿勢を行動で示す
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- 家庭訪問の十箇条
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- 子どもの向上的変容の具体的事実の示し方―小学校
- 家庭でできない仕事を学校現場で行う。当たり前のことを当たり前に行う。そのことを通信で知らせる。
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- 「授業」「成績」「実践」の事実で示す向上的変容
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- なんと言っても授業参観
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- 子どもの向上的変容の具体的事実の示し方―中学校
- 誕生日通信を三者で編集
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- 到達目標と達成度を、子どもと保護者に明示する
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- 家庭学習のやり方を説明するポイント―小学校
- 具体的に話す
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- 習慣が身につくには、時間がかかることを伝え、保護者の努力を励ます
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- 学習習慣をつけるための家庭学習5つのポイント
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- 家庭学習のやり方を説明するポイント―中学校
- 集団の力を利用し、家庭学習のシステムを伝える
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- 授業の中で、具体的に示す
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- 母親のクレームに新しい視点を得る
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第5回)
- 授業、係活動、遊びなどで知的な楽しいクラスを創る!
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- 心を育てる言葉かけ
- 自分に厳しいとき、真の優しさが生まれる
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- 8月の仕事
- 夏休み中の生活指導―重点課題に取り組む
- 子どもがイメージできるような具体的な場面で話す
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- 新学期 まっ先に漢字テストをやるために
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- 夏休みだからこそ可能になるアプローチ
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- 考えられる行動を事前に保護者に
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- 「力のある資料」で命の授業を創る―小学校 (第5回)
- 一生懸命生きる@
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- 「力のある資料」で命の授業を創る―中学校 (第5回)
- 『世紀の遺書』を授業する(2)
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- 母親失格 (第5回)
- 揺れ動く子どもの心……その時親として……2
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- ネット時代の心の教育 (第5回)
- メイクアウィッシュ夢の実現が生き方をかえる
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- モラルジレンマで道徳の授業を変える (第5回)
- モラルジレンマを絵で訴える
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- 酒井式で子どもの絵が変わる (第17回)
- 「刀で描く」基礎を学ぼう
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- 変容する子ども世界 (第5回)
- 「大人になること」の難しさ
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- 編集後記
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編集後記
○…保護者の最大の関心事は何か、と問われれば、恐らく子どもの成績であろうと吉永順一氏(校長)の答えは明快です。その唯一の判断資料が学校からの「通知表」でしょう。しかし、絶対評価が導入されてから通知表がわからなくなったという保護者が多いと吉永校長は指摘されています。
○…その理由の第一は通知表の「様式」に問題があると言います。評価の観点として指導要領の表現をそのまま使い「関心・意欲・態度」「技能・表現」「思考・判断」「知識・理解」の四観点の評価では、保護者に伝わらないというわけです。問題は学力観にあるというわけです。吉永校長が指摘されているように、多くの保護者は知識・理解という「見える学力」にしか目がいかないものです。
○…このへんの行き違いから保護者との信頼関係が壊れてしまうという指摘もあります。そのために保護者の信頼を得る四つの要素として竹川訓由氏(教頭)は、次の四つをうまく関わらせそれを繰り返すことで保護者との信頼関係を実現する必要があると説いています。(1)授業参観、(2)家庭訪問、(3)学級懇談会、(4)子どもの向上的変容の具体的事実。
○…これらのことがそれぞれに密接に関わりながら保護者の心に少しずつ響いていく、というわけです。
○…保護者との人間関係、信頼関係は一朝一夕で出来上がるものではないと言われています。そのためには日常的な連絡、保護者との懇談など一つ一つ積み重ねていくことの必要性が強調されています。最初から学校批判、教師批判、担任批判をしようと考えている保護者はいないはずです。本号は保護者との信頼関係づくりに焦点を当てた特集です。
(江部 満)
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- 明治図書