- 特集 「読書好き」な子供に育てるアイデア
- 提言・「読書好き」な子供に育てる
- 読書環境としての教師の働きを
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- “イタチごっこ”から三者連携へ―「各学校」「保護者」「本人」―
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- 教師の打つ手は多様にある
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- 書いた人より「読む子」を重視し、読解力を付ける読書活動
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- 書くことから読むことへ
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- 子どもに知が生まれるか
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- 読書習慣へ広げる教科指導の試み
- 国語科から広げる読書活動
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- 社会科から広げる読書活動
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- 算数科から広げる読書活動
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- 理科から広げる読書活動
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- 「読書好き」な子供に育てるアイデア―下学年
- 教師が読書好きになること 良質な本の読み聞かせ
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- 教師が今すべき三つのこと
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- 借りる習慣づけと感想文の書き方指導
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- 「読書好き」な子供に育てるアイデア―上学年
- 読書をするシステムをつくり出す
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- 欠落した経験を補い、課題意識をもたせる
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- 新しい出会いを仕掛けよ
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- 「読書好き」な子供に育てるアイデア―中学生
- ケータイ小説に流されない「賢い読者」づくり
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- 教師の給料で学級文庫に本を入れよう!
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- 読書から始まる史料へのアプローチ
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- 読書好き生徒を育てるシステム
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- 朝の10分間読書から「読書好き」に導く
- 子どもが常に本とともにあらんことを
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- 本を通したコミュニケーション
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- 学校の実情に合わせた朝読を
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- 学校図書館活用に導く助言
- 熱中して調べさせ、読書の幅を広げる指導事例
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- 調べ学習を読書活動に導く助言のアイデア
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- 言語力を伸ばすために積極的に図書館を活用する
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第8回)
- クラス目標を達成するための組織をみんなで創る
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- 心を育てる言葉かけ
- 自己理解を進める言葉かけ
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- 「考える力」はこうして育てる (第8回)
- 低学年の場合/考える力は、教師の授業力にかかっているA
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- 中学年の場合/理由付けから一歩進んで、例示を示させることで、より具体的に考えさせる
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- 高学年の場合/考えを説明する・1
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- 中学生の場合/生徒の思考の流れで討論を方向付けていく
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- 子どもに「モラル」を育てる (第8回)
- 掃除に一生懸命取り組むことができる子にしよう
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- 集団活動を通して子どもの心をつなぐ (第8回)
- イベントで心をつなぐ 3
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- 〜二重とび全員達成かき氷パーティ〜
- 特別支援教育の担任となって (第8回)
- 11月 見通しを持たせ、国語の力をつける
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- グレーゾーンの子を救う効果的な学習指導の方法 (第8回)
- 作分の指導
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- 編集後記
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編集後記
○…読む力も考える力も「読書」が育ててくれる、と強調されています。あらゆる科目において「国語力」が底力になるわけですが、その国語力はどうしたら養うことができるのでしょうか。「本を読む子」は必ず伸びると言われていますが、やはり「読書の楽しさ」に目覚めさせる誘導作戦は必要になるようです。
○…五年ほど前の本誌で菅原稔氏(岡山大)は、「生まれながらに読書好きの子供はいない。いつの時点かに読書と出会い、その楽しく充実した世界にひたる経験をしてはじめて、豊かな読書習慣を自らのものとして読書好きな子供になる」と主張されていました。そのためには、読書の前提となる図書と自在に出会うことが必要だというわけです。
○…文化審議会国語分科会では小学校での国語授業の大幅増を提言し、幼稚園では読み聞かせなど読書によって言葉の数を増やし、小学校では読む、書くの繰り返し練習により、国語力の基礎となる知識を確実に身につけさせる。十三歳以前は、多くの読書体験などにより、情緒や論理的思考力、語い力の総合的な発達を促す、べきだとしています。
○…そこへ文科省から「PISA調査(読解力)の結果分析と改善の方向」が示されました。第一はテキストを理解・評価しながら読む力を高めること。第二は、テキストに基づいて自分の考えを書く力を高めること。第三は、様々な文章や資料を読む機会や自分の意見を述べたり書いたりする機会を充実すること。
○…すでにPISA型リテラシーを「読み解く力」と定義し、「読書活動」の位置づけを見直す作業も始まっているようです。本号は「読書好き」な子供に育てるためのアイデアを集める特集です。
(江部 満)
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- 明治図書