- 特集 学級集団をまとめる教師の統率力
- 提言・なぜ教師の統率力が必要か
- 教師という仕事が統率力を求める
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- 頼りになる教師を求む
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- 秩序と安定は、統率の上になる
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- 学級集団をまとめる低学年の統率力
- 四月に立てた学級目標に戻る
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- がんばれる場面を作ってほめていこう
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- 子どもたちを引き付ける取り組みを
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- 学級集団をまとめる中学年の統率力
- 「会社活動」「五色百人一首」「チャレラン」で、裏文化を充実させる
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- 全員遊びを教師が仕切る
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- 統率力は褒めることから生まれる信頼感の上に生まれる
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- 学級集団をまとめる高学年の統率力
- 子どものやる気とエネルギーをプラスに転化する
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- やる気を起こさせ、問題にすぐ対処する
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- 信頼の渦をつくる学級経営
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- 学級集団をまとめる中学生の統率力
- 『教師修業十年』に全てのヒントがある
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- 規律づくりの授業を通して
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- スクール・カースト
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- 授業で集団をまとめる統率力とは―小学校
- すぐれた教材、すぐれた指導法、そして、執念である
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- 楽しくて子どもを伸ばすことのできる授業力が決め手
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- 授業で集団をまとめる統率力とは―中学校
- 指示・発問・やりきらせる
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- 環境調整型統率力
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- 係活動・当番活動の中で集団をまとめる
- 会社活動で学級を活性化する
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- 「まとめる」ではなく「まとまる」である
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- 遊びの中で集団をまとめる
- 「目標」「実行」「改善」「評価」
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- 遊びは裏文化、決しておろそかにできない
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- 楽しいクラスをみんなで創る (第2回)
- みんなで楽しく続けよう!
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- 心を育てる言葉かけ
- 子どもの行為に感謝する
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- 学級づくりへの挑戦 (第2回)
- 小学校/学級のシステムを成立させる
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- 中学校/笑顔で、何をすればいいかを示し続けること
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- 小学校の道徳授業をどう変えるか (第2回)
- ルールの意義を教える@
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- 中学校の道徳授業をどう変えるか (第2回)
- 「武士道」を授業せよ
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- 子どもの対人関係能力を高める (第2回)
- 一人一人を見ることは難しくないですか
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- 学級経営をめぐる最新課題 (第2回)
- 「担任教師」に求められるもの
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- 編集後記
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編集後記
○…「子どもが思ったように動いてくれない」と嘆く教師が増えていると新牧賢三郎氏がそれは新卒教師に限らないとも指摘しています。そのために「子どもを統率する力」が、今こそ求められているわけです。向山洋一氏は統率するために、どうしてもやらなくてはならないことを三点あげています。第一は、共通の目標をつくること、第二は、目標を達成する仕組みをつくること、第三は、子ども集団を動かすこと。(『集団をまとめる・統率するチェックポイント』から)
○…長年、「学習する集団」をめざして提案されてきた旗正人氏は、片岡徳雄氏の考えを紹介しながら、学習集団形成の戦略的レベルとして、次の三点をあげています。第一の「組織化のレベル」では、コミュニケーションの組織化と役割の構造化をあげています。集団思考における話し合いの仕方の訓練にも関連するわけです。役割の構造化は授業中にどのような学習係をつくるか、小集団ではどのような係や役割を配分するかなど役割づくりの問題です。第二の「準拠集団化のレベル」では、学級集団の風土、子どもたちのその学級集団との一体化、満足度など集団帰属意識に関連するレベルの問題です。第三の「集団意識の制度化」という問題は、学級集団における集団行動を規制している集団の行動標準の内容と強度に関する問題です。たとえば競争志向的な規範と協同志向的な規範とのいずれが集団のメンバーによって分有されているかによって、教科指導の場面であれ、特別活動の場面であれ、子どもたちの集団行動は違ってくる、というわけです。(『論集「学習する集団」の理論』旗著から)
○…本号は学級集団をまとめる「教師の統率力」解明のための特集としました。
(江部 満)
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- 明治図書