- 特集 一カ月後に出るほころび―予防とのりきる場面指導例
- 巻頭論文
- 常に修正・点検が必要
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- 一カ月後に出るほころび─気を抜けない時期・のりきる場面
- 授業の集中度アップ
- 原実践に戻り、もう一度正確に追試する
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- 個別評定で乗り越えよう
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- 時間のルーズさ
- 教師が授業を始めてしまえば、困ることは何もない
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- 朝・帰りの準備が遅い子への対応
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- 学習道具の乱れ
- 「これくらいは良いかな」が、ルールを乱すもととなる
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- 筆箱の乱れは学習の乱れにつながる
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- 係活動、当番
- 感謝・賞賛の言葉とクラスメイトの拍手で、やる気をアップ!
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- 「係り」と「当番」を分けて学級のしくみを作る
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- 遊び・生活ルールの乱れ
- ささやかな小さな変化を見のがさずに見つける
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- 「指示」「確認」「ほめる」で、集団を統率する
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- 友達関係のトラブル
- あいまいなことは全体の場で確認する
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- 学級目標をよりどころに、小さなことでもみんなものにする
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- 保護者からのクレーム
- 担任の意図を問う連絡帳
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- クレームはまず聞くことから
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- 学校のきまりの乱れ
- 「予防策」と「対応策」のセットでバッチリ!
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- こんな場面はこう対応する
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- いじめの兆候
- 気がかりな児童には教育的愛情を
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- 小さな差別を見逃さない
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- 授業中の子どものアドバルーン
- 趣意説明を行い、全員に指示を徹底させる
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- 絶対にあきらめず、怯まず、教師の指導を徹底させる
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- 授業のルールの乱れ
- 兆しを見逃さず、授業の質を上げる
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- 子どもを叱らず、学級を立て直す
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- 学級が伸びる「好機」にできるのは教師のみ
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- 中学・授業のシステムの乱れ
- 早く気付き、笑顔で、そのつど、正す
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- 中学・生活行動の乱れに対応
- 生活指導のk時本は、授業で培い続ける
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- こんなはずではなかった 新卒教師の苦悩と、先輩からのアドバイス
- 新卒採用教師
- 正しい指導法を身に付ける!
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- 教師としての話し方の難しさ
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- 毎日がピンチの連続!
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- 学び続ける姿勢を大切に
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- 先輩教師
- ネバーネバーネバーギブアップ
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- したたかに、そして知的に
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- 学び続けることで現状打破がみつかる!
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- 最高責任者である自覚を!
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- 若葉マーク先生のドタバタ日記
- 通知表の資料は文章で残す
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- 全国横断サークル訪問
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- グラビア
- 第3回TOSS中学名古屋セミナー
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- 巻頭言
- 苛立ちはどこからくるのか、再点検しよう
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- 巻頭メッセージ 男教師から見た“…ですよね”女教師論
- 「本物」の実践を創り出せる女教師三つの条件
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- 辛口の応援歌―男先生からみた“女先生の教師修業”
- 教育困難校の高校生も熱中した百玉そろばん
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- すぐ使えるファックスページ
- 前学年の漢字復習プリント
- 1年用/しりとりにちょうせん
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- 2年用/漢字の復習は段階的に
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- 3年用/二年生でならった漢字
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- 4年用/にている漢字
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- 5年用/まちがいの多かった四年生の漢字50
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- 6年用/一つの漢字から広げる―思い出せるかなプリント
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- すぐ使えるイラストページ
- 学級文集のカット・飾り罫
- @遠足編(道具・景色)
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- A思い出の行事編
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- キャリア別・TOSS式教師修業
- 若手/サークルは教師修業の決定版!
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- 中堅/学びの場はサークルと授業検定にあり
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- ベテラン/私なりの「修業スタイル」を持って楽しむ
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- 読み聞かせ文庫
- 低学年/味蕾が未来をつくる.嫌いな食べ物克服法
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- 高学年/探究心を持ち続けよう
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- 女教師授業修業への道
- 初心に戻って謙虚に学ぶ
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- 女教師のやる気 (第15回)
- 初めての原学級担任奮闘記〜A君もクラスの一員だ!〜
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- 女教師は見た (第15回)
- 「今、担任している子どもたち」から「次に担任する子どもたち」へ
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- 保健室奮闘記 (第25回)
- ペア研究こそ、女教師に与えられた修業の道である!
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- 女教師喫茶室
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- 編集後記
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- 酒井式指導法
- さわって描いたよ ぼくの顔 わたしの顔
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巻頭言
苛立ちはどこからくるのか、再点検しよう
本誌編集長 石川裕美
毎日のストレスで、ついつい苛立ってしまう女教師は多い。みんなそうだと思うと、若干安心するが、自分の中では、なかなか立ち直れない。
怒鳴ったって何も教えられないはずだ……そう信念を持っていても、つい厳しく鍛える他の教室を見ると不安に陥る。信念とはなんと、もろいものか。きっとこれは信念とは言わないのだ。
きちんとした指導には、どうすれば到達するのだろうか。静かにしみこむ指導は、現代っ子には通用しないのか。膨大なエネルギーを浪費して、日々砂の城を築いている者にとっては、大いなる課題
である。にこやかに静かに語る声は、声高に、迫力ある声に負けてしまう。子どもの判断の基準は結局「これ?」、そうは思いたくないのだが、心身の疲れを感じるときには、突き刺さる。
弱いのはみな同じ。いつも理想通りにはできっこない。だから基準は、自分にとって耐えられる指導であるかどうかであるはずだ。
悩んだ末に、やはり立ち戻ろう。それがたとえ、弱々しいものであっても、一見軟弱な力のない指導であっても、信念は信念であり、「こころざし」である。
日々の仕事に追われるとき、夢中であっという間に時間が過ぎると思ったとき、もう一度勇気を出して、しっかり確認しよう。
理想の教師は、どんな姿であるのか、もう一度描くことだ。
「子どもたちに力をつける」の一点に絞ろう。言うことを聞かせることではない。静かにさせることが目的ではない。その視点から見直すことだ。新年度のスタートのときを、思い出そう。
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- 明治図書