- 特集 なぜ学ぶの?学習意欲を引き出す授業づくりの工夫
- 特集について
- 提言 なぜ学ぶの?学習意欲を引き出す授業づくりの工夫
- 教材に出合う喜び、人に出会う喜び―出合い・出会いは人をわくわくさせる―
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- 学習意欲とは何かを問うこと
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- 子どもは本来、学びたがっている
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- 6つの視点で授業づくりを考える
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- 学ぶ意味を自覚すれば意欲は高まる
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- 小学校・実践授業の展開
- 低学年/じどう車カードをつくろう
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- 低学年/本の中のあの子と自分を比べて読む物語文指導―『ブックハウス』で、比べて読むって楽しい!を伝え合おう―
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- 中学年/主体的に学ぼうとする意欲を引き出すために―お話リーフレット作り―
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- 中学年/「早く読みたい・もっと読みたい」を継続させる単元づくり
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- 中学年/「思いのタイムマシン」にのせて紹介し合おう
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- 高学年/なぜ、国語を学ぶのか―パネルディスカッションを通して―
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- 高学年/「みあと仏足石歌碑」をつくろう―「薬師寺佛足跡歌碑」との出会いから―
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- 高学年/主体的に読み、活用する力を育てる授業づくり―単元を貫く言語活動を位置づけて「アートブックをつくろう」―
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- 中学校・実践授業の展開
- 1学年/読書活動を取り入れた古典の学習指導―「竹取新聞」「竹取の扉」を作ろうを通して―
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- 2学年/「生きる言葉の力」を養う授業作り―話合いを通して、学ぶ意欲を高める授業の工夫について―
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- 2学年/「できそうだ」という期待をもたせる手立て
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- 3学年/相手や場面に応じて、分かりやすく情報を伝えよう!―聞き手の状況に配慮した「こころあることばの使い手」を育む学習指導例―
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- 3学年/学びて時にこれを習ふ
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- 小特集 第3回実践国語研究セミナー提案
- 【小学校全体発表】他者との協働から生まれる確かな学力とその評価の在り方
- 登場人物の気持ちの変化をとらえ、「変化時計」で紹介し合おうの実践を通して
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- 【中学校全体発表】リーフレットを使った「本の紹介スピーチ」
- 学習を楽しく、充実させるには
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- 言語活動の充実を図る言語環境の整備 (第13回)
- 届けよう受け止めようことばと心
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- 第3回実践国語研究セミナー報告
- 文部科学省最新国語ニュース (第1回)
- 文部科学大臣から中央教育審議会へ諮問「初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について」
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- 先進実践研究校訪問!突撃授業レポート (第7回)
- 学校まるごと図書館
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- 〜京都府錦林小学校・学校図書館をメディアセンターとして活用した学習活動の充実〜
- 「国語科と他教科の連携」ポイントはここだ! (第19回)
- 【算数科】「書く」活動の充実をめざして
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- 言葉の力を育む文学の授業 (第1回)
- 子どもの学びがみえる授業
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- 〜授業びらきと音読〜
- 単元を貫く言語活動を位置付けた授業づくり (第13回)
- 更なる広がりに向けたQ&A@
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- 〜主題は読み取らせなくていいのですか〜
- 「発問研究」「教材研究」から授業づくり (第1回)
- なぜ「スイミー」だけが逃げられたのか
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- 〜情報の取り出しと解釈〜
- 言語力の育成をどうはかるか (第7回)
- 「言語力」とは何か
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- 新国語科授業改革論―実践国語研究の確立をめざして― (第13回)
- 言語の教育を再考する
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- 〜言語力・人間形成・対話・心・命〜
- 編集後記
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- 今月取り上げた教材
- 4/5月号
特集 なぜ学ぶの?学習意欲を引き出す授業づくりの工夫
平成27年度が始まります。子どもたちは,誰もが新鮮な気持ちで登校し,学びの時を待ち構えているに違いないと信じています。私たち教師もまた,その子どもたちの願いに応えるべく,新たな気持ちで,実践国語研究と国語の授業づくりに挑戦していきたいと決意するものです。本誌も「子どもたち一人ひとりに確かで豊かな言葉の力」を身につけさせ,子どもたちの「生きる力」の基盤を育むために,先生方のお役に立つ雑誌づくりに全力を尽くす覚悟でいます。本年度も,ご協力とご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。
ところで,今回の特集「なぜ学ぶの? 学習意欲を引き出す授業づくりの工夫」を構想するとき,例えば,次のような実践課題が考えられます。
1 最初の国語学習でどのように子どもの学習意欲を引き出せばよいか
●国語学習への期待,国語学習の意義などの授業の導入の工夫
2 国語学習への意識や興味や関心などをどのように引き出せばよいか
●国語の学習は楽しそうだ,わくわくどきどきするなどと思わせる工夫
3 主体的に学ぼうとするような見通しをどのように引き出せばよいか
●これならできるといった見通しを持ち継続することができるような工夫
4 国語の知識・技能の習得法や活用法をどのように指導すればよいか
●国語学習の仕方の基本やそれらの活用の方法が身につくような工夫
5 思考力・判断力・表現力などの言語機能をどのように説明するとよいか
●国語を学ぶ目的や言葉の機能などについて意識化できるような工夫
「人間は教育によってはじめて人間となることができます。」とカントは言いました(『教育学講義』)。国語の授業は,まさに,その人間となるための「言葉の教育」にほかなりません。「何のために国語を学ぶのか」「国語を学ぶのはなぜなのか」「言葉というのは何のためにあるのか」「これから1年間言葉をどのようにして身につけていけばよいのか」「国語と算数や社会などと学び方がどう違うのか」等々,子どもたちの素朴な疑問や問題意識を掘り起こしてみんなで考えさせていくのも国語教師の仕事だと考えます。それには,「なぜ学ぶの?」という問いに対して,教師自身の具体的で分かりやすい説明や学習意欲を引き出すような授業づくりの工夫が必要となるでしょう。
本特集では,上記のような問題意識のもと,全国の研究者や専門家のみなさまによる提言と学校現場でご活躍中の小学校と中学校の先生方の実践授業の展開による提案をご報告いただきました。明日からの実践国語研究や国語授業づくりのお役に立てることを願ってやみません。
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