実践国語研究 2024年11月号
「話合い」成功する授業×失敗する授業

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実践国語研究 2024年10・11月号「話合い」成功する授業×失敗する授業

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ジャンル:
国語
刊行:
2024年9月17日
対象:
小・中
仕様:
B5判 74頁
状態:
在庫あり
出荷:
2025年2月3日
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 「話合い」成功する授業×失敗する授業
話し合いが上手なクラスでは,ふだんからどんな指導をしているのか?
小学校/「話し合い」姿勢をつくるための3つの心がけ
高森 崇史
中学校/話し合いを「深める」ために必要な3つのポイント
熊井 直子
話合いの授業を成功に導く 1時間の流れテッパンモデル
下学年/「スイミー」(東京書籍・光村図書2年)
広山 隆行
上学年/「海の命」(光村図書6年)
上山 伸幸
中学校/「風の五線譜」(東京書籍1年)
菅原 和朗
話合いの授業が成功する理由・失敗する原因
【教師のマインドセット】「ごんぎつね」(光村図書4年)
高森 崇史
【テーマ・場面設定】「対話の練習」(光村図書5年)
樋口 綾香
【テーマ・場面設定(中学校)】
牧野 太輝
【導入】
手島 知美
【指示・発問】「秋の楽しみ」(光村図書4年)
浦元 康
【指示・発問】「すがたをかえる大豆」(光村図書3年)
浦元 康
【指示・発問(中学校)】「百科事典少女」(東京書籍3年)
菅原 和朗
【学習形態・グループ編成】「いろいろなふね」(東京書籍1年)
手島 知美
【言葉かけ・フィードバック】「スイミー」(東京書籍・光村図書2年)@
広山 隆行
【言葉かけ・フィードバック】「スイミー」(東京書籍・光村図書2年)A
広山 隆行
【机間指導】「ごんぎつね」(光村図書4年)
浦元 康
【意見の共有・まとめ】「問題を解決するために話し合おう」(東京書籍5年)
上山 伸幸
【意見の共有・まとめ】「クラスで話し合って決めよう」(東京書籍4年)
上山 伸幸
【意見の共有・まとめ(中学校)】「故郷」(光村図書3年)
熊井 直子
【板書】「一つの花」(光村図書4年)
樋口 綾香
【板書】「すがたをかえる大豆」(光村図書3年)
樋口 綾香
【ツール活用】「ごんぎつね」(光村図書4年)
高森 崇史
【ICT活用】「集めよう,よいところ」(東京書籍5年)
竹村 輝将
【ICT活用】「注文の多い料理店」(東京書籍5年)
竹村 輝将
【ICT活用(中学校)】
牧野 太輝
「うまくいかない…」ときに役立つ 話合いコーディネートスキル&思考ツール
Q1 子どもたちから意見が出てこない…
A【スキル】挙手―指名授業からの脱却を図ろう 「ごんぎつね」(東京書籍4年)
橋本 慎也
A【思考ツール】「ベン図」で,中心人物たちの変容を焦点化! 「プラタナスの木」(光村図書4年,令和2年版)
駒田 健志
Q2 意見がうまくまとまらない…
A【スキル】意見を可視化し,内容を絞って話し合おう 「ごんぎつね」(東京書籍4年)
橋本 慎也
A【思考ツール】「情報分析チャート」で「だれが,何によって,どうなったお話か」を構造化! 「お手紙」(光村図書2年)
駒田 健志
Q3 「先生にやらされている」空気になってしまう…
A【スキル】話合いの価値と約束について共有しよう 「いろいろなふね」(東京書籍1年)
橋本 慎也
A【思考ツール】「プロット図」で授業の流れを児童と事前共有! 「画の長さと間かく」(東京書籍4年・書写)
駒田 健志
その指導案,添削します! (第4回)
後ろから読んで全体像を捉えよう
岩崎 直哉
〜「たずねびと」(小学5年)〜
発問くらべ―“ちがい”で深める国語授業づくり (第4回)
教材「すがたをかえる大豆」(光村図書/3年)
中野 裕己
教材「固有種が教えてくれること」(光村図書/5年)
橋 達哉
自立した学び手を育てる国語授業の工夫 (第4回)
三段階で学びをデザインする
浦元 康
教科の常識を疑う AI時代の授業研究 (第4回)
「AIがあると人は考えなくなる?」を疑う
鈴木 秀樹
〜子どもたちは「楽をしようとする」と思っていないか?〜
もっとうまくいく国語授業「プロの技」 (第4回)
話し合いの技
武田 晃治
子どもの意欲を高める授業アイスブレイク (第4回)
中心発問前後(文学編)のアイスブレイク
溝上 剛道
編集後記
新井 皓士
今月取り上げた教材
10/11月号

編集後記

 一人の社会人として,「話合い(話し合い)」に参加する機会は少なくありません。書籍の企画内容や拡販・宣伝についてなど業務に必要で参加が不可欠なものもあれば,私的に参加している社会人コミュニティの運営にかかわる会議など,仕事とはまた違った意識で参加しているものもあります。

 今号の特集を考えるにあたり,いったいなぜ,話合いがうまくいく場とそうでない場が存在するのかを自分なりに考えてみることにしました。思い起こしてみると,一例として「その会が自分事になっているかどうか」がポイントになるのではないかと感じました。

 先の例で,自分が参加している社会人コミュニティの運営を挙げました。入ったばかりの頃は,運営の会議に参加したところで,いつ辞めるかもわからないものにそこまで熱中することはできないと思っていました。しかし,長く続けていると,よりよい集まりにしたいという思いから,自分の立場や発言によって今後の運営の在り方を改善していきたいと思うようになっていきました。まさに,与えられた課題が他人事から自分事に転換したのだと思っています。

 この例は国語授業における「話合い」とはまた違ったものだとは思いますが,大人目線で考えてみただけでも,話合いを成功に導く要素は他にもたくさんありそうです。今号では,話合い指導における「意識しないと見落としてしまうけれど,一歩間違うとうまくいかない」につながるポイントをまとめ,先生側の役割や具体的な指導スキルと紐づけながら成功・失敗の原因を深掘りしていきたいと思い,企画を進めて参りました。

 やや刺激的なタイトルではございますが,「失敗=気づきにくいがやってしまいがち」な考え方が詰まった特集となりました。読者の先生方の日々の授業と,子どもたちの学びを支える前向きな1冊になれば幸いです。


   /新井 皓士

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