- 特集 ジェンダーの視点から労働を教える
- ジェンダーの視点からの労働教育の必要性―高卒女子の就職からみえてくること
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- 女性労働の多様化と教育の課題
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- アンペイドワークと教育
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- 介護労働の現状からみた教育の課題
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- 増え続けるパート労働と教育の課題―「均等待遇」を教育の課題に
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- 社会にでて働くとき必要な労働権教育
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- 【教材例】働くということ〜私の場合〜
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- 【新刊紹介】『竹中恵美子が語る 労働とジェンダー』を読む
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- 【資料】小・中学校及び府立学校における男女平等教育指導事例集
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- 【資料】大阪府教育委員会被害者救済システム 学校における児童・生徒を権利侵害事象から守る児童・生徒のための「被害者救済システム」
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- エピグラフ
- 暴走する市場
- 〜テッサ・モーリス-スズキ著/辛島理人訳『自由を耐え忍ぶ』(岩波書店、二〇〇四年)二九〜三〇頁〜
- 座標
- 想像力、行動力を育む反差別・人権教育の創造を
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- 共生のトポス (第34回)
- 「他人事」としてのアフリカ「民族」紛争の意味
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- フィリピン「チャイルド・フレンドリー・スクール」訪問記
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- のぐっつぁんのモノローグ (第22回)
- 「人生に遅すぎるってことはないよ」
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- こころの風向計 (第6回)
- 「活仏」
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- つづり方便り―森の学校・発 (第21回)
- 弱さの承認
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- 編集後記
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編集後記
▽二〇〇一年以来の「ジェンダー・フリー教育」や「行き過ぎた性教育」に対する批判の中には、それらの内容を歪曲しているものも少なくない。不十分な理解や曲解の蔓延を避けるために、男女の平等や子どもたちの人権を将来にわたって大切にしようとする教育実践がいかなるものであるべきかの議論を深める時期であろう。一九九九年に男女共同参画社会基本法が制定され、政策決定過程への女性の参加促進や、女性労働力の活用、若い世代への子育て支援などが注目されているが、他方で雇用の場における女性の不安定雇用はますます拡大している。「ジェンダー」という概念は、その固定的な性役割と性差別を正当化する特性観を、社会的な問題として把握するために有効であった。個々人が性別に関わりなく、自分の個性や希望にしたがって人生の選択を行うことができるようになるには、固定的な役割分業システムが解体されなければならない。「ジェンダー・フリー教育」「男女平等教育」など、どのような呼称であろうとも、そこで克服されなければならないのは、不当な差別の撤廃である。本特集は、男女の平等をめざす教育を考える際の基本的な柱の一つとして、労働における性差利の問題をとりあげた。無償労働も含めた労働の現状をさまざまな角度から検証するとともに、現状の問題から見えてくる学校教育の課題を提案したい。以上が、本特集の企画を担当された木村涼子さんの趣旨である。木村さんをはじめ、執筆者の皆様に感謝と敬意を表したい。
▽本号から二〇〇五年が始まる。一九四五年、大日本帝国が瓦解し、第二次世界大戦が終結、国際連合が成立して、六〇周年になる。同対審答申四〇周年の年でもある。そして国連「人権教育のための世界プログラム」が始まる。他方、ブッシュ大統領が再選を果たし、イラク戦争は混迷の様相を深め、国内では憲法改悪につながる教育基本法改定の作業が進展している。現代史最大の分岐点にさしかかっている。
(桂)
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- 明治図書