- 特集 自らをふりかえり再構築する〜日教組第五八次全国教研の人権教育実践から〜
- 特集にあたって
- /
- 両性の自立と平等をめざす教育分科会報告
- 日本軍「慰安婦」問題を伝えるとりくみ―私たちの「男女共生教育」―
- /
- 障害児教育分科会報告
- 絡め取られた特別支援教育
- /
- 日教組の全国教研に参加して―障害者として思うこと―
- /
- 国際連帯の教育分科会報告
- 在日外国人生徒とのかかわりから見えてくるもの―教職員の責任―
- /
- 外国につながる生徒支援から見えたもの―未来に向けて望むこと―
- /
- 人権教育分科会報告
- 進路を切り拓く力を育て、支える―竹台高校における進路保障の取り組み―
- /
- 部落問題を身近な問題までつなぐこと―『上田音市物語』の実践を通して―
- /
- Aのこと
- /
- 「部落と向き合ってみえてきたこと」
- /
- 『溝の肝』をつくる―劇のとりくみから「自分に向き合う」―
- /
- 「反差別」から「反貧困」学習へ
- /
- NEW BORN (第15回)
- /
- 子どもを見る眼 (第3回)
- たった一人の実践では子どもは安心できない
- /
- 小西先生の『学級革命』を読む (第15回)
- 学級づくりの基礎は「あたたかい愛情」
- /
- 沖縄散歩 (第8回)
- ハワイ大学でオキナワを学ぶ
- /
- 映画をみる、映画でみる (第3回)
- 二一世紀の「禁じられた遊び」
- /
- 編集部の本棚
- 【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第50回)
- 高群逸枝と反・生殖の思想
- /
- おもちゃばこ (第27回)
- さわやかな風にここちよい言葉をのせて(2)
- /
- 〜うれしいとやる気が出んねん!〜
- まだまだ、だまってられへん (第3回)
- 障害者か、障がい者か、それとも……
- /
- まいにち? マイニチ!
- 【コラム】ノリきれない国際公務員のつぶやき (第15回)
- ローマの甘くない生活
- /
- 共生のトポス (第87回)
- ひとりひとりのルーツを大切にできる生きかたを
- /
- 〜鄭明子(チョンミョンジャ)さん(前編)〜
- 編集後記
- /
編集後記
▼本号では、広島で開催された第五八次日教組教育研究全国集会を特集しています。広島での開催ということで、わたしには感慨深いものがありました。全体会でも登場された下原隆資さんがつねづね「広島は被爆して亡くなった人の骨の上にたっている」といわれている、その言葉が思い返され、街全体からメッセージを感じていました。日教組教研でいつもお会いするざっくばらんな広島のAさんは、全体会の会場でスーツ姿でおられ、その姿から、広島が今次教研にかけるメッセージを勝手に感じ取っていました。教研開催のために尽力された皆さんにまず感謝したいと思います。
▼また、特集に向けて、人権教育に関連する各分科会のようすが浮き彫りになる論考を寄せていただくことができました。原稿をお寄せくださった皆さんは、年度の変わり目という忙しい時期にもかかわらず、充実した内容をお寄せくださいました。また、原稿依頼に関連しては、香渡清則さん、木村涼子さん、堀智晴さん、榎井縁さんにとくにお世話になりました。
▼雑誌の編集をしていると、自分が担当している箇所の執筆依頼や編集作業が思うように進まず、ときにはご意見をいただくなどして、へこむことも少なくありません。順調に進まない原因のほとんどは、私自身にあるからです。けれども、ときどき、雑誌のできあがったものや、執筆者の皆さんから届いた原稿を読んでいて、「これっていい雑誌だよなあ」としみじみ思うことがあります。そういうときは、執筆者の皆さん、編集委員である榎井縁さんや園田雅春さん、編集実務を担当している山本淑子さんに感謝の念がわいてきます。みなさんにとってはどうでしょうか。
▼日本の政治は、かなり重傷ではないかと感じています。そして、政治に引きずられて、経済危機も深刻さの度合いを深めているといえます。政治のツケを教育にまわそうとすることは許されません。しかし、教育の力で政治を前に進めることは可能に思えます。困難な状況があるなら、それを出発点にしながら前に進む道筋を探る。それがますます必要になっています。
(森)
-
- 明治図書