- 特集 若手教師の算数授業力を鍛えるB子どものつまずきを生かす
- 総論
- つまずきを生かして教師力を高める
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- 子どものつまずきを肯定的にとらえて生かす
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- つまずきによる認識の深化
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- 学年別実践事例
- 1年/「表したい」を授業へ―つまずきをもとに考える(なんばんめ)
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- 2年/具体物や図を使ってイメージする
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- 3年/つまずきは算数の眼をつくる
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- 4年/詳細な実態把握で、授業を変える―4年「わり算」「面積」の実践から
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- 5年/評価基準を拠り所にした支援から
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- 6年/つまずきの生まれた背景を読み取る力をつける
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- 算数Short story (第55回)
- サッカーボールの秘密
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- 授業力アップ! 今月の授業と板書
- 【第1学年】くり上がりのあるたし算のしかたを工夫しよう
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- 〜たし算〜
- 【第2学年】かけ算の式と意味を知ろう
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- 〜かけ算(1)〜
- 【第3学年】長方形をつくって調べよう
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- 〜長方形と正方形〜
- 【第4学年】二等辺三角形と正三角形のかき方を考えよう
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- 〜三角形〜
- 【第5学年】面積の求め方を考えよう
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- 〜面積〜
- 【第6学年】変化する2つの量を調べよう
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- 〜比例〜
- 自著を語る (第48回)
- 『「教師力」を育成する算数科授業入門』
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- 算数が好きになる問題
- 小学1年/かあどで あそぼう!
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- 小学2年/カードゲームを しよう
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- 小学3年/あ、台風で 家が?!
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- 小学4年/円の中にできる三角形
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- 小学5年/どんな式? どんな求め方?
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- 小学6年/表からきまりをみつけよう
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- 算数授業奮闘記 (第54回)
- 子どもの言葉でつくる算数
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- 算数教育ホットニュース (第55回)
- アメリカで学力向上の実績:NAEP調査の結果から
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- 個に応じた発展問題事例 (第55回)
- 1年・たしざん/2年・かけ算(1)/3年・形をしらべよう/4年・三角形/5年・面積/6年・体積
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- 街角の算数―自ら進める数理の学習法― (第7回)
- 個人的追究としての「街角の算数」を学級共通課題にする
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- ミラノからのフォトメール (第7回)
- イタリア算数ものがたり
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- 「考える足場」をつくる算数授業 (第7回)
- 導入問題を考え、新しいアイデア・方法を知るタイプの授業実践
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- いまさら聞けない算数・基礎の基礎 (第7回)
- 小数と分数は同じ教え方でいいの?
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- 〜小数と分数〜
- メタ評価を生かした算数指導の実際 (第7回)
- 学習活動と評価の一体化
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- 全国研究校だより/北から南から (第29回)
- 神奈川県鎌倉市立稲村ヶ崎小学校
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- 編集後記
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- 今月の楽しい問題 チャレンジコーナー
- フランクリンの魔方陣
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編集後記
算数の学習では、子どもは絶えず新しいことを学びます。そのため、子どもはつまずきやすいと言えます。28+35の筆算で、513と書く子どもが多くいます。このつまずきは、子どもにとってはそれなりの論理があります。この論理をときほぐすことが大切です。単に新しい手順を覚え込ませるというだけでは解決しないのです。
若い教師はつまずきを恐れます。そこで、今月号では、どうやればつまずきを理解でき、指導に生かすことができるかに焦点を当てて特集を組みました。藤井斉亮氏はつまずきの類型やミスコンセプションについて述べてくれています。実際に教室で起きるつまずきについて、みなさんも類型に当てはめてみるとよいでしょう。鈴木正則氏は、つまずきを肯定的にとらえる手法について述べられています。そのためには子どもの真意をとらえることの大切さを主張されています。大下美津子氏は、教科の論理と生活の論理に照らして述べられています。図形を面構成、線構成、点構成でとらえると異なるというのも、なるほどと納得させられます。三氏の総論とともに各学年の実践例を深く読んでいただき、子どものつまずきを否定するのではなく肯定できるような授業に取り組みたいものです。
(志水 廣)
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- 明治図書