楽しい算数の授業 2010年8月号
成功する算数授業B すぐに役立つ!教師の発問テクニック

S313

«前号へ

次号へ»

楽しい算数の授業 2010年8月号成功する算数授業B すぐに役立つ!教師の発問テクニック

紙版価格: 890円(税込)

送料無料

電子版価格: 801円(税込)

Off: ¥89-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
算数・数学
刊行:
2010年7月7日
対象:
小学校
仕様:
B5判 74頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 成功する算数授業B すぐに役立つ! 教師の発問テクニック
成功する算数授業B すぐに役立つ! 教師の発問テクニック
志水 廣
総論
算数科における発問について
清水 紀宏
“自問自答”を促す教師の発問
土屋 尊生
子どもの考える力を引き出し、クラスを活性化する発問のし方、考え方
和田 秀夫
実践
1年/発問で、考え方を大切にする子どもを育てよう
藤井 とし子
2年/どのような発問が今ここに適切か
古林 香苗
3年/「えっ!」「本当?」「絶対に!」で考え方を引き出す
細水 保宏
4年/子どもたちの考えをつなぐ
柳田 憲子
5年/「〜ってどういうこと?」 算数の内容が身近になる発問の工夫
P 晶子
6年/言葉に知的な遊び心を!
前田 正秀
イチオシ! 板書紹介 (第5回)
発表が黒板でできる板書
志水 廣
〜第2学年 新幹線の座席〜
自著を語る
『これからの算数教育D 算数のキーワードと高次の学力を育てる指導―算数的活動、思考力・判断力・表現力、基礎・基本―』
片桐 重男
早わかり! 算数の用語・記号 (第17回)
「九九」、「整数」、「長さ」
志水 廣
学力テスト予想問題にチャレンジ! (第29回)
条件の考慮・式表現と思考
阪口 敏基
算数教育ホットニュース (第101回)
算数科の新たな評価の観点の趣旨
金本 良通
授業力アップ! 今月の授業とつまずき指導
【1年】10より おおきい かず
山本 梓
〜10より大きい数を数字で表そう〜
【2年】計算の じゅんじょ
杉山 孝行
〜はじめにことばをおさえよう〜
【3年】長い長さをしらべよう
吉田 靖子
〜まきじゃくで長さをはかろう〜
【4年】面積
岡田 陽子
〜1平方センチメートルを数えることからはじめよう〜
【5年】小数×小数
林 俊樹
〜小数をかける計算の仕方を考えよう〜
【6年】文字を用いた式
竹内 永
〜図を使って表した式の説明をしよう〜
算数授業奮闘記 (第99回)
「感動」ある授業をめざして
井上 優
算数が好きになる問題
1年/「かたちランド」を たんけんしよう!
片山 元
2年/数のシーソーゲーム
小林 英美子
3年/図にかいて考えてみよう!
藤永 靖彦
4年/2.4ってどんな数?
重久 顕宏
5年/小数の魔方陣を作ってみよう!
阿座上 善行
6年/「あいこ」になるのはどんな時?
平山 秀人
「ふきだし法」から見た新しい算数指導 (第5回)
思考過程を「可視化」することの意味(V)
亀岡 正睦
〜「トポスの知」と「ふきだし法」〜
子どもの意欲を高める朱書き文例集 (第5回)
算数的活動に関わる朱書き
長野県岡谷市立岡谷小学校授業研究会
わかる! できる! 算数授業の取り組み紹介 (第5回)
「問いの生まれる問題」作り―岡谷小学校―
矢島 作朗
新算数科授業のICTラクラク活用アイデア (第5回)
プレゼン授業で用いるワークシート作成
國眼 厚志
すぐできる! 自作教材教具の作り方・使い方 (第5回)
地図を使った教材探し
野澤 康
編集後記
志水 廣
今月の楽しい問題 チャレンジコーナー
ジュースを計り分けるには?
東原 正ニ郎

成功する算数授業 すぐに役立つ!教師の発問テクニック

 授業における教師の働きかけは,説明,発問,活動の3つに分けられます。

なかでも,発問は,子どもの思考を促すとても大切な要素です。

 発問は,文字通り,教師から問いを発するものであり,それが子どもにとっての問いに転化するものでなくてはなりません。

 一般的なよい発問の条件としては,次の8つが挙げられます。

 @簡潔で明快な発問          A発達に即応した発問

 B考えさせる発問           C学習意欲を持たせる発問

 Dつながりのある発問         E広がりのある発問

 F子どもの反応に応じた発問      Gテンポのよい発問

 算数の授業での発問は,いわゆる問題解決の4段階,5段階における発問があります。

 問題理解の場面では,「わかっていることは何ですか」,「求めることは何ですか」

 自力解決の場面では,「見通しは何ですか」,「どのように考えたらよいでしょう」,

           「図にかいて考えましょう」,「よく似た問題はないですか」

 練り上げの場面では,「2人の考えでどこが似ているのでしょう」,

           「どこが違っているのでしょう」

 まとめの場面では,「どんなことがわかったでしょう」

などがあります。(拙著『算数力がつく教え方ガイドブック』より)

 見通しがなかなか立たない場合,「解けそうな子どもは,他の人にヒントを言ってみましょう」です。解決できそうな子どもにヒントを言わせることは,その子たちには方法のメタ化を促進させ,まだ見通しを持っていない子どもにとってはありがたいヒントになります。また,交流させる場ともなります。どの教師にもこのような自慢の発問があると思います。

号では,すぐに役立つ発問及び発問のテクニックを具体的な実践事例とともにご紹介いたします。


志水 廣 

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ