- 特集 「学業不振」の子の基礎学力を保障する
- 結果責任を問われるCランクの子の指導
- 教師は、クラスの基礎学力の保障をきびしく問われる。アカウンタビリティ(説明責任、実行責任、結果責任)がすべての教師に課せられた。
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- Cランクの子 我が校での指導
- 立ち上がった校内サークル
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- 向山型授業法とTOSS教材群を使いこなす教師を育てる
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- テスト平均60点以下の子を習熟度別少人数指導をする。
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- 正しい方法で行い、可能性を信じ、励まし、力づけ、小さな変化を見逃さない。
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- やることが明確で基礎的なことを繰り返し学習させる
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- Cランクの子 我がクラスでの指導
- Cランクの子どもを分類するから具体的な指導方針が見えてくる
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- 不必要な情報を排除し、不十分な情報を補う
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- 私が出会ったCランクの子 コツコツタイプのA君とユックリタイプのB君
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- 漢字スキルで自信をつけさせる
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- 文房具の点検・机上の整理・ノート指導を繰り返し行う
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- 教科別「学業不振」の子の指導
- 国語
- 「漢字」「音読」「視写」の時間を確保。原則に則った指導を貫く。
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- 算数
- 「学業不振」の子を心からいとおしく思い、信念を持ってプロの指導を根気よく続ける。
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- 社会科
- 写真類を有効に使って情報を蓄積させ、それを解釈させる。
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- 理科
- 技能面と思考面とに分けて対応する
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- 体育
- 体育における学業不振、二つのタイプ
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- このチェック問題で「学業不振」の子がわかる
- チェック問題はゲーム感覚で
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- タイプ別「学業不振」の子 指導事例
- ウッカリミスタイプ
- 先手を打つ・目に見えないところを見えるようにすると、ミスが減る
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- コツコツタイプ
- 作業指示を細分化して、繰り返す場面を多くする
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- コレカラタイプ
- 分かりやすい基本型の提示と細分化した評価に効果があった。
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- ユックリタイプ
- 向山型算数の指導ポイントが生きる力を伸ばす
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- 少人数指導で「学業不振」の子の学力を保障する
- 向山型算数のリズムでめきめき学力がつく
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- 中学校教師「算数学力調査」
- 出身小学校のクラス別に集計して分かったことは何か
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- ミニ特集 わたしのライブ体験
- TOSS島根 若武者のライブ体験
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- だからライブはやめられない!
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- TOSSセミナーはここが違う。身銭を切って学ぶからこそ価値があるセミナーの醍醐味
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- ライブ体験で百マス計算に対する私の認識は一八〇度転換した!
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- ライブで実感 呼びかけ指導と五色百人一首の指導
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- 天の声は向山先生の声
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- 「厳しい石黒修授業道場」に参加して石黒学級の生徒になる
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- イラストでみる「授業の腕を磨く」
- 授業はリズムよく その2
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- 授業上達論 追補 (第140回)
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- 編集前記
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- グラビア
- 教室の障害児と向き合おう 日本教育技術学会ADHD教育講演会 ほか
- これからの授業を創る
- 総合的学習/小学校英語の授業
- 原則をふまえてチャンツを使いこなす
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- 総合的学習/調べ学習の授業
- 子ども調べ学習サイトを作る「世界遺産を調べよう」
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- 総合的学習/食と健康の授業
- 自分の朝ごはんをふり返ろう
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- 総合的学習/まちづくりの授業
- JVEの学習からまちづくりの学習へ
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- 医師からの提言
- 教育技術を比較検討するには(その1)
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- 子どもの実像 (第18回)
- 再度「十二歳問題」を考える
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- 授業の始まり3分間
- 授業開始の第一声で決まる三分間の行方〜言葉を削れ
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- 授業のドラマ12ケ月
- 「指書き」視線二段階移動説のドラマ
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- 「自分でやるからいいよ」と半身マヒの子は書いた
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- 向山型算数で平均90点突破 (第6回)
- 苦手な子、問題行動のある子ができるようになる。だから平均90点を突破できる。
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- 向山洋一を追って (第66回)
- 〔第22巻〕『初めての一年生担任』(1)
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- 向山実践の原理・原則 (第114回)
- 研究とはこのようにする。プロの仕事とはかくまで奥が深い。五十年昔の「計算練習の実際」をTOSSが復刻。
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- 我が校 基礎学力への挑戦
- 学習システムの導入
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- 補充指導をする
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- 見やすくきれいなノートの指導を徹底する
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- 佐藤式工作法 (第9回)
- 「小さなステップ」とその積み重ね
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- TOSSインターネットML (第30回)
- フラッシュML
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- ディレクターML
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- 真理子のザ・宿題 (第150回)
- TOSS大田の会初の著作発刊
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- TOSSインターネットランド (第102回)
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- 全国ペーパーチャレラン (第138回)
- アルファベット迷路チャレラン
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- ドラマを創る教師たち
- ライブで学んだこと
- 見えなかった目の前の「巧さ」
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- TOSSノートで子どもが変わった
- きれいに書ける・きれいに見えるTOSSノート
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- 教材は正しいユースウェアで効果が上がる
- 楽しく、身に付く英会話指導のための五色英語かるた活用法
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- 熱中する理科授業
- 「アオムシの性別鑑定」で子ども熱中
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- ドラマを生む「昆虫の名前」の授業 植物や昆虫の名前は漢字文化だ@
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- 「逆転現象」は「向山型」のキーワードだ
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- 五色百人一首で学級づくり
- 学級づくりから学校づくりへ〜五色百人一首の確かな効果
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- 若く名もなくこの地に教師として生きて
- 不安を乗りこえて「子どもを育てる教師」に
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- サークルに参加して得たもの
- 仲間がいるってすばらしい
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- TOSS中学高校、TOSSとの出会い
- 空白の十年、そして「熱い」仲間たちとの出会い
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- 全国ネットワーク活動中
- ますます目が離せないTOSS音楽躍進中
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- 中央事務局日誌
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- 関西中央事務局日誌
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- インターネット活用の授業参観
- 保護者と子どももくぎ付けにするインターネットで英会話の授業を組み立てる
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- 私のTOSSランド活用方法
- 「そのまま授業する」「授業参観で使う」「子どもが学ぶ」
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- Free Way 読者のページ
- 編集長日記
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編集前記
▼現在の最大のテーマ「基礎学力」を学業不振の子の視点でとりあげた。
▼外国の、とりわけ躍進する国々の教育を見た教師なら、日本との差にびっくりする。日本はあまりにもひどいのだ。
▼その差は絶望的ですらある。
かつて、世界で最も優秀であった日本の教育は、雪崩のように崩れている。
▼基礎学力、発展学力、英語、インターネット、道徳、どれをとっても見劣りする。
中国上海の子どもたちと日本の子どもたちの学力差は二、三年ある。日本が下だ。
英語、上海は五年生で自由に話す。数学、上海は五年生で方程式だ。漢字、上海は一年生で千八百文字を認識する。インターネット…上海は五年生でフラッシュを使っていた。この子たちと、私たちの教え子は、近い将来国際舞台でやりあうのだ。
▼唯一の希望は、日本の教育の伝統とTOSSの存在だ。伝統の中でも、江戸末期の教育を日本に生き返らせたいと思う。
▼島根から海外日本人学校に赴任し、帰国した坂井務先生は次のように書いている。
□「これでは世界の中で日本は食い物にされ落ちぶれてしまうのではないか」
自分の力のなさを棚に上げ、大風呂敷を広げていた。しかし、間違いなく危機感だけはあった。
在外派遣生活の3年間で日本人の持つ技術レベルの高さや国際社会における信頼度の高さを身をもって認識したが、教育については大きな不安があった。
その時巡り会ったのがTOSS石見の仲間達であった。TOSSデー6か月前のことだった。
TOSSの仲間達の立ち居振る舞い、授業のうまさはそれまでの私の教師経験を軽く凌駕するものであった。
「これなら子ども達に力がつけられる。こうすれば良かったのか」
私は一度のセミナー参加をきっかけにTOSSにぐいぐいと引き込まれていった。
「TOSSしかない。TOSSならすべての日本の子ども達に力をつけられる」
教職13年目にして初めて分かったことだ。
「この思いを伝えたい」これが私にとってのTOSSデーの原動力であった。□
▼教育の現場が教師をきたえてくれる。TOSSは現場から生まれた実践集団である。
▼土にもどるコーン袋ができました。ユネップ(国連子ども環境委員会)とTOSSで教材用を普及しています。東京教育技術研究所扱い。TOSSランドから…。
(向山)
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- 明治図書