- 特集 「やっただけ(履修)」学習から「身につけさせる(習得)」学習へ
- ぎりぎりの教育目標
- 無責任な学校教育の中にはっきりとした責任あるシステムを作ろう
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- 指導要領、指導計画に見る「習得」の大切さ
- 「習得」させることは教師の最も大切な仕事である
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- 履修システムになぜ習得システムが必要なのか
- 篠ノ井東小での実証
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- 習得システムの根拠は法的な面と教師本来の仕事の中にある
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- 習得システムの一般公式(学習ステップ、習得機能、評定)
- 習得システムの導入は、教師の研究のための授業改善から子どものための授業改善への道を開くことになる!
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- 習得するために必要なこと、それは何度も繰り返し行うこと
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- 全国一の訓練プログラムは「拡散思考の評定」がもたらした
- この分野でも「やっただけ」では話にならなかった
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- 習得の評定は、どのようにされているか(漢字・計算etc)
- 「概念」が無い(はずである)
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- システムと評定で漢字を習得できる
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- 合格が明示されることが、子どもに自信をつけ、強い子どもになる。
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- 豊富な例示と個別評定が作文を激変させる
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- 水泳進級表のような明確な基準を漢字・計算にもつくるべきだ
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- 習得システムのある学習の場(ピアノ、スイミング、自動車学校、そろばん塾etc)
- 励まし合い、高め合う学級集団に
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- 「細分化」と「個別評定」にヒントがある
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- 発展・活用ができる学習には「習得型」が不可欠
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- 「習得型」=「□□型」である
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- 習得を保障する指導員の能力は厳しい研修システムによって維持される
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- 履修システムで落ちこぼれた子ども達
- 文学的文章の読解授業は、履修型の弊害を受け続けてきた
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- 履修型学習システムが《できない生徒》を救う
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- 赤鉛筆を拒否したA子が、「先生わかんない」と言った
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- 「習得」の大切さ・必要性に目ざめたとき
- 「子どものせい」にせず、習得させるための技術を学び続ける
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- 子どもの表情・態度が愛おしくも悲しかった日
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- 基礎学力を数値化。到達度を評価し事後指導
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- 「百玉そろばん」は習得のための必須アイテム
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- ミニ特集 五色百人一首 各地の大会
- 教室がまとまるから教師は五色百人一首をやる
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- 全国50以上の県大会は苦手教師のボランティア精神で支えられている。人のために頑張るのは一流教師への必須条件だ。
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- 五色百人一首教室で五色百人一首が広まっていく
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- 中学校がクラスこぞって参加する山形県大会
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- 第一回の熱気と感動を再び!
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- 毎年、県北(延岡市)、県南(都城市)の二会場で大熱戦。
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- 百人一首大会長野県大会
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- 向山語録 (私の心に残るこの文章)
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- 編集前記
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- グラビア
- 新学習指導要領に対応する新しい授業の創造 ほか
- 教師人生を歩み始める後輩へ伝えておきたい珠玉のことば
- 言葉の限界が仕事に限界。語れ! 自分の言葉で
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- 「新卒教師の教室は、なぜ混乱するのか」の衝撃
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- 新任当時の挫折をこうしてのりこえた
- セミナーに参加し、模擬授業をする
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- 「子どもからの手紙」で挫折をのりこえることができた
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- 授業の秘訣
- 授業の初歩的な技術と技能(一)
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- 力量は「声」に顕れる
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- 子どもをめぐる環境の変化
- 「体験」が子どもの成績を左右する
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- TOSS学生サークル前進中
- きっかけを掴んだ瞬間
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- TOSS学生サークル拡大の意義
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- 家庭教師事業を継続し、繋ぐために
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- ワンポイント 向山実践
- 向山氏の「統率力」の奥深さを探る
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- 〜統率力を身につける 3〜
- 圧巻教材研究を授業に昇華させる
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- 続・向山洋一を追って (第51回)
- 〔第39巻〕『史上空前! 教育技術法則化運動の誕生』(後)
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- 向山実践の原理・原則 (第176回)
- すぐれた教師は、すぐれた教材を使いこなす
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- TOSS授業検定
- 目線/目線で子どもとやりとりをする
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- 言葉を削る/短く、意図が伝わる言葉を求めて
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- 発問・指示/発問後の指示のバリエーション
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- 佐藤式工作法
- 動く絵と教材開発!
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- 私が助けられた教育技術
- 子どもを成長させる言葉がけ
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- 真理子・あき・朋恵のザ・宿題 (第212回)
- 希望の光
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- TOSSランド (第162回)
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- 全国ペーパーチャレラン (第198回)
- 計算タイルチャレラン
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- ドラマを創る教師たち
- ドキドキしながらTOSSサークルに入った
- TOSSサークルとの出会いは、必要必然である
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- このTOSS教材に助けられた
- 『話す・聞くスキル』はどんな子にも活躍の場を保証する
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- 教材には正しい使い方がある
- 五色百人一首、四名一チームのリーグ戦は我流である
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- 観光立国教育
- 「世界遺産」教育で観光立国教育をさらに推進する その4
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- 世界遺産と観光立国教育
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- 地域の子ども達に味わってもらいたい 無人島体験ツアーB
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- 五色百人一首で学級づくり
- 子どもの熱中する姿が、保護者の気持ちを捉えた
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- 名句百選かるた、名文名詩かるたで学級づくり
- 逆転現象こそ、名句百選カルタの真骨頂だ!
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- チャレランの復活
- 地域と学校を結ぶチャレラン
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- チャレラン種目の紹介
- おっとと、かさバランス
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- 最先端の教育研究
- 算数/新指導要領のキーワード「算数的活動」
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- 全国ネットワーク一覧表
- 11月・特別支援教育/原則に沿ったML運営「新生TOSS特別支援教育ML」
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- 体験的基礎学力向上の決めて(算数)
- 一年生が大好きになる百玉そろばんの事実
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- 体験的基礎学力向上の決めて(国語)
- 毎日の繰り返しで、力をつける
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- Free Way 読者のページ
- 編集長日記
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- セミナー案内
編集前記
▼自動車学校に入って、二百時間も講習を受けて、免許はとれず、「右折、左折」もできなかったとしたら。生徒は怒るだろう。「学費を返せ」と言われるだろう。
▼ところが、公立小中学校では、一年間で千時間の授業時間がありながら「習得すべき漢字がほとんどできず」「身につけるべき簡単な計算」さえできないでいる子がいる。どの学級にも、一割近くいるだろう。
クラスによっては、半分近くの子がそうだという所もある。
▼およそ、ほとんどの「教育の場」は「習得システム」によって運営される。あるステップが習得できれば進級できる。
だから、教師は「習得させる」ための努力を必死でする。
▼ところが、公立小中学校では、「習得させる」ことに本気の学校は少ない。
かつての東京都調布大塚小学校、熊本県海浦小学校ほか、十指に満たない。
そこでは「到達させるべき学習内容」を明確にして、そのための研究を本気でやり、保護者にも公開してきた。本にもなった。
▼ところがほとんどの学校では「その学年で到達させるべき、ぎりぎりの教育内容」さえ、保障されていない。教師、担任の責任を明確にしていない。
▼そのため親から「子どもを六年間毎日学校に通わせて、なんで漢字がほとんど書けないのですか」というクレームが出るようになった。
▼「習得しなくても」「出席さえして履修していれば」進級させる。いわゆる「履修システム」のために、日本中の学校が「無責任体制」になっているのである。
▼新しい学習指導要領で「習得させる」ことが、強調されているのは、このような「無責任な教育システム」を、改善しようとする意志を示したものである。
▼教師も「学力形成」の責任を、それなりに問われるようになったのである。
▼我流、自己流の指導法では無理だ。不勉強のつけは、四十才近くになるとはっきりしてくる。子どもが反乱するようになる。
▼授業が分りにくく、つまらないからだ。
楽しく、素敵な教師人生を歩むには教師の技量・授業力と統率力をみがくことだ。
(向山)
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- 明治図書