- 特集 「いじめ」を防ぐための指導
- 提言 「学級のいじめ」なぜ起きるのか
- 行き過ぎた管理と放任がいじめを生む
- /
- 探し物は出関初と思惑と修業
- /
- 学級のいじめはなぜ起こるか
- /
- 「いじめの芽」を丁寧に、そして根気強く摘み取る作業を続けるしかない
- /
- 教師がいじめの温床をつくってはいないか
- /
- 「学級のいじめ」発見―その対策
- 「触診」、「問診」、「血液検査」のシステムを教育課程に明文化して対応せよ
- /
- 教師の総合力が必要 〜細やかな配慮・説教ではなく説く・保護者との連携〜
- /
- 「いじめ」対策は病気治療と同じ
- /
- 「いじめ」を防ぐための指導―下学年
- 学級集団を育てる
- /
- 「自尊感情」「規範意識」「コミュニケーションスキル」を育てる
- /
- すべての子どもに力をつけ、その事実を示す
- /
- 「いじめ」を防ぐための指導―上学年
- 常態を把握し、改善向上を図るべし
- /
- 「公平さ」を持った「指導力」
- /
- 「いじめの授業」を実施することと、正直に言って早く解決した経験をさせること
- /
- 「いじめ」を防ぐための指導―中学校
- いじめを防ぐために担任にできる三つのこと
- /
- 授業でいじめを防ぐ
- /
- いじめを防ぐためには授業の腕と感性を磨け
- /
- 見逃さない、放置しない、共有する
- /
- 生徒のモデルになり、自己抑制力を育てる
- /
- 学級の「荒れ」を防ぐ危機管理のコツ
- “授業力”と“特別支援を要する子への対応力”が学級の荒れを防ぐ
- /
- 信頼・正義・友情を大切にした学級づくり
- /
- 先手必勝 〜後手では指導は入りにくい〜
- /
- 楽しいクラスをみんなで創る
- 五人のパワーに圧倒された一年間
- /
- 教師修業への助言
- 「授業力」を向上させるために
- /
- 体験活動が人生を決める (第4回)
- 「食べっぷり」が弱くなっている
- /
- 授業崩壊から生還するために (第4回)
- 崩壊に苦しみ、退職を選んだ女教師の記録
- /
- 発達障がいの子どもに学ぶ (第4回)
- 障がいの理解には、3つの理解が必要
- /
- 〜龍馬君の訴えから、2つめの理解、3つめの理解の重要さを学ぶ〜
- 授業の知的組み立て方 (第4回)
- 向山氏の授業から学ぶ
- /
- 〜「資料の読み取り」の基本的な指導をどのようにするか〜
- 子どもの発言を引き出す技 (第4回)
- 「三角点」はどんな所にあるか
- /
- 実感道徳のすすめ (第4回)
- 実践例「幸福の条件」(上)
- /
- 編集後記
- /
編集後記
○…甲本卓司氏ほか編著の『いじめを出さない学級はここが違う』〔低学年・中学年・高学年・中学校〕四巻には次の言葉が見えます(高学年から)。小さな「いじめの芽を見逃さない」の導入で「いじめはどんなクラスにも起こる。放置しておくと、いじめはどんどん大きくなって教師はなす術がなくなってしまう。いじめは小さいときに叩きつぶさなくてはならない。『いじめを許さない』という強い強い意志と、小さないじめを見逃さない目を持つことが必要である」という向山洋一氏の言葉を紹介していました。
○…さらに「いじめ発見チェックリスト」では、@靴箱のくつが乱れていないか、A席の隣の子と机を合わせているか、B給食の量が極端に多い子や少ない子がいないか、C授業中に冷やかしや嘲笑がないか、Dあだ名が平気で使われていないか、E一週間、休憩時間にひとりぼっちで過ごしている子がいるか、Fグルーピングをしたときに、いつもグループに入れない子はいないか、G教師の周りにすぐ来たり、よく体の不調を訴えたりする子はいないか、H掲示物や作品に落書きはないか、I授業時間がのびていないか。
○…作者の三宅孝明氏は「いじめ発見チェックリスト」について、@短時間でチェックできるようにするため、A定期的に行うため、学期の中間実施を含め年三回とした、と書かれています。
○…黄金の三日間でその年の学級経営がほぼ決まる、と言われています。この間に学級のルール、学習規律をきちんと指導する教師が「いじめ」を絶対に許さないという態度を示す。「いじめ」と徹底的に闘う姿勢を示し、「いじめ」に宣戦布告することも大事だと提言していました。本号は「いじめ」を防ぐためのさまざまなご提案を集めたく、特集を組みました。
(江部 満)
-
- 明治図書