- 特集 新教科書で平均90点を実現!1学期の方略
- 〈巻頭特集論文〉年間のカリキュラムと1学期間の細案を立てる際のロジックを持つこと。その上で、最初の時間、最初のテストから、どの子にも成功体験を持たせること
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- リズムとテンポのよい授業の方略
- リズムとテンポを身につける極意は,「小刻みな指名」にある。算数の授業で、リズムとテンポの技能を身につける
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- 安定した授業をつくる方略
- 先生問題と音読,視覚教材を用いて授業の安定化を図る
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- うっとりするノート指導の方略
- 出会いの授業からノート指導を徹底する。そして,教師が弱音をはかない
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- シンプルな基本型を提示する方略
- 向山型算数の授業システムでこそ効果を発揮する基本型
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- 教材教具を選ぶ方略
- 使い方と利点をしっかり示せ!
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- 言葉を削る方略
- 言葉を削ると,子どもたちにわかりやすい授業になる
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- 小刻みな作業指示で集中させる方略
- 難単元「分数のかけ算」を一言も説明せずに作業で理解させる
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- ミニ特集 あなたを守る!前学年の「学力実態調査問題」
- 〈1年〉字を書くことに困難さはあるか
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- 〈2年〉「テスト中の様子」を把握せよ
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- 〈3年〉学力調査の問題は,ロジックが必要だ!
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- 〈4年〉どの計算の何ができないのか把握する
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- 〈5年〉誤答からその子の課題を読み取る
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- 〈6年〉5学年「学力実態調査問題」
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- 表紙のイラスト (第13回)
- [?]に入る数は?
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- グラビア
- 新教科書の構造を徹底解明する
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- 子どもレポーター“わが教室の授業風景” (第13回)
- 子どもも教師も大好きな向山型算数と計算スキル!
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- 〜わかる!できる!楽しい!だからこそ夢中になる〜
- 新卒フレッシュ先生にプロが解説!学習指導案「基本用語」事典 (第13回)
- キーワード「組み立てと発問」
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- 巻頭論文 算数授業へのこだわり
- レベルの低いデタラメな「学び合い」の授業
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- 教科書3割増に対応する学年別教科書の教え方 (第1回)
- 1年「なかまづくりとかず」
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- 1年「いくつといくつ」
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- 2年「ひょうとグラフ」
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- 2年「時こくと時間」
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- 3年「かけ算」
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- 3年「時こくと時間のもとめ方」
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- 4年「大きな数のしくみ」
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- 4年「角の大きさ」
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- 5年「整数と小数」
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- 5年「直方体や立方体の体積」
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- 6年「円の面積」
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- 6年「文字と式」
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- 最前線で奮闘する教師の実践 (第1回)
- 教科書が最良のお手本となる
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- 1年間で難問100問が向山型算数への道だ
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- 向山型算数の理論と技術の学び方
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- 「論文審査」を突破した女教師たちの“しなやか”な授業づくり (第13回)
- とにかく「書く」「続ける」!続けていると必ず手ごたえをつかむときが来る
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- 向山型算数に挑戦/論文審査 (第149回)
- シンプルで美しい表現で
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- 向山型算数実力急増講座 (第151回)
- さまざまな失敗を乗り越えて
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- 向山型算数WEBサロン (第145回)
- 単元の導入の算数的活動から「わかる」「できる」を体験させ,3割増の教科書に対応する
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- 甲本・河田発 やんちゃ君も巻き込み,知的に燃える算数教室 (第37回)
- 1年間を左右する黄金の3日間は,厳しいほどよい
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- 教科書の使い方@問題番号の意味
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- 中・高・塾教師の告発状!学力不足がもたらす悲惨な実態 (第1回)
- 威圧的な指導と放置とが悲劇を生んでいる
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- 強烈な抵抗感が出てくる思春期の子どもとの格闘の末に
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- 発達障害への林ドクター教育コーチ!気になる「あの親」への対応Q&A (第37回)
- 支援学級への通級を嫌がる親への対応
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- <子どもを巻き込む算数の福袋>算数ペーパーチャレラン (第25回)
- 低学年/「うちゅうりょこうチャレラン」
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- 中学年/「大きな数タイルチャレラン」
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- 高学年/「小数迷路チャレラン」
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- あなたもプロ先生になれる!教師渡世・サバイバルの知恵 (第25回)
- <今月のテーマ>出会うまでに子ども全員の名前を覚える工夫
- 〈1年〉いろいろなことと連動させて効率アップ
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- 〈2年〉名簿順に録音し,繰り返し聴き,覚えよう
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- 〈3年〉「子どもの名前」を繰り返し入力する機会をもつ
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- 〈4年〉名前を正確に覚えるための工夫
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- 〈5年〉まずは「絶対に覚える」と心に決めること
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- 〈6年〉カードと座席表と顔写真で覚える
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- 「語り」で描写!あの子ができたドラマ100人物語 (第37回)
- 10までの数の読み書きができるようになるまでの道のり
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- すきま時間に子ども熱中!すぐに使える“わくわく問題” (第13回)
- 準備なし!でも熱中できる問題
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- 向山型算数セミナー
- 年度始めは90点でスタート
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- 腹の底からの実感!向山型算数を知る前と後
- サークルで学び,我流を排する
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- 正しい修業が事態を打開する
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- たった1時間で変わった!
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- 論文ランキング
- 1月号
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- TOSS最新情報
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- 読者のページ
- デジタル機器の価値は子どもの事実で検証する
- 編集後記
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- 1日1問「子ども算数検定」 (第1回)
- 4月
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- 向山型算数に挑戦/指定教材 (第151回)
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〈巻頭論文〉算数授業へのこだわり レベルの低いデタラメな「学び合い」の授業
向山 洋一
あきれるほどひどい「算数の授業」の映像を見た。ユーチューブで公開されている,新潟県里公小学校の全校「学び合い」算数という授業である。
体育館に,全校児童が集められる。各学年の担任が,画用紙に書いた「本時の学習」のような内容を読み上げる。字が小さいし,指示がいくつもあって,よくわからない。
画用紙なしで,口頭で指示する教師もいる。
その後,子どもたちは,7,8人ぐらいのグループをつくって,体育館に腹ばいになる。
机も椅子もないので,床に,寝そべるような姿勢で,「問題の話し合い」を始めるのだ。
学年が違う所に行って,教えてもらうのもありである。
教師が,子ども放ったらかして,やらせっぱなしにしている。
子どもたちはグチャグチャだ。
45分授業であるが,30分ほど授業の形になっている。「4割近くの授業時間」がロスしている。実に奇っ怪だ。
第1に,こんな「授業」では,進度が遅れるに決まっている。1年間の授業進度がどうなっているのか,調査が必要だ。
第2に,こんな「授業」では,学力がつかない。学力の評定はどうなっているのか,調査が必要だ。1つや2つの事例でなく,全校調べる必要がある。
第3に,発達障がいの子への対応が全くされていない。ドクターが「絶対やるな」と言われる「放置」「怒鳴る」行為がされていることが考えられる。
第4に,子どもの交流は少しできるかもしれないが,逆に,グチャグチャになって「崩壊」した学校もあるはずだ。
第5に,教師ぬきの「子どもの学び合い」のレベルなんて,低いに決まっている。レベルを調べる必要もある。
例えば,「跳び箱が跳べない子」について,いくら話し合っても跳べるようにならない。
向山式指導法を身につけた教師だけが跳ばせられるのである。
例えば,水泳,ピアノ,踊り,書道等すべてのスポーツ,芸事,学問は,「上級者」「指導者」「教師」がいてこそ上達する。子どもだけの話し合いで上達することはない。
例えば,「学び合い」の「学習指導案」には「学習活動」だけが表記されている。
授業とは,「教師」がいて「生徒」がいて成立する。
教師は,「教授活動」をして,生徒は「学習活動」をする。表現はいろいろあるが,つまりは,この教師・生徒の両者の往復活動によって授業は成立する。古今東西の鉄則である。然るに,「教師」の役割を放棄してしまっているのである。教育文化の全否定ともいうべき暴挙である。
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- 明治図書