- 特集 総合でプロジェクト学習―授業モデル37
- 総合でプロジェクト学習―どんな可能性があるか
- 日本の伝統食を生活に生かそう
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- 地域の身近な特色をテーマにして動機付けを図る
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- プロジェクトを組むのは教師
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- 蚕、シルクスカーフ、絹の道
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- プロジェクトで成果重視を
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- “プロジェクトX”はなぜ成功するのか
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- 「提案」型学習へ
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- 総合力を発揮する場
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- 教師の力量無くして、可能性はない
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- 総合のプロジェクト学習―古今東西の追試したいモデルとは
- 「子どもたちの学習意欲に添う」プロジェクト
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- 一年間にわたって醤油づくりを追究
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- 董枝明の授業「恐竜発掘を体験しよう」に学ぶもの
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- キルパトリックに学ぶ
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- そもそも“プロジェクト学習”とは
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- シンポジウム
- 提案
- 総合でプロジェクト学習―こう考える・こう創る―“体力主義的学力づくり派”vs“総合の本命”―
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- 提案への意見
- これで学力がつくのか―方法論あって内容論なし
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- プロジェクト学習には大きな教育的遺産がある
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- 経営者感覚のプロジェクト設立と運営
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- 「主体形成」につながる総合のプロジェクト学習
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- 「総合学習」アンブレラ理論へのシフトを
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- 提案への意見を読んで
- プロジェクト学習は総合的な学習の価値を高める
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- 03年度“総合でプロジェクト学習”に取り組む勉強ポイント
- プロジェクト総合学習の到達点としての「子どもの達成度」をどのようにイメージするか
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- これが成長への戦略…意思・ミッション・明確なゴール!
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- まず自己点検と見取図づくりを
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- 私が03年度取り組みたい“総合でプロジェクト学習”―テーマ・素材・展開のアウトライン―
- 地域の特色をプロジェクト学習にしよう
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- 校庭の樹木・神社の樹木にこだわってみる
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- ゴールを明らかにすることで変わった生徒の姿
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- これから必要なのは命と健康のリテラシーだ!
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- 私が薦める“総合でプロジェクト学習”の企画構想はこれだ!
- 河川のプロジェクト学習
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- 「本物のプロジェクト」で本物の力と自信を
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- “元祖プロジェクトX”から学ぶ総合学習
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- 内容を厳しく吟味した上で「研究班」を設定する
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- 総合でプロジェクト学習 推進の隘路とどう闘うか
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- 〈コピーOK、子どものやる気に火をつける〉“総合でプロジェクト学習”のフォーマット
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- 地域素材で創る総合的学習―プロの手法に学ぶ (第10回)
- 「火山の恵み」の授業で、阿蘇に誇りを持たせる
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- 私の英会話授業&教材キット (第10回)
- 英会話の授業は、「もの」をそろえることから始まる
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- ウェッブで調べ学習:ポイントはここだ! (第10回)
- 多面的にものごとをみる手がかりに
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- 知の成長を刺激する“総合的学習の教材ツール” (第10回)
- THE鉄腕Dashから見える生活―環境哲学の学び方
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- 子どもの姿から診る“総合の好感度” (第10回)
- 子どもの好感度から、欠けているものが見えてくる
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- 総合的学習の評価―何を見とり、どう返していくか (第10回)
- カリキュラムは自分探しの旅のプログラム
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- 説明責任を果たせる総合的な学習の十分条件 (第10回)
- 評価結果の通知システムを作る
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- 学習指導から考える“学力論” (第10回)
- 「できる」子の楽屋裏
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- 世界で進む“総合・体験・サービス学習” (第10回)
- 戦後日本の「新教育と社会科」に学ぶ(1)
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- 〜梅根悟の教育遺産を中心として〜
- 体験で語る“小学校英語の発進・ここがポイントQA” (第10回)
- 発達段階に対応した指導計画づくり
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- 地域素材で創る総合的学習―プロの手法に学ぶ (第10回)
- 「火山の恵み」の授業で、阿蘇に誇りを持たせる
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- 編集後記
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- 盲導犬―福祉の授業で取り上げたい“実像” (第10回)
- 盲導犬の入手方法やエスカレーターの利用法、ポストの教え方等さまざまな仕事を紹介
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編集後記
○……ある附属の先生から「プロジェクト学習というと、グループ学習のことだと思っている人が多い」というお話を伺い「え、えー」と思いました。まさか、NHKの人気番組「プロジェクトX」と一緒にしているわけではないとは思いますが。
ところで、プロジェクトという言葉を字引で調べると、「研究や事業などの開発計画」とあり、プロジェクト・チームは、「恒常的業務以外の計画を実施する際、必要な能力を持つ人を各分野から集めて編成する組織」(前記のNHKのプロジェクトXがまさにこれにあたりますが)とありました。
いずれにしても「長いスパンで、目的意識というか、結果到達点のイメージをしっかり把握して取り組む研究的学習」というようなことで、大雑把なくくりは出来るように思います。
最近でた寺本潔編著「川のプロジェクト学習」には、こういう説明があります。
「河川環境づくりへの参加を果たす一連の活動は、明確なねらい(目標)がないまま、牧歌的に川と親しませるだけにとどまっていては不十分だろう。
必ずカリキュラムとしてのつみあげを意識し、どういった資質や能力が身につくのか、環境改善に具体的にどのように寄与するのかといったプロジェクト(計画立案)型の学習スタイルを採用することが望まれる。具体的なテーマ(ねらい)の設定、多様な学習活動、合意の形成、実践の試行、フィードバック(地域への貢献や自分自身への振り返り)などのプロセスを大事にすることが「川のプロジェクト」の基本に据えられなければならない。」
とありました。
総合の立ち上げというか、イメージづくりに大貢献した上越市の大手町小学校の川の学習などは、プロジェクト学習の代表―といえると思います。
本号では、本格実施の前に、とかく熱が冷めた…といわれる総合的学習。せっかく多大な期待のもと創設されたこの時間を、本来の姿で取り組まずして葬りさっていいのか―という問題意識で特集を企画しました。
(樋口雅子)
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- 明治図書