- 特集 総合でする“新しい学力づくり”の提案
- 中教審の「習得型学力と探究型学力」定義をどう考えるか
- 習得型と探究型を分離せずに、統合して育てるために「単元」がある
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- 二分法の学力論で授業は成立するか
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- 教育の論は授業場面から考える
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- 次世代学力の明確化が重要である
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- 現象の説明と実践の創造という目的
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- 習得型教育と探求型教育の融合を促進するキャリア教育
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- 習得型学力と探究型学力をつなぐもの
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- 百花繚乱の学力論を眺めて楽しむ
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- 「やむにやまれぬ思い」をどのように引き出すか
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- 新しい学力―習得型と探究型の相乗的相互活用の提案
- 活用過程の開発を例に
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- 評価基準の開発を例に
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- 片上・田中論文を受けて
- 知の総合化をめざした合科的・関連的指導で二つの学力は同時に高まる
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- 教科との有効関連
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- 子どもが学びを自覚できる活動を組織する
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- 総合におけるねらいと学習過程の構造化
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- 習得型指導と探究型指導の並行活用の具体像の提案
- 教えて考えさせる方式を例に
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- 基礎基本とネタ開発の並行方式を例に
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- 佐々木・有田論文を受けて
- 現実社会に生きる学習者サイドの習得と探究
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- 教えたいこと・身につけさせたい力を明確に持つこと
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- 教えたいことを前面に出さない教師のゆとり
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- 現場人に合っている提案だ
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- “教科の学力”と“総合の学力”をインターフェイスする
- 国語と総合のインターフェイス
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- 算数と総合のインターフェイス
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- 社会と総合のインターフェイス
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- 理科と総合のインターフェイス
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- 音楽と総合のインターフェイス
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- 図工と総合のインターフェイス
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- 体育と総合のインターフェイス
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- “習得と探究”の並行型学力づくり:具体像の紹介
- 国際理解:習得型と探究型の並行活用の具体像
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- 情報:習得型と探究型の並行活用の具体像
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- 環境:習得型と探究型の並行活用の具体像
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- 福祉:習得型と探究型の並行活用の具体像
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- 健康:習得型と探究型の並行活用の具体像
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- あなたの指導はどちら型? 習得型指導と探究型指導:自己チェックのポイント
- 発問―習得型と探究型はどこが違うか
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- 板書―習得型と探究型はどこが違うか
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- 助言―習得型と探究型はどこが違うか
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- 討論テーマ―習得型と探究型はどこが違うか
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- テスト問題―習得型と探究型はどこが違うか
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- 宿題―習得型と探究型はどこが違うか
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- “和食パワーの秘密”探検―食育の授業づくり (第9回)
- 野菜、穀物は重要な栽培植物である
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- キャリア教育―総合で授業化する具体案 (第9回)
- キャリア教育は「生徒指導」の領域では?
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- “設定された体験”から脱皮するプラスα (第9回)
- 相手の目線に立つ車いす体験 パートV!
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- 新指導要領改訂と授業づくり (第9回)
- 総合的な学習の時間 育てたい力の明確化
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- 総合でする子どもの実技体験
- 国語力を育てる体験活動 (第9回)
- 自分らしく表現する術の獲得―単元「海の生き物博士」3―
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- 算数力を育てる体験活動 (第9回)
- 昔の小数表記はこんなに使われている!
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- 理科力を育てる体験活動 (第9回)
- 子どもを野外調査に連れ出そう
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- 社会科力を育てる体験活動 (第9回)
- 「手は頭をつくる」―Web2.0がやってきた―
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- 総合的な学習の時間で行なう将棋指導 (第9回)
- 年間指導計画とその学習内容(第九回)
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- 日本の伝統文化を授業する―生きる喜びを表現=調べる・造る・演じる (第9回)
- 「食習慣」「日本食の歴史」「箸づかい」の授業
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- 編集後記
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- 小学校英語で使えるピクチャーカード〜コミュニケーションの力を育もう!〜 (第9回)
- クイック質問ゲーム(低中学年)
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編集後記
○…昨年10月26日の中教審答申「新しい時代の義務教育を創造する」には、めざすべき学力像として、
「習得型の教育(基礎的な知識・技能の育成)と探究型の教育(自ら学び自ら考える力の育成)」とに整理され、その関係は、「対立的あるいは二者択一的にとらえるべきものではなく、この両者を総合的に育成すること」
と明記されたことは、大変示唆に富んでいると思います。
というのは、いままでとかくに、「基礎基本の学力が大事」か、「そういう次元だけに学力をやせて捉えてはならない、もっと豊かな学力観を」というような捉え方で、どちらが上位概念か、みたいな論じられ方がされてきたと思うからです。
この答申は、そういう考え方を否定し、両者を並行的に育成すべきだといっているわけです。
たしかに、それはそうだ!と思う反面、では、いうところの両者を総合的に育成するなどということが、実践の場で可能なのかと、誰しも疑問に思うのではないでしょうか。逆にいえば、そういうことがむずかしいから、総合的学習の時間が創設されたのではないか―という気もします^nが〜。
もちろん、この習得型と探究型が同一価値を持ち、同一線上に位置づけられるとすれば、本当に実りある学習が実現するのではないかと思います。
また総合こそ、そういうねらいで実践を進めていく必要があるのではないか―そんな願いをこめて実現へのご示唆をいただきたいと願いました。
(樋口雅子)
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