- 特集 特別支援学校のセンター的機能の充実と小・中学校との連携
- 特集について
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- 総論
- [特別支援学校の立場から]福井県方式による特別支援学校のセンター的機能の展開
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- [小・中学校の立場から]特別支援学校のセンター的機能に期待すること
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- 事例
- [研修]支え合いわかちあってネットワークづくり
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- [研修]本校における小・中学校の研修協力機能について
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- [幼児期/相談]特別支援学校から幼稚園へのサポート
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- [幼児期/相談]幼稚園における特別支援学校との連携
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- [教材・教具]わかり、落ち着き、自ら動けることをめざして
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- [教材・教具]子どもがわかる環境づくり
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- [地域支援]チームを組んで
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- [地域支援]共に歩もう
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- [巡回相談]教育相談コーディネーターと連携した巡回相談
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- [巡回相談]一人の力には限界が
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- [居住地交流]新たな地域の創造に向けた、総合支援学校〈育〉支援センターの取り組み
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- [居住地交流]連携は、新たな発展を生む
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- [新しい特別支援学校の試み]互いの多様性を認め、尊重し合うノーマライゼーションスクールの取り組み
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- 「支援ツール」で子ども生き活き! (第4回)
- こころの温度計
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- 〜怒りの感情の認識のために〜
- 授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第59回)
- これは使える!100円ショップ探検隊2
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- 提言
- 中教審「特別支援教育特別委員会」《素人》委員長からの提言
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- アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
- どんどん場所や人を変えてやってみよう!
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- どきどき!喫茶「画廊」へようこそ!
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- 授業を面白くする手づくりグッズ
- てんてんまるシールぺったん、ことばの変身
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- 積み木ゲームによるソーシャルスキルトレーニング
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- 子ども生き生き・学習&遊び
- 【ことば】伝えたい気持ちと技術を育てる
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- 【かず】5玉そろばんを使って、数えよう
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- 【音楽】思い切り太鼓をたたこう!
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- 【造形】おしゃれな木
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- 【運動】かるく握ってかるく引く!頭脳プレーの駆け引き綱引き!
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- 【自立活動】いつのまにかできちゃった!
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- 特別支援新教育プログラム (第4回)
- 平成18年度の特別支援教育体制推進事業から@
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- コーディネーター便り (第4回)
- 校長としてやりたいこと
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- わが校のセンター機能づくり (第4回)
- 子どもたちの健やかな成長に携われる学校を目指して
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- トピックス (第4回)
- 「特別支援教育推進通知」等について
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- 特別支援教育・わたしのHP (第4回)
- 「認知の学習」シリーズ
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- フォトライブ「授業」PART14/京都教育大学附属特別支援学校 (第1回)
- 作業学習「中学部」花壇づくりは授業づくり
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- 就労支援/特別支援学校知的障害教育校高等部における進路指導の実際 (第4回)
- 就労をめざす生徒への指導―来春の就業を目指した支援―
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- 情報機器のなるほど活用術 (第4回)
- ケータイプリンタ活用術
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- ソーシャルスキル・トレーニング (第4回)
- ソーシャルスキルの基本
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- 〜情報の発信と受信〜
- 続・「のぞみ牧場学園」奮闘記 (第4回)
- 笑い
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- 特別支援学校の授業づくり (第4回)
- 子どもは何を学ぶか
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- 発達障害の子どもたち (第4回)
- 自閉症スペクトラム障害
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- 自閉症指導最前線 (第4回)
- 自閉症のある子どもの学びを推進するために
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- 〜ステップ4 自閉症教育チェックリスト内容〜
- 編集後記
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◆特集について
特別支援学校のセンター的機能の充実と小・中学校との連携
学校教育法等の一部の改正がなされ,平成19年4月1日より,盲・聾・養護学校は,特別支援学校としてスタートしました。今後,地域において特別支援教育を推進していく上で,特別支援学校は中核的な役割を担うことが期待されています。
「特別支援学校のセンター的機能の充実と小・中学校との連携」という特集テーマからもわかるように,本号では,連携(支援)の受け手である小・中学校等の状況(ニーズ)にも触れながら,最新のセンター的機能について特色のある実践例を具体的に示していただこうと考えました。
特別支援学校のセンター的機能について,学校教育法71条の3では,「特別支援学校においては…幼稚園,小学校,中学校,高等学校又は中等教育学校の要請に応じて…児童,生徒又は幼児の教育に関し必要な助言又は援助を行うよう努めるものとする」と規定しています。この規定は,今回の改正において,新たに設けられたもので,特別支援学校のセンター的機能について定めたものです。今後,小・中学校等においては,特別支援学校に対して要請する支援の中身等についてあらかじめ検討し,整理しておくことが求められることになります。
さらに,特別支援学校のセンター的機能について中教審は,@小・中学校等の教員への支援機能A特別支援教育等に関する相談・情報提供機能B障害のある児童生徒への指導・支援機能C福祉,医療,労働などの関係機関等との連絡・調整機能D小・中学校等の教員に対する研修協力機能E障害のある児童生徒への施設設備等の提供機能,と例示しています。しかし,ここで例示されたセンター的機能を一律に全ての特別支援学校が担うこととするのは,現段階では現実的ではなく,各学校の実情に応じて弾力的に対応していくことになります。
これまでも,盲・聾・養護学校学習指導要領において,盲・聾・養護学校は,「地域の実態や家庭の要請等により,障害のある児童生徒等又はその保護者に対して教育相談を行うなど,各学校の教師の専門性や施設・設備を生かした地域における特殊教育に関する相談のセンターとしての役割を果たすよう努めること」とされ,すでに様々な形で,地域の小・中学校等の教員や保護者に対する教育相談等の先進的取り組みが一部に展開されてきました。
本号では,先進的な事例を紹介するとともに,連携(支援)を受ける小・中学校等の視点も交えながら,特別支援学校のセンター的機能の充実について考えてみようと思います。
「特別支援教育の実践情報」編集代表/東洋大学教授 宮ア 英憲
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