特別支援教育の実践情報 2008年1月号
これからの自閉症教育

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特別支援教育の実践情報 2008年1月号これからの自閉症教育

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2007年11月15日
対象:
小・中
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 これからの自閉症教育
特集について
宮崎 英憲
自閉症と学校
自閉症教育のシステム改革に向けて
小林 重雄
教育的ニーズの違いによって多様化する教育の場
東條 吉邦
自閉症の障害特性を尊重する
小塩 允譲
自閉症の特性を考慮した通常教育の在り方
廣瀬 由美子
これからの自閉症教育実践
特別支援学校の実践
東京都における「自閉症の教育課程」と「社会性の学習」
伴 光明
自閉症教育に自立活動を中心に据えた教育課程で取り組む
馬場 信明
児童生徒の現在から将来につなげていく教育の実現のために
岩嵜 伸浩
情緒障害学級の実践
下学年・上学年の指導課題と学級担任・保護者との連携
内田 真弓
二次障害をときほぐし肯定的な自己理解を図る
渡辺 圭太郎
固定学級だからこそできる支援と子ども理解の広がり
橋 裕子
通常の学級の実践
学級集団の中で成長する子どもたちのための支援
楠原 薫
自閉症教育のための基礎知識
【アセスメント】面接・検査・観察を通じたアセスメントと生態学的アセスメントについて
野呂 文行
【行動コンサルテーション】行動分析学にもとづく間接的支援技法
大石 幸二
【専門家支援】障害のある子どもの担任教師のための自己研修による授業改善
井上 雅彦
【保護者(母親)支援】家族との連携の観点から
永井 洋子
「支援ツール」で子ども生き活き! (第5回)
“お買い物”って楽しいね!
飯島 貴英
〜母親と一緒に買い物ができるようになるための取り組み〜
授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第60回)
なんちゃってギター エアギターでギタリスト
亀田 長治
提言
6−3−3制の学校制度の改革を真剣に考えよ!
安彦 忠彦
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
生徒が広い空間で不安にならないように
安藤 隆治
自分の世界を表現しよう!〜学習意欲を高める表現活動の工夫〜
大谷 幸恵
授業を面白くする手づくりグッズ
うたっておぼえよう「助数詞」
上原 淑枝
百円グッズで作る!ペグ差し教材
西村 恭子
子ども生き生き・学習&遊び
【ことば】「これ・それ・あれを使おう」
木津 美佐緒
【かず】「お楽しみ会を開こう」で買い物学習
岡田 克己
【音楽】音楽に合わせて空に絵をかこう
齋藤 一雄
【造形】クラスのTシャツをつくろう
福田 浩
【運動】「できた」が見える体育
佐々木 大助
【自立活動】「好きなこと」や「好きなもの」を見つけよう!
増田 日出之
特別支援新教育プログラム (第5回)
特別支援教育支援員の配置について
樋口 一宗
コーディネーター便り (第5回)
特別支援学級は今!
本多 秀年黒川 君江
わが校のセンター機能づくり (第5回)
関係機関と連携した教育相談の取り組み
木村 政子
トピックス (第5回)
学校施設整備指針の改訂及び概算要求について
石塚 謙二
特別支援教育・わたしのHP (第5回)
「国語の学習」シリーズ
神佐 博
フォトライブ「授業」PART14/京都教育大学附属特別支援学校 (第2回)
中学部/「花壇づくりは授業づくり」〜『花壇づくり』の実践を通して 2.「教材・教具」を考えよう!〜
中川 宣子
就労支援/特別支援学校知的障害教育校高等部における進路指導の実際 (第5回)
就労をめざす生徒への指導―来春に向けた具体的な支援―
阿出川 誠
情報機器のなるほど活用術 (第5回)
あると便利な小道具活用術
亀田 長治
ソーシャルスキル・トレーニング (第5回)
アンガーマネジメント
高山 恵子
続・「のぞみ牧場学園」奮闘記 (第5回)
「生活言語」と「学習言語」
津田 望
特別支援学校の授業づくり (第5回)
教材を媒介するということ
太田 正己
発達障害の子どもたち (第5回)
発達障害のアセスメント
萩原 拓
自閉症指導最前線 (第5回)
自閉症のある子どもの学びを推進するために
齊藤 宇開
〜ステップ5 自閉症教育のキーポイントの活用〜
編集後記
宮ア 英憲

特集について

これからの自閉症教育


平成13年の1月に発表された文部科学省の「21世紀の特殊教育の在り方について」(最終報告)の中で,自閉症児の教育について,自閉症の独自の教育とその研究の必要性が示唆されました。この最終報告から約6年ほどで,日本の様々な地域,学校,研究機関等で,自閉症の教育の充実や推進への取り組みがなされてきています。今まで,日本の教育において,自閉症の教育は,知的障害の教育に組み込まれる形で取り組まれていました。しかしながら,これからの自閉症教育の取り組みは,知的障害という障害特性に注目するのみでなく,自閉症の障害特性に注目した自閉症教育の新たな開発でなければなりません。

これらの取り組みは,例えば,知的障害をあわせ有する自閉症の子どもだけで編制した「自閉症学級」の設置の試みや自閉症の障害特性に応じた教育課程の編成の試み,自閉症の障害特性に配慮した指導内容・指導方法の開発等,多岐にわたっています。

また,自閉症という障害に注目すると,自閉症の子どもたちは,通常の学級から特別支援学級・特別支援学校と幅広く学校に通学しています。平成19年度から特別支援教育がスタートしました。特別支援教育で注目されている「発達障害」の子どもたちの中核は「自閉症スペクトラム」の子どもたちです。

このように自閉症教育は一部の学校だけで取り組まれるものでもなく,また,学級編制から教育課程,具体的指導方法まで,ひろい教育課題にかかわる事項です。

そこで,今回のこの特集は,「これからの自閉症教育」とし,現在,日本で行われている自閉症に関わる様々な教育的取り組みをここに紹介することにしました。現在の日本における先進事例を紹介することで,これからの日本の自閉症教育の充実とより一層の推進の一助になればと考えています。

「特別支援教育の実践情報」編集代表/東洋大学教授 宮ア 英憲

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