- 特集 子育ての不安に答えるプロの意見
- わかりやすくシンプルな学び方を身につけさせよ
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- 保護者会でよく出る28の質問
- 足し算ができない
- 10の分解をスムーズにすること
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- 学力は豊かなコミュニケーションから
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- 引き算ができない
- 楽しく繰り返し練習ができ、目で原理がわかる百玉そろばん
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- 一家に一台“子供用”百玉そろばんを
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- かけ算ができない
- 楽しく九九を覚えましょう
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- 一目で量がわかる「かけ算九九尺」で覚える
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- 割り算ができない
- かけ算ひき算とアルゴリズムで覚える
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- わり算は、補助計算でマスターできる
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- 文章題ができない
- やっぱり「教科書」が一番!
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- 文章題を克服する5つのステップ
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- 漢字ができない
- 画数を唱えながら指書きをさせましょう
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- 忘れてあたりまえ、繰り返しが記憶を定着させる
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- 音読が下手
- 音読が上手になるためには、まずは音読を好きになること
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- スラスラと音読できるまでのステップ4
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- 本を読まない
- 面白い本を紹介し、読書のきっかけを作る
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- 親子で読書を楽しみましょう
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- 国語テストができない
- すらすら音読、正しく書き写す練習から始めよう
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- 子どものテストから、間違いのパターンに応じてアドバイスをしていく
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- 社会科が苦手
- 「地図帳調べ」で、子どもが社会科好きになる
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- 教科書を読み、資料の読み取り方法を教える
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- 理科が苦手
- 上手く接したり育てたりすることで苦手を克服
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- まず、理科を好きになることが大事
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- 跳び箱ができない
- 跳び箱は10分で跳べるようになります!
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- とっておきの方法があります!
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- 逆上がりができない
- 逆上がりにつながる運動+くるりんベルトで楽しくできる
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- もっと気楽に、「くるりんベルト」で練習しよう
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- 二重跳びができない
- こんな方法であこがれの二重とびができる
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- 基礎技能は30秒で70回、そして「スーパーとびなわ」
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- 絵が下手
- 絵の下手な子は描く方法を知らないだけ
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- 描き方を教えれば、絵は上手に描けるようになります
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- 工作が下手
- 自由に作る機会をあげてください
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- 「作る喜び」「作ったもので遊ぶ喜び」の体験で工作が好きになります
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- ノートが汚い
- ノートはぜいたくに使う
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- 子どもに伝わる具体的な言葉で助言する
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- 忘れ物が多い
- 担任と保護者の連携で忘れ物を減らしましょう
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- アドバイス&ほめることで習慣化を図ろう
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- テレビゲームに夢中
- 頭から「ダメ」といわず、「ルール化」「習慣化」の機会として
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- ゆるやかな約束を決め、理由の説明をしっかりと
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- 夜遅くまで起きている
- 睡眠時間の確保は、親の大事な仕事です
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- 「夜遅くまで起きていると、勉強に使われるエネルギーが…」
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- 友達がいない
- 人との付き合い方の「見本」を提示し、「基本形」を身につけさせる
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- アドバイスよりも対話ができる関係づくりから
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- いじめられる
- 情報収集、早期に事実連絡、お礼とその後の記録
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- 毅然と「イヤ」と言う子を育てましょう
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- 親子の会話が少ない
- ノートをきっかけに子どもをほめてお話をしましょう
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- 一日を振り返り会話の場面を思い出す
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- 何をしつけたらいいか
- 靴やスリッパをそろえることが自然にできるように
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- 「あいさつ・返事・後片付け」を根気よくしつける
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- お小遣いはどのくらい
- 親が子どもの成長を見ながら決める
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- おこづかいは金銭感覚を身につけるためのしつけ
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- 子どもが万引きした
- 原因を親が謙虚に受けとめる
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- 親が誠心誠意謝っている姿を子どもに見せる
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- 先生の教え方が分からない
- 担任の先生にTOSSデーを紹介し、子どもTOSSデーに参加することで解決します
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- 「おたよりノート」を利用しましょう!
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- 子どものクラスが荒れている
- 保護者の連携で担任を支える
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- 注意してほしい二つのこと
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- ミニ特集 なわとびがみるみる上達する指導法
- なわとびの上達には指導のコツがあります
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- なわとび上達法
- 子どものやる気を引き出す縄跳び上達システム
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- 級表とビニルテープでやる気を引き出す
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- 良い教材と的確な指導技術が必要です
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- 上達するまでのドラマ・上達後のドラマ
- クラス一丸となった長なわとびでドラマは起きた
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- イラストで見る家庭教育のポイント (第20回)
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- 家庭教育のポイント (第20回)
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- 〜二歳児の幸せ意識〜
- 校長が語る子育ての極意
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- 感性の教育こそ。(その1)
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- 待ちにまっていた企画です!〜子どもTOSSデーに参加された保護者との座談会〜
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- 小3/向山型算数で自信を持ったA君
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- 心に残る名作・名詩―父を思う・母を思う―
- 「真っ直ぐでも曲がっていてもきゅうりはきゅうり」
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子育ての不安に答えるプロの意見
わかりやすくシンプルな学び方を身につけさせよ
向山洋一
本誌編集長/日本教育技術学会会長/千葉大学非常勤講師
無料の世界最大の教育情報サイト、インターネットランド主宰
TOSS(会員1万名の教師の研究団体)代表
先日、読売新聞主催の「教師力セミナー」が、東京国際フォーラムで開かれました。
会場には、千名の参観者がぎっしり。
私たちは、TOSSのさまざまな授業場面を二十コマ紹介しました。私がミニ講座、師尾先生もイソップの授業をしました。
TOSSの十名ほどの教師が次々と、さまざまな授業をしました。会場はシーンとなって、くい入るように見ていました。
九十分ピッタリで終了すると、嵐のような拍手でした。問いあわせが山ほどありました。
この時の様子は十月四日頃、読売新聞で大きく紹介されます。
保護者もたくさん参加していました。
さて保護者会のときに、いろいろな質問をされます。
質問は「我が子の当面する重大問題」なのです。親からの質問は、時代が違っても、地域が違っても共通することがあります。
私が、よく出会った質問を紹介して、私の答も書いていきます。
私は質問をするときは「どんなことをしていたのですか」と聞くことにしています。
親の努力には、すばらしいことがいっぱいあるからです。
*
教科書を読んだり、本を読んだりするときにつっかえる子の指導について、聞かれることがあります。
向山のA
小さいころの読み聞かせも重要です。
声を出して本を読ませる――音読させるということは、家庭では軽視されがちです。
ところが、これはたいへんに重要なことです。本をスラスラ読めるかどうかで、国語の力が決まるといっても過言ではありません。
また、拾い読みしかできない子は、他の教科でも確実に遅れてきます。言葉をとらえることができないので、書いてあることを理解できないからです。ですから、国語でつまずいた子に対しては、音読させるということは最も効果的なのです。
参考までにいいますと、音読ができない子は、母親が小さいころ本を読んでやったり、お話を聞かせたりしていない子に多く見られます。つまり、子どもなら、だれでも知っているであろう昔話のたぐいを知らない子に多いのです。
こういう子は、一年生のクラスで一割強――五人程度います。
その意味では、国語の力は、小学校以前にある程度決まっているともいえるわけです。
音読させたら、ほめてあげることが大事。
さて、子どもに音読させる方法はいろいろとあります。
ある親はまず読み聞かせをした≠ニいいます。とても大事なことです。それも、子どもが選んだ本を読んでやるというのが、賢明です。読み聞かせをする場合は、子どものレベルを気にせず、好きな本を、それもせがまれたら何度でも読んでやることが、重要なのです。
子どもの読んでいるのを聞いてやるときは、何でもいいから具体的にとりあげてほめてやることです。
「昨日より上手だったよ」
「会話のところが感情がこもっていたよ」
「むずかしい字をよく読めたね」
ほめてこそ、のばせるのです。
学校の教科書を読ませるとき、TOSSは次のような方法をします。
教科書のタイトルの横に、小さな丸を十個書きます。
一度読んだら赤くぬるのです。
学校で読んでも、家で読んでも、一回読んだら一個ぬります。
教師と親の役割は、「毎日毎日、ほめてやる」ことです。それだけでいいのです。
音読の力は、ものすごくつきます。
よく「音読カード」を発行している先生がいます。いくつもの観点から、評定して、親の感想を書くものです。TOSSは、この「音読カード」に反対しています。
第一の理由は、手間ばかりかかって、力がつかないからです。
更に、親の負担が大変です。
こんなことより、教科書の横の小さな丸を赤えんぴつでぬっていくシンプルな指導法が、効果抜群なのです。
*
漢字の教え方もよく質問されます。
向山のA
私は二十年ほど昔、「漢字の教え方をどうしているか、日本中の先生方千名ほどに聞きました。
その結論をひと言でいうと、次のとおりでした。
漢字の教え方は日本じゅうバラバラであった。
同じような傾向が見えないのです。
これは、私は予期していたことですが、しかしたいへんなことでもあります。
「漢字の教え方」というのは、「教育の方法」としては、基本中の基本です。
「基本中の基本」なのですから、何か「共通性」があってもいいと言えます。
「原則みたいなものがあって、それを踏まえている」ということです。
しかし、それがないのです。
これは、驚くべきことです。
「水泳を教える」とき、「自転車の乗り方」を教えるとき、そこには何かの「共通性」があります。
ここでは、くわしくふれませんが、何とおりかの基本のやり方があります。
しかし、「漢字を教える」ということには、それがなかったのです。
よくない例としては、「宿題としてノート一ページ」などという方法もありました。
もっとひどい例では、「忘れものの罰としてノート数ページを書いてくる」というものもありました。
こういう先生は、「腕の悪い教師」といっていいでしょう。それも、かなりのひどさです。
いちばん多かったのは、「書き順が書いてある教科書や漢字ドリルを見ながら、ノートに一〇字ずつ練習する」というような方法です。
中には「ノートに二行分」とかいうのもあります。
このような方法がいちばん多かったのです。ご家庭でもそうされているのではないでしょうか。
私に言わせると、これは三〇点ぐらいの方法です。「よいか悪いか」と問われれば、「どちらかといえば悪い教え方」というように答えます。
どうして「悪い方法」なのでしょうか。
それは「子どもが自分で学び方を身につける」という観点が不足しているからです。「やらせっぱなし」というところがあるのです。「漢字の教え方」は、先生によってバラバラです。
共通する原則なり、方法なりはないのです。「国民的合意はなかった」と言っていいでしょう。
ところが、ある種の先生がたには、共通性がありました。ある種の先生とは,全国的に著明な先生です。
大切なポイントはいくつかありますが、その中で、最も大切な点は、次のことです。
指で書けるようになるまで、鉛筆で書かせない。
漢字を覚えさせるときに、初めから鉛筆を握らせません。
まず、人さし指などで書かせるのです。
机の上で書かせたり、ひざの上で書かせたりします。
ところが、よりすぐれた先生がたの「漢字の教え方」の共通性はこれだけではありません。ほかにもあります。
書き順を正しく教える。
書き順を必ず正しく教えています。形が似ていればよいなどということは決してありません。
書き順は、教科書の巻末に書いてありますし、「漢字スキル」などにも書いてあります。
また、次のことも共通しています。
練習のとき、画数を口で唱えさせる。
黙って練習をさせません。口も活用します。
画数を言わせるのです。
たとえば、川という字なら、「イチ、ニイ、サン」と画数ごとに言わせて書かせます。
つまり「書き順」も「画数」も同時に練習させます。
これは、たいへんなことのようですが、慣れてしまえばなんでもありません。
同じ三画の字でも「川」と「山」は少し違いがあります。「山」ですと「イチ、ニーイ、サン」となります。折れ曲がるところをのばして言わせるわけです。
川 イチ、ニイ、サン
山 イチ、ニーイ、サン
このように、画数を口に出して言わせ、書き順を正しく書かせます。書けるようになるまで、「指」だけで練習させます。
指で書けるようになったら、「薄く印刷してある字」をなぞらせます。
漢字の練習帳には、一字か二字分、薄く印刷してあります。それをなぞらせるのです。
その後、白いマスに何字か練習させます。人によって三文字くらい、あるいは五文字くらいです。これで、新しい漢字を覚えることができました。
整理すると次のようになります。
〈漢字の練習の方法〉
@指書き…初めて出てきた文字を、「筆順」を見ながら、机の上に指で練習させます。まず指で書かせるのがいいのです。できるようになるまで書かせます。
Aなぞり書き…指書きができるようになったら、「薄い漢字」の上を鉛筆でなぞらせます。ていねいにやることがたいせつです。
B写し書き…なぞり書きをしたら、「白いマス」に書かせます。二字程度でいいです。
ここまでで、だいじょうぶなはずです。
念を入れるためには、子どもたちに指で空中に書かせる「C空書き」で確認します。
この指導法から作られたのが「赤ねこ漢字スキル」です。日本の教室で最も多く使われています。これまでに数千万冊です。「漢字の覚え方」をマスターすると、その子にとって「何百時間、何千時間もの漢字練習の時間」が節約されます。
一生を考えてみると、ものすごい時間をもうけることになります。
このような「上質の学び方」を身につけさせるのが、教師と親の責任なのです。
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- 明治図書