本日の動画
発達障害の子どもも一緒に楽しめるリズム遊び
「まねっこリズム」と「みなさんリズム」
※YouTubeの動画にリンクしています。
いかがでしたか。子どもたちの笑い声が印象的ですね。私はこの日、初めてこの子どもたちと会ったのですが、あっという間にこれだけの一体感ある空間ができあがりました。実は、この中には発達障害とうたがわれるの子どもも数人いるのです。しかし、映像を見ている限りまったく感じられないでしょう。発達障害の子どもが健常児と一緒に一つの活動をするために、何か特別な指導をしていたと思いますか? いえ、ヒミツは指導よりも、本日ご紹介する活動にあるのです。
だれとでもコミュニケーション!
特別支援学校の場合、一つの教室の中で様々な障害をもった子どもたちが学ぶ機会が多く、中には言葉でうまく自分の意思を相手に伝えられない子どももいます。そんな時に重要になってくるのが、ノンバーバル(非言語)のコミュニケーションです。相手の顔の表情を読み取ったり、相手の身振り手振り動作を見ながら様々な感情を判断するのです。
そんなノンバーバルのコミュニケーションが簡単にできるのが、問答形式(コール&レスポンス)のリズム遊びです。先生が行ったことに対して子どもが応える。あるいは、リーダーの子どもが行ったことに対してその他の子どもが応える。これだけでコミュニケーションが成り立ちます。
それでは早速、本日の動画でご覧頂いた問答形式のリズム遊びを二つご紹介しましょう。
リズム遊び@「まねっこリズム」のワンポイントレッスン
1小節単位の問答形式のリズム遊びです。
使うリズムパターンは、たった1つだけ。
このリズムにのって、「手拍子」「おなかをたたく」「ひざをたたく」「おしりをたたく」の4種類の動作から好きな3つを選んで動作をするだけです。簡単でしょう。
たとえば右のようにやってみましょう。同じ動作が複数回出てきてもOKです。まずは先生(またはリーダー)が行い、次に子どもたちが全く同じようにその動作を真似します。それをどんどん続けていきましょう。こんな簡単なリズム遊びですが、みんな必死で集中して先生の真似をしようとするうちに、知らない間に体でコミュニケーションをとることができるのです。
リズム遊びA「みなさんリズム」のワンポイントレッスン
先生が「みーなーさん」と呼びかけて子どもたちが「なんですか」と答えます。先生は、「こんなこっと こんなこっと できますか」と言いながら、様々なパフォーマンスをしてみましょう。子どもたちは、「こんなこっと こんなこっと できますよ」と言って、先生のパフォーマンスを真似します。
子どもたちは、先生の様々な動きに喜んで真似します。フラダンスの動きや、流行のポーズを入れるなど、子どもたちが予想できないような、びっくりパフォーマンスで盛り上がりましょう。
活動が盛り上がるコツは、「自分を見失う事!」「恥をかくこと!」です(笑)
子どもが「楽しんでいるか」が一番大事!
この活動をする際に一番大切なことは、「リズム遊びをとおして、子どもたちがリズム身体活動を楽しんでいるか」ということです。
私自身、これまでに、特別支援学校(知的障害)、聾学校(聾学校)、小学校通常学級などで様々な子どもたちと実践してきました。その経験をとおして実感したのは、次の二つです。
- 問答形式のリズム遊びは、子どもたちが仲間とリズムで同調し、一体感を感じながら自己表現することで、コミュニケーション能力を高める方法に有効であったということ。
- 特別支援の必要な子どもも健常児も、すべての子どもがともに楽しめたということ。
コミュニケーション能力とは何か。それは、言葉や文字で意味を伝えることだけではなく、顔の表情、声の調子、身振り手振りなども含めて、相手に気持ちを伝達する力だと私は考えています。
ぜひ、本日ご紹介したリズム遊びを実践して、クラスのすべての子どもたちと楽しくコミュニケーションしてみましょう!
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- 1
- 名無しさん
- 2012/11/16 13:41:15
できない子や、弱い子や、気に入らない子は無視したり、先生の都合で、週末呼びつけたり、人前で披露したり、先生の操り人形のようだった。