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前作『クロスワードで社会科授業が楽しくなる!』は1時間の授業のまとめに使うよう設計されています。それに対して本書は主に単元レベルでの活用を目指しました。単元のまとめとして、テスト前の復習として使える教材になっています。また、前作は「クロスワード」だけを教材にしましたが、本書は様々なパズルの教材としての可能性を追求しています。さらに、前作には入っていない新教育課程に対応した教材を本書では取り入れています。どちらも子どもたちが熱中します。
大切なのは次の2つの柱です。
@重点指導事項を教える日常的指導
A教えた重点指導事項の定着
@を教えるための教材が昨年出版した『社会科「資料読み取り」トレーニングシート』です。そしてAを教えるための教材が前作『クロスワード』と本書『面白パズル』です。
まずはこれらの教材を使って子どもたちに授業をしてみることをお勧めします。なお、『トレーニングシート』は今、学年別を執筆中です。
「個人差に対応する」とは個々の子どもたちの作業時間の差を埋めるということです。教材のシステム+授業のシステムで作業時間の差が埋まるように設計されています。ここでは詳細は紹介できませんが、パズルを早く終えた子を教師がすばやくチェックするシステムとチェックを終えた子にある作業指示を出すシステムです。こうすることでまだパズルを終えていない子の時間を作り出す工夫をしています。
「書く」ことは「考えること」です。子どもたちにも「書いた量が考えた量だ」と言っています。教師は意図的に子どもたちに書かせなくてはいけません。特に発問後、ノートに自分の意見を書かせるということを教育界の常識にしなくてはなりません。発問後、挙手した子どもを指名して進める授業をよく見ますが、あれでは反応の早い子どもだけで授業が進んでしまいます。書かせることで一人一人に考える時間を保証することができます。また、ノートに書かせるから教師の評価も全員に対して可能になるのです。書かせることで学力は伸びるのです。
これまでとは一味違ったパズル教材の提案です。ぜひ、本書を活用して子どもたちに楽しく重点指導事項を習得させてください。