不登校が過去最多、現場の実感は?
2024年1月16日に開かれた中教審初等中等教育文科会(第143回)の「不登校・いじめの状況と文部科学省における対応について」の資料によれば、不登校児童生徒数は過去最多を記録(約36万人)。小・中学校における不登校児童生徒のうち、90日以上欠席している児童生徒数、学校内外で相談・指導等を受けていない児童生徒数も過去最多(それぞれ約16万6千人、約11万4千人)という状況となりました。
文科省では、誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策「COCOLOプラン」を2023年5月に策定し、不登校により学びにアクセスできない子供たちをゼロにすることを目指すとしています。
コロナ禍という未曽有の環境に置かれた子ども達や先生方の負担は大きいところですが、皆さんの学校現場では不登校の増加やその対応について、課題をどれくらい実感されていますか?
集計結果
- 非常に感じている
- 77%
- ある程度感じている
- 20%
- あまり感じていない
- 3%
- まったく感じていない
- 0%
・小学校低学年からの保護者教育、啓発も大事。私立高校も含む授業料無償化は単なる票稼ぎで事態は悪化する。その予算はこっちに回してほしい。
社会的に多様性や子どもの意思を尊重しようとする傾向が強くなっています。そんななかで学校は未だに多様性や生徒の意思を尊重しようと傾向は低いままです。同調圧力、全体主義が根強く残っています。
私が経験した例ですが、合唱の行事がある。ある生徒は変声期に差し掛かり「歌いたくない」と主張する。しかし、全員強制参加の行事であり管理職含め各教員からも「行事をがんばれ」と激励され、周りもそんな雰囲気になってしまう。
→結果、その生徒は「学校に行きたくない」と不登校に。
必要なのは教員の業務の総量を減らすためにも、授業以外の活動の比重を下げ、生徒に選択の幅(参加しない自由)を持たせることではないでしょうか。