教員の人材確保に向けて優先度の高い課題は?
教員のなり手不足解消・優秀な人材確保に向けて、教員の待遇改善について中央教育審議会に諮問されたことを受けて、2024年2月14日より、中央教育審議会の特別部会にて教員給与の改善策に関する具体的な議論に入ったことが報道されました。
文部科学省が2022年度に実施した調査によると、月平均の残業時間は小学校で平均月41時間、中学校で月58時間に及び、仕事の内容・量の問題もかねてより指摘されています。
「教職調整額」の引き上げなどが論点とされていますが、教員の人材確保に向けた方策で優先度が高いものは何でしょうか?
集計結果
- 教員が担うべき業務の検討・仕事量の削減
- 66.1%
- 長時間労働を抑制する仕組みづくり
- 9.6%
- 手当の創設や「教職調整額」制度の改善
- 11.3%
- 多様な人材の登録、支援スタッフの大幅拡充
- 8.7%
- その他
- 4.3%
そう思ういろいろな理由はありますが、管理職が職員の業務内容等を把握できておらず、また業務の振り分けの責任を管理職が負うという意識が無い(薄い?)ことが大きいと思いました。そのため、職員が残業せざるをえなくなっている原因が明確にならず改善もできないのではないかと思います。
現場の管理職が現状を把握し、改善のための手を打てるような仕組みが必要だと思います。
私達世代が現役で採用されていた頃は、採用試験会場の教室を見渡し、この中から合格者は出るのだろうか…と思いながら、採用試験を受けていました。
今や、この中から不合格者は出るのだろうか…という現状です。
教員の質の低下と言われますが、それ以前に教員を目指す若い世代がいません。
現場では、自分の身は自分で守るしかなく、保護者からも、世間からも攻撃されても、誰も私達教員を守ってくれません。
若い世代が教員を目指さないのは、当然の現状です。
社会構造を根本的に変えて、学校の役割を精算したり、教員の社会的な権限を認めたりするべきです。
給料を上げるだけの単純な問題ではありません。