- 著者インタビュー
- 国語
全体の企画と進行は私が務めさせて頂いていますが、中学年は樺山敏郎先生、低学年は達富洋二先生がそれぞれ代表編著者となって下さっています(高学年は私が担当しています)。それぞれの学年に合わせ、担当者の持ち味が活きています。水戸部先生のご論考もいただいています。まさに方向付け、教材研究、実践案が三位一体となった本を目指しました。
「言語活動」では、子ども達の主体的活動、つけるべき力の焦点化、という二点が特に重要だと思います。あくまで学び手の「学び」「力」が中心です。それにはつけるべき力をより根源的に明確化させること、その力をどのような言語活動を通した学びの中で定着・向上させていくかを構想することが大切です。本書をその方向付け、教材研究、実践案として役立てていただければと思います。
ワークシートは学習の道案内としての大切な要素です。指導上の参考にもしていただけます。そのまま拡大コピーをして使って頂ければと思います。適宜ホワイトで消したりしながらオリジナルなものに調整していただくとさらにいいかと思います。紙幅の都合で十分な量ではないところが心苦しいのですが、いろいろと工夫・拡充していただけましたら幸いです。
国語の学習のなかにも「不易と流行」があります。まさに「流行」の部分がこの「言語活動の充実」と受け取られがちです。しかし、これまでにも先生方のご実践の中にこうした言語活動が数多くなされてきています。確かに国語教育は転換期を迎えていますが、表面的な形だけではなく、子ども達の力をどう伸ばすかをしっかり考えた新しい授業の形が必要です。それには「流行」の表面的なところだけでなく「不易」の部分も考えていかねばと思います。今後も現場の先生方と連携してがんばりたいと思います。ご提案ご意見などぜひお願いします。