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作文の力は「作文技術」を教え、習熟させることで身に付きます。作文技術と一口に言ってもその範囲は膨大です。すべてを指導しきれるものではありません。そこで、ぎりぎり最低限必要な作文技術に絞り、ピンポイントで授業することにしました。この作文の授業を「ピンポイント作文」と名付けました。
7つのピンポイント作文の授業を行うことで「正しい表記」「描写」「説明」「観察」「記録」「報告」「引用」「辞典活用」等の力をつけることができます。これらの作文技術を習得させることで「コミュニケーション能力」を高めることをねらいとしています。指導のポイントは「例示」を参考に書かせる授業システムにあります。
7つのピンポイント作文の授業で教えた作文技術を習熟させる必要があります。作文技術を繰り返し使って書く段階です。その習熟を家庭学習に求めました。日記指導です。毎日の作文で意図的・計画的に作文技術の習熟が図れるように「作文テーマ集」を2年分掲載しました。「視写プリント」は朝学習等で活用します。より効果的に作文技術の習熟を図るための補助教材です。
ノート指導こそが日常的な作文指導であると意識する必要があります。日常の中で指導するから力がつくのです。授業中、発問をしたら、ノートに自分の意見を書かせるようにします。その時、作文指導をするのです。アウトライン(文章の型)を教師が示し、その型を使って書かせることが基本です。
卒業した子どもたちにいつも感謝されるのが作文指導です。小学校でたくさん書く経験をしたことが中学校で役に立っているというのです。ピンポイント作文の授業と作文テーマ集を、学級の実態に応じてカスタマイズしながら使用してください。そして、子どもたちに圧倒的な作文力を身につけさせてください。