- 著者インタビュー
- 国語
単元を貫く言語活動から、アクティブ・ラーニングへと、国語の授業観が変化しています。国語は、一番授業時数が多い教科です。だからこそ、授業を仕組む教師自身がねらいとともに、ネタや調理法をもっていないといけません。また、あるアメリカの実験によると、楽しいと感じながら取り組んだグループと、つまらないと感じながら取り組んだグループの学習定着度に差があると言われています。「楽しく」感じた方が効果は高いのです。
まずは、教師自身が楽しいと思うことです。まずは、この本に載っている取り組みで、読者となる先生方がこれは、楽しいと感じたものを実践してみてくだささい。それぐらい先生ご自身の感覚を信じてもらいたいです。教材や取り組みありきではなく、目の前の子どもに、どう教材や取り組みを仕組んでいくかが大事だからです。
どれも印象に残っているというところが本音です。これまで、本書に掲載した2・3倍以上の取り組みをしてきましたが、手応えが今ひとつだったものは、今回の本には載せませんでした。「これは!」と思えるものを集めています。手軽なものは、漢字、音読、カード類でしょうか。45分間でなくても取り組むことができるからです。継続もしやすいでしょう。また、単元そのものを載せさせてもらっているものについては、教科書会社ごとにアレンジしていただければと思います。
まずは、ご自身や学年チームで取り組んでみられることをお勧めします。また、授業参観にも効果的です。保護者が自分の子どもが楽しそうに授業を受けていると「この先生に、安心して任せた」と思ってもらえることでしょう。「活動あって学びなし」とはならないように、ねらいを本書で確認して、取り組んでいただけると幸いです。本書では、荒れた学級でも効果抜群のネタも入れています。子どもの実態に合わせ、達成感を味わわせたいですね。
本書では、若手の先生がすぐに使えるよう、大まかな手順を掲載しました。中堅以上の先生方には、若手へのネタ提供として、ワークシートも載せています。また、家庭学習でも使えるような取り組みも入れています。学校に1冊あれば、急な自習も授業参観も大丈夫!という思いで書かせていただきました。ぜひ手にとっていただければと願っております。