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苦手な生徒の気持ちに思いをはせることです。
分からない、できない、楽しくないという辛さに共感することから授業改善は始まると思います。国語科という教科を好きだから、あるいは得意だから、国語科教師になったという方がほとんどです。辛い気持ちになったことはあまりないでしょう。だからこそ、辛い気持ちを想像し、丁寧に対応していくことです。
大いに役立ちます。
生徒の思考に寄り添い、「あいうえお」の生まれる授業の実現に近付くことができます。
「ああ」:気付き
「いい」:友達への共感
「うう」:困難さの自覚
「ええ」:疑問
「おお」:感嘆
こういった言葉を生徒が発する場面が生まれてきます。主体的・対話的で深い学びの実現に向けて、参考になると思います。
本書をきっかけにして、先生方の深い学びが実現することを願っています。
技術だけが独立してあるわけではありません。理念あっての技術です。まず、基礎・基本編で、技術がよってきたるところの考え方に触れていただけたらと思います。
具体的な指導技術については、これらを参考にして、違う教材ではどのように活用できるのかを自ら考え実践していただくのがよいでしょう。教師自身が本書をきっかけとして深く考えることです。
生徒たちをわくわくさせるような授業を目指すことだと思います。
そのためには、まず教師がわくわくすることです。どうすれば、わくわくするのか。まず、何かしらの手を打つことです。そうすると、生徒はどんな反応をするのか楽しみになります。このわくわく感が新たな授業をつくり出すと思います。
また、手の打ち方を学ぶには、読書が一番です。本を読むことです。
「一生の終わりに残るものは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」
情けないことに、定年退職前になって、やっとこの言葉の重みが分かってきました。
全国の国語科の先生方、生徒たちに何を与えていますか。これから何を与えていきますか。